- Amazon.co.jp ・本 (462ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488698164
作品紹介・あらすじ
皇帝の結婚式を目前に慌ただしいマイルズ。だか彼自身も、コマールで出会った未亡人エカテリンに求婚しようとしていた。複雑なヴォルの駆け引きも絡み、果たしてその行方は?
感想・レビュー・書評
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マイルズの恋愛ドタバタで上下巻?しかもクローンの弟マークの恋愛話も出てきてどうなることやら。
と思っていたら、しっかりバラヤーの男性優遇、遺伝子にこだわる風習が絡んだ2件の家督相続の争いや、劇的に食糧事情を改善しそうなバイオテクノロジーの話が出てきて面白い(原題のA CIVIL CAMPAIGNらしくなってる)
以前のシリーズを読んでないとバラヤーの文化が理解しづらいかな -
あまり好みではないメロドラマ&コメディも、馴染みの面々でやってくれれば楽しめる、ということが分かった。
前近代的な家父長制が根強く残る社会に、何でもアリな遺伝子工学が流入したらどんなドタバタが起きるか…という面でも面白い。 -
前半はマイルズのグダグダぷりに合わせて抵抗値が高いけど、中盤からは色々とバタバタ始めて思わぬクライマックスへと。イワンのバカが余計なことを(笑)
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オールキャストでどたばた騒ぎ。バター虫は虫嫌いの私にはつらいけど。
ピムがこんなキャラだとは思ってもいなかったわ。 -
名作「戦士志願」では17歳の少年だったマイルズ・ヴォルコシガンも、もう30歳。身体のハンディキャップを持ち前の機知と努力で乗り越え、あまたの軍事作戦や政争を乗り越えてきた主人公も、こと個人的な事情に関してはフーテンの寅さんそのものだったのです。
さまざまな女性を見守り、あまたの不幸から救い、チャンスを与え、ロマンスもいい雰囲気のところまで行くのだけれど、最後は彼は1人になって次の任地へと赴くことになります。国に帰るとしっかり者だったり口うるさかったり騒々しい家族・親戚や近所の人がいるという構図まで同じだ(このシリーズ最大のトリックスターはマイルズではなくイワンだよね)。
そんな彼が未亡人に求婚しようと動きだし、ナイショにしたい本人をよそに周囲が勝手に勘ぐったり煽りたてたり妨害したり先走って話を進めようとしたり……と、ソープオペラのコメディみたいな展開。いたたまれなくなります。気の毒なマイルズ……。 -
グレゴールの結婚式に絡めて、2家のヴォルの継承者争い+人口問題+バター虫+マイルズのプロポーズ作戦。ドタバタの上にヴォルの名前がこんがらがって何度も確認しながら読んだ。