- Amazon.co.jp ・本 (373ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488587048
感想・レビュー・書評
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上下巻共に読了。チャリオンの影の続編です。
主役を交代して、全作から何年か後の同じ地域のお話。
全作主役のカザリルが出てこないかなーと期待していたのですが、小憎らしいほどに全く出てきませんでした。でもそんな演出も良し。
今回のメインは国太后イスタその人で、この人が主役!? とびっくりしたのですが、フタ開けてみればなるほどこれは主役キャラだ。カザリルが主役キャラとしてはややベクトルが外れていたので、王道主役のイスタが意外ではありました。
今回の話は、前作のような展開の意外性とかこうくるのかえええええ、的な要素は薄かったんですが、五神教という世界観にしっかり立脚していて、世界とその神々をきれいに展開させ、書きだしていたのではないかなと。
オリジナルのファンタジー世界において、ここまで神々と信仰のありかた、そして神と神に選ばれた人間の様子を書き上げるのは珍しいと思うのです。
D&Dキャンペーンで、もしも神をPCの前に出すとしたら、こんな風な距離感にしてみたい。この世界には神が根ざしていて、神のいる世界にこのキャラ達は息づいているんだなと思わせられるお話でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『チャリオンの影』から3年後の、異世界ファンタジー。
今回も、上下巻を一気読み。
城にこもっていたイスタが、これほど変わるとは!
自ら決断し、果敢に行動するだけでもおどろきなのに、神に対してかなり辛辣な発言をするのが、意外な一面。
宗教と密接にかかわるストーリーで、五神教の描写がリアル。
カティラーラの行いは自分勝手で愚かしいけれど、愛情は本物で、最後はぐっとくるものがある。 -
『チャリオンの影』に続く五神教シリーズもの。
これは面白かった!!
自分の身と家族を守るために気狂いのふりを長年続けてきたおばちゃんが、
故郷を離れて旅に出る話です。
知る人のない旅の途上で自分自身を忘れられるような気持ちでほっとしたものの、
血なまぐさいお家騒動に巻き込まれ、
うんざりしながらも恋愛の予感に胸を高鳴らせつつ……
前作は甘い少女マンガ、という感じで、
今作もその期待を裏切りませんでした。
プラス、どんどん深みにはまっていくミステリ、ファンタジーの醍醐味。
さすがビジョルド!
主人公のおばちゃんがとても格好いいです。 -
前に読んだ「チャリオンの影」の続編で、主人公は結婚によって王家の呪に巻き込まれた王妃様。イスタ。
呪いによって夫と息子は死んでしまったけど、呪いが解けて、娘が国を治めるようになったです。
呪われているんだけど、神が入り込んで第二の視野というのを賜ったせいで
幽霊が見えたりしてたので
頭がおかしくなったとされて、腫物のように扱われていたのですが
残りの人生、これじゃだめだ。と、家出のように巡礼の旅に出ます。
「チャリオンの影」で、カザリルっていう主人公と秘密を共有できて理解もされてるはずなのに
3年たってもまだ腫れもののままだったのねー
外にでたら、あるがままのイスタで
ずんずん自信を取り戻し、大活躍。
さすがイセーレの母だわ〜。 -
チャリオン>影の棲む城>ペンリックシリーズ
かな… チャリオンのオカルト的・宗教的部分にがっつりフォーカスているのはよいが、女々しい展開が続くのがやや辛い。下巻に期待したい。 -
五神教シリーズ第2弾。
神の僕たることを地味に描いた前作『チャリオンの影』とは異なり、おそらくより相性の良い下僕を得たことで神々がよりハッスルしていると解釈せざるを得ない作品。悪くはないが、軽くなってしまった印象は拭いえない。 -
沢山賞を取ってる割にあまり面白くなかった。
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感想は下巻で
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ヒューゴー、ネビュラ、ローカスの3賞を総なめにした傑作
チャリオン国太后イスタが主人公。
リス、フォイ達を連れて旅に出る。
この物語は神からの介入が大きな要素になる。
神がどのくらいの力を要しているのか、どのような判断基準で介入してくるのか、そのあたりが非常に曖昧になってきていてわかりにくい。イスタがしょっちゅう神と会話?するのだが、神との距離が近すぎてわからなくなってくる。イスタは神に選ばれた者らしいのだが。
アリーズである。「亡き夫の寵臣ルテス卿の息子」というアリーズには大きな秘密がある。なかなか衝撃的な秘密である。