久遠の島 (創元推理文庫)

著者 :
  • 東京創元社
4.14
  • (4)
  • (8)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 147
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488525156

作品紹介・あらすじ

〈久遠の島〉、そこは心から本を愛する人のみが入ることを許される不思議な楽園。あるときひとりの王子が島を訪れる。だが、一見魅力的な王子の真の姿は、目的のためなら手段を選ばない強欲で身勝手な人物だった。そして彼の野心が島に悲劇をもたらす……。書物の護り手である氏族の兄弟がたどる数奇な運命とは。著者のデビュー作『夜の写本師』に連なる本の魔法と復讐の物語。巻末に文庫版書き下ろし短篇「テズーとヨーファン」収録。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 前半の悲劇が大きすぎる。
    それでも人生をあきらめず、進んでいく2人にエールを送りつつ読み進めました。

    途中、川の中でドラゴンに遭遇するシーンが好き。やはりドラゴン、ファンタジーに欠かせない。

    そして最後の一行に、わっ!となった。
    その最後の一行が、次のページをめくって、たった一行書かれてるってところが、くーっ!となった。

    完全なる乾石ワールドにおののく。

  • 久遠の島
    世界中の本が成る木にあふれた島

    初めの魔法をかけた人望みは何だったのだろう
    島に終わりをもたらした人の望みは何だったのだろう
    生き残った三人の願いは少しずつ少しずつかなえられて行く
    生き続ける その道を歩きながら

  • ずっと読みたかった一冊。
    乾石智子さんのファンタジーの世界観は大好き。後半は一気に読み進められた。
    復讐に向かって進んでいく話ではあるが、主な登場人物3人はそれに囚われることなく前に進んでいく姿が頼もしい。それでいて自分たちのできる方法で復讐を果たすのだから清々しい。
    夜の写本師に連なる物語とあるが、夜の写本師より明るくて読後が爽やかでよかったなあと思った。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

山形県生まれ。山形大学卒業。1999年、教育総研ファンタジー大賞を受賞。『夜の写本師』からはじまる〈オーリエラントの魔道師〉シリーズをはじめ、緻密かつスケールの大きい物語世界を生み出すハイ・ファンタジーの書き手として、読者から絶大な支持を集める。他の著書に「紐結びの魔道師」3部作(東京創元社)、『竜鏡の占人 リオランの鏡』(角川文庫)、『闇の虹水晶』(創元推理文庫)など。

「2019年 『炎のタペストリー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

乾石智子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×