魔術師ペンリックの使命 (創元推理文庫)

  • 東京創元社
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本棚登録 : 132
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (624ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488587154

作品紹介・あらすじ

ペンリックはセドニアの将軍に宛てた手紙を携え、船でセドニア王国に向かっていた。ところが港についた途端、拘束され投獄されてしまう。自分の内に棲む庶子神の魔の助けで脱出したものの、尋ねあてた将軍は既に捕らえられ、両目をつぶされたあとだった。最初から全てが政敵による罠だったのだ。責任を感じたペンリックは医師と偽り手当を買ってでる。だが再び将軍のもとに敵の手が……。中編3編を収録。〈五神教シリーズ〉最新作。

感想・レビュー・書評

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  • 楽……ではないと思っていたけど、ヘビーな目にけっこーあっているのにも関わらず、どこかユーモラスな旅でした。この面白さ、どう伝えればいいのかわからないんだけど、なんかすげー好きなんだよ。ペンリックは特にユーモアがよい。そして今回はなんとペンリックに意中の女性が!!

  • 相変わらず、設定が飛びまくってる。
    読みはじめてからしばらく、え?これ、ペンリックのお話だよね?てか、セドニアてどこ?と???だらけだった。
    でも、やっぱりおもしろいんだよね~。状況が分からないのに読ませるビジョルドはすごい。

    さらにチートに磨きをかけたペンリックは、なんと30歳。童顔だし、素直でお人好しっぷりは変わらないので、誰にもそう見られないけども。
    それでも徐々に明らかになるチートゆえの辛い経験で、老成しちゃってる部分もあり、そのせいでさらに意味不明な人に見える。
    そんなペンリックに、運命の女性登場!
    美人じゃないちょいぽちゃな未亡人、てところが、ビジョルドの主人公ぽい(笑)
    はっきり言って、問題だらけの恋愛。ンなムチャな、つー求愛を繰り出すペンリックと、それにツッコむデスの会話がめっちゃ楽しい。
    同い年なのに、ストレートすぎるペンリックと、しっかり者で我慢強くて現実的なニキスの両片思いも、にやにやできた。

  • 一巻ずっとつながっている物語。読み始めると止まりません

  • こうした、まじめできれいな特殊技能もちの青少年(というには今回少し育っているが)が事件に巻き込まれて翻弄されつつどうにかこうにか困難を抜けていく話に弱いのですよ、世のおねえさんたちは。作者と登場人物(?)デズデモーナもそのタイプでしょうな。
    ドン・ウィンズロウのかわいそうなニールくんのシリーズを彷彿とさせます。(ニールくん以外のドン・ウィンズロウはマッチョすぎて苦手)

    今回は前作の巻き込まれ探偵ぶりは目立たず、一途な恋も含め、巻き込まれ青少年の珍道中といったところ。

  • 前作魔術師ペンリックがやや推理小説的展開であったところ、本作はギリシャっぽい雰囲気のセドニアを舞台としたファンタジーらしい舞台設定の物語になっている。3本の中編が収められているが、全て連続した物語。

    ペンリックは熟達の魔を有する高いレベルの魔術師として奇跡的な魔術をバンバン披露する万能キャラであり、やはりややラノベ感があるが、物語序盤からあっという間に敵の罠にかかり窮地に陥っており、ストーリー展開は飽きさせない。

    「チャリオンの影」ほどの規模のストーリーはなく、一応個々の中編は独立しているため、一つ一つは小じっかりして小さくまとまっている。リムノスの話など、「え?これで終わり?」というあっさりぶりである。

    ニキスの煮え切らない恋物語はさっさと片付けてもらい、これらがより大きなサーガを構成する重要なパーツであることを思わせる展開が、今後やってくることに期待したい。

  • 好みの作品が登場すると既知の作品と比べてしまう悪癖があるのだが、気に入っている作品の類似性や相似性で楽しむのも読み手の特権だと開き直っている。五神教シリーズは、古き良き『辺境警備』を彷彿とさせていい気分にさせてくれる。おおごとにならない物語もまた好みである。

    読中に感じたのは、ペンリックシリーズではなく、デズデモーナシリーズにするつもりなのだろうかということだった。
    読後には、これで終わりにするつもりだったのだろうかと感じていた。人気がなかったのだろうか、と。
    さにあらず? 続刊が発表されているようで翻訳が待たれるところ。

  • 魔術師ペンリックの物語の続編。面白い。中編三編だけど繋がってるので実質長編。マイペースで前向きなペンリックの行動や、魔とのやりとりを楽しむ。異国の陰謀に巻き込まれ窮地におちいるハラハラ感もさることながら、ペンリックの恋も注目。相手からしても、頭に女性たちの人格の魔を宿すイケメン変人を相手にするわけで、互いにどんな選択をするのか、やきもき。
    まだ未翻訳があるようなので、早く読たいです。

  • 五神教シリーズ第5弾

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