仮面の貴族3 (道化の使命) (創元推理文庫)

  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488562120

作品紹介・あらすじ

王子との信頼関係はあやうく、もうひとりの〈技〉の生徒も心をひらかない。養い子ハップはフィッツの忠告に耳も貸さず女の子にうつつをぬかしている。己のふがいなさを噛みしめるフィッツ。一方なりを潜めていたパイポルトの一党も再び蠢き始めていた。今度の狙いは王子だけでなく、〈気〉を持ちながら古き血族の敵ファーシーアに忠誠を尽くすフィッツ自身と、主ゴールデン卿。フィッツは王子を、そして六公国の平和を守れるのか?

感想・レビュー・書評

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  • 読み終わっちゃったよー

    続きでるの待ち遠しかったのに、またまた!
    ああ、気になる。しょうがないから、最初から、もう一度読み直して楽しむ。笑
    今度は、来年ぐらいにはでてほしいよ!2年も待ちぼうけって(;´༎ຶД༎ຶ`)

    それにしても、黄金の狩人で、一難去って、さらに一難というより多難。

    まちきれなかった間に、なんとか英語版にチャレンジしてみたけど、序章だけで潰えた。訳者さんてすばらしーねー。

    黄金の狩人と仮面の貴族の間にあるらしい話も読んでみたいな。

    あの技の声は、やっぱり…とかとか。

  • かつてこの国を救った英雄を助けた存在でありながら、その身を隠し、孤独に生きるフィッツ。次から次へと起こる困難の中、ついに倒れる!?
    どどどんだけツンデレ!ツンデレ祭りか!というくらいフィッツ倒れる!の場面は笑った……!シェイドはまーツンデレなのはわかってたけど、マジデレきたよ!お前どんだけデレやねん!ぐらい。終いにゃーすね中の道化まで……うぷぷぷ。
    ケトリッケンも安定して素敵。今はケトリッケンが一番安心してみていられるわ~。……と、まあ叫びたいのはこの辺にしておいて。本当に面白くて、もっと次が読みたくて仕方がない。読み終わりたくないけどでも読みたい。いやー、読んでる間楽しくて幸せだった!

     <道化の使命>シリーズの醍醐味は、前シリーズにも劣らない試練を課されたフィッツが、まあすんなり死んだりするわけもなく(この作者=サド様は、死ぬよりひどい目にフィッツをあわすに違いない)、あいかわらずひどいめにあいながらも、前作に自分が受けたような「育てる」という行為を次の世代にするというところです。あいつもこいつも……え、あんたも?というぐらい教える相手が増えていく(笑)。
    そして、どーせ俺は一人なんだーみたいにすねていた彼が、どんだけ愛されてるか、ということにちょっと気づく……気づいてるよね?(笑)ところもあり。主人公、慎重に慎重を期する+どんだけ後ろ向きさ!という性格なので、自己評価がバカ低い。あんたどんだけ自分を費やしてあげたと思ってんのさ~そりゃー好かれるよ~。
    面白いのはそこだけではなくて、説明が難しいのですが……主人公が主人公らしくないのも、その要因の一つだと思います。「かっこいい!」存在ではなくて、劣っているところがたくさんあって、でもすごいところもすごくあって、何より真摯で、他人なんてもう見捨てればいいのにできなくて、だからといって愚痴は心の中ぐらいにしておく。読み進めていくと、彼は「物語」の「主人公」ではなくて「触媒」なのだというのがよくわかってくるのです。
    読むなら、前シリーズの「騎士(シヴァルリ)の息子 上 <ファーシーアの一族> 」からがおすすめです。

  • 表紙は横顔のフィッツ。精悍である。手前は技の柱?
    右上ははっきりと判別できないが、なんとなく手前がシックと奥がネトル?
    この仮面の貴族シリーズの表紙は好きだなぁ。
    改めて、文体が良い。人物によって言葉遣いを的確に変えているのがわかる。安心して読める。

    この巻には見所がたくさんある。今までの読者へのご褒美的なものが。

    43
    戦士ウィムとのやりとり
    47
    スターリングとフィッツの和解
    105
    瀕死になったことで、ケトリッケンのフィッツへの想いを再確認
    179
    デューティフルが、フィッツの正体を知り、それをフィッツに話す。
    このシーンはかなり感動。ペイシェンスのフィッツへの想いとかいろいろ混じって感極まる。デューティフルとシックの関係も嬉しい
    294
    老練兵士ブレイドがフィッツをかばう
    これも良い。
    345
    道化とフィッツが仲直り
    簡単に仲直りするので驚いた。






  • 庶子であるという理由で、王家の列には並べられず、王家のために命をかける危険な仕事を任されているフイッツのお話。
    毎回毎回苦難の道のりを歩かされるフィッツですが、当初のシリーズと比べ、だいぶ穏やかになってきた。穏やかな生活をしたいと日々願うのに、ノーと言えずに今回も大いに悩む。自分の血をひく王子と娘と養子がそれぞれに問題をお父さんがかぶる。それにノーと言わせないように周りが追い詰めてるし。もう、何もしない方が全てスムーズに行きそうなんだけど。
    フィッツ同様に最初からの登場人物の道化がフィッツに恋をしているようだし、でも当人気づかないしという、腐女子要素も入ってる。
    しかし、見事な次に続く的な展開であり、まさかまさかの壮大な前振りであった。長いよ。いや、面白かったけど。

  • ファーシーアの一族シリーズ~道化の話は、むかし友達に借りて読んだのだけど、すごく面白いのでこの機会に全部揃えてみた♪最初から読み直すので、これはしばらくお預け。たのしみ。

  • 読み進めるほどに面白くなる。続きが楽しみ!

  • 面白かった!前作からすごーく楽しみにしていて、やっと出た~、との喜びもつかの間、あっという間に読み終わっちゃったよ…
    今回の私的ヒットはフェンネル(ジンナの猫)ですね。おねだりのくだりは特に秀逸。

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