ドイツ職人紀行

著者 :
  • 東京堂出版
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本棚登録 : 61
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784490209921

作品紹介・あらすじ

ドイツ文学者でエッセイストの池内紀さんが、ドイツのさまざまな地域の職人を訪ね歩き、話に耳を傾け、その職業の特徴や魅力、歴史背景、いまの社会での役割などを紹介したエッセイ集。
ここにあげられる職業は、すべて今も、そのまま、あるいはかたちを変えるなどして残っているものばかり。「時計師」「ビールづくり」「古書店」「活版師」などといった、ドイツの社会・文化史を色濃く反映する職業が並んでいます。すべてに1点以上の写真または図版を入れ、ひとつひとつ読み進めながらその時代、その地を実際にめぐっているかのような追体験ができる、読み手にとってエッセイならではの良さを味わえる一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 914.6

  • 時間と金があればドイツをこんな視点で回ってみたい。
    ドイツの古い手職を絵と詩句で紹介した古書があって、それを参考にするのはどうだろう。と著者も「はしがき」で述べておられるが、参考にした本に添えられている詩句がいい。
    紹介されている職業も多岐にわたる。
    理髪師から始まって、時計師、眼鏡師…ビールヅクリ、ワインづくり…石工、錫師…タバコ商、金貸し…香具師、狩人…風呂屋、とむらい屋まで35の職業・職人が紹介されている。

  • (図書館員のつぶやき)
    職人!なんか良くないですか~ドイツと言えば、ビールにワインでしょう!いえいえ、かつら師、風呂屋(何してくれるんでしょ?)までありますよ、何だか面白そうです。職人紀行を読んでみらんですか~

  • 著者がドイツを訪ね歩き、職人の話や仕事を見たエッセイ集。
    114種の職業に詩と木版画がついた1568年刊行の職業紹介の本を手引きにしており、各職業ごとに木版画や写真と詩が添えてあります。
    著者が体験した出来事や職人との会話と言った現代の出来事と古書の木版画と詩が歴史を感じさせて楽しく読めました。

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著者プロフィール

1940年、兵庫県姫路市生まれ。
ドイツ文学者・エッセイスト。
主な著書に
『ゲーテさんこんばんは』(桑原武夫学芸賞)、
『海山のあいだ』(講談社エッセイ賞)、
『恩地孝四郎 一つの伝記』(読売文学賞)など。
訳書に
『カフカ小説全集』(全6巻、日本翻訳文化賞)、
『ファウスト』(毎日出版文化賞)など。

「2019年 『ことば事始め』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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