- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488804022
作品紹介・あらすじ
新元号が発表された二〇一九年四月、老舗映画会社・銀都活劇の宣伝部で働く砂原江見は岐路に立たされていた。勤務先が大手IT企業に買収されると決まったのだ。すべての企画が止まった社内には、弛緩した雰囲気が漂っている。DVD宣伝を手がける江見の部署も、一癖ある部下たちも、この先どうなるかわからない。では社名が消えるまでに、自分は何がしたいのか――すべての働く人にエールをおくる、傑作エンタテインメント!
感想・レビュー・書評
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面白かったけど、前作の方が好きだった。
夢中になれる、夢中になって仕事ができる人って羨ましいなと思う。
譲サイドのお話も読んでみたかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自分のために仕事をする、確かにそうだ。
生きていくために仕事はしなければいけないけど、やっぱりそれだけではない。
自分1人で仕事をしているわけではないから、仕事をしていく上でいろんな葛藤がある。
特に女性は結婚や出産が絡んでくるとより複雑。
それでも、誰かのためじゃなく、自分のために仕事をする、結果それが誰かの潮目、誰かのためになってたりするんだなぁ。 -
この本では、令和、平成、昭和のような世代間のギャップや、男女の価値観の違いが生む軋轢が描かれえている。
「女性は子供を生むべきだ」
「女性なら仕事よりも育児を優先するべきだ」
「男は仕事をして家庭を支えるべきだ」
「美人で料理ができるのに結婚しないのは良くない」
「ゆとり世代」
などなど。
この本は、「仕事」が1つのテーマになっている。
上記に述べたような価値観の違いが、「仕事」という要素が入ってくることによってより顕著になってくる。
最近は、「女は仕事をせずに家庭に入るべきだ」のような価値観が薄れてきてはいる気がするが、まだその片鱗は残っているように感じられる。
「自分は自由浮遊惑星だ。」
これが、この本で一番印象に残ったフレーズだ。
「男」「女」「世代」そのようなレッテルに縛られることなく、自由に浮遊する惑星のような人生を送りたいと思った。 -
面白い。
まず、登場人物の個性がしっかりしている、これだけそれぞれ我が確立していたら「この人にはこの人なりの考えがあるんだな」ってもっと他者を許容できるのになあと思った。
働き方との向き合い方は人それぞれだが「自分のために働く」ことが回り回って相手のために働くことなんだと思う。
由紀子みたいな働く価値観はちょっと許容し難い。それ、自分の保身のためであって全然会社のためじゃないよね。
しかし自己肯定感の低さやエネルギーのなさがないと得てしてこういう考えになってしまうのだとも思う。 -
登録番号:1027465、請求記号:913.6/F92
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前作より、面白い‼️
エールを受け取りました。