無限の境界 (創元SF文庫 ヒ 1-4)

  • 東京創元社
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本棚登録 : 195
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (457ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488698041

作品紹介・あらすじ

傭兵艦隊提督マイルズが回想する冒険の数々。機知と勇気だけを頼りに戦いを挑むマイルズの本領が発揮される。単身、敵星セダガンダ帝国の捕虜収容所に潜入しての、一万人の大脱走作戦を描いた表題作の他、故郷の山村で無知と偏見の故に起こった殺人事件の調査に赴く「喪の山」、悪徳と腐敗の商業惑星の遺伝子研究所に潜入する「迷宮」など、ヒューゴー/ネビュラ両賞受賞作を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 「【ヒューゴー賞・ネビュラ賞受賞「喪の山」、デイヴィス賞受賞「迷宮」収録】
    勇気と智略を武器に難事に挑む傭兵提督マイルズが回想する冒険の数々。敵星の捕虜収容惑星からの一万人の大脱走の顛末を綴った表題作のほか、故郷の山村で起こった嬰児殺害事件の捜査に赴く「喪の山」、腐敗した商業惑星の遺伝子工学実験場への潜入行を描く「迷宮」など傑作3篇を収録。」

    ●収録作品
    「喪の山」
    「迷宮」
    「無限の境界」

  • ヴォルコシガン・サーガの中編3本。
    『喪の山』この話はSF色は皆無レベル。法の支配より村の掟や慣習が勝るド田舎での赤子殺しの訴えに、マイルズはどのように真実を見出し審判を下すか。閉鎖的なムラ社会に斬りこんでいく犯罪捜査かと思ったが、それだけではない。相模原市の障害者施設での事件は無関係ではないと言っていいだろう。
    『迷宮』悪徳と腐敗にまみれた商業惑星から遺伝子工学博士を脱出させるため、研究所に忍び込む。主人公が遺伝子異常を発現させている×遺伝子研究の進んだ未来の話となると、そもそもこのシリーズ自体が話の中で遺伝子操作のモラルを問われるのは宿命。
    『無限の境界』捕らえられている英雄を救出するため、マイルズは敵方の極秘捕虜収容所に潜入する。潜入時に配付された衣類などすべて他の捕虜に取り上げられてしまい(すっぽんぽん)…。次々に仲間を増やしていく展開はいかにもアメリカ的だと思った。

  • 推理小説じたての「喪の山」がいちばんよかったかな。
    戦争の緊迫感とか臨場感とかで言えば「エンダーのゲーム」にはずいぶん劣る印象。

  • [ 内容 ]
    傭兵艦隊提督マイルズが回想する冒険の数々。
    機知と勇気だけを頼りに戦いを挑むマイルズの本領が発揮される。
    単身、敵星セダガンダ帝国の捕虜収容所に潜入しての、一万人の大脱走作戦を描いた表題作の他、故郷の山村で無知と偏見の故に起こった殺人事件の調査に赴く「喪の山」、悪徳と腐敗の商業惑星の遺伝子研究所に潜入する「迷宮」など、ヒューゴー/ネビュラ両賞受賞作を収録。

    [ 目次 ]


    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • マイルズ・ヴォルコシガンものSF中編三作。「迷宮」が面白かった。
    普通の人間でも個人として嫌な奴はいるし、遺伝子工学実験で狼の遺伝子と組み合わさって生まれても個人としていい奴はいる。

  • 中編集なのに驚きの濃さ。面白すぎ。推理小説風の「喪の山」もいいし「迷宮」も最高にハラハラしたけど、表題の「無限の境界」ラストでデンダリィ隊のシャトルが降下してきた場面で脳汁出た。

  • 今一番追いかけている作家。ビジョルド。先天性の奇形のため病弱なマイルズが、口先三寸で宇宙を渡っていく話。
    『無限の境界』はオムニバス中編集。その中の「無限の境界」が最高に好きです。

  • オムニバス形式の中編集。怪我して入院中のマイルズと、見舞って云うか尋問って云うか事情聴取って云うか、まぁとにかく話し聞きに来た直属の上司イリヤンとの会話を間に挟んで、マイルズの過去の事件を綴った物。最初はヴォルコシガンの領地内の事件を士官学校を前日に卒業したばっかしのマイルズが解決する話。2話はデンダリィ傭兵隊としての仕事がらみでなぜかさる研究所から遺伝子サンプルを盗み出す話。3話は人道にもとる捕虜収容所に身分を偽って潜入し、そこに収容されてる1万人の捕虜を脱走させる話。とにかくエキサイティング! 中篇とは云え読み応えは長編と何ら変りがない。そうそう。2話で『自由軌道』で生まれた新人類のクァディーがひとり登場!

  • マイルズ艦長シリーズ。中篇3つがおさめられている。

    前2作の冒険ものとはちょっと毛色の違うストーリー3編。世界設定をより掘り下げるお話になっています。

    表題作の「無限の境界」はいろいろ考えさせるテーマもはらんでいて読み応えあり。

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