龍の騎手 (創元推理文庫)

  • 東京創元社
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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (446ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488513030

作品紹介・あらすじ

領地を荒らすグリフォンの群れを退治してほしいという、メリーボーン卿の要請に応えてやってきたのは五人の騎手。騎手といえば誇り高く高潔な人物のはずだが、荘園の事務官の次女アリザと龍の騎手アリステアの出会いは最悪だった。アリザが仲良くしている庭小人を酷い目にあわせたのだ。なんて高慢ちきでいやな奴! アリザはグリフィン退治に案内役として同行したが……。『高慢と偏見』×ドラゴンのロマンティック・ファンタジイ。

感想・レビュー・書評

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  • 表紙と『龍』の文字につられて購入。
    帯に『高慢と偏見』と書いてあったのを見て、主人公がそういう人物なのだろうと思っていたら『高慢と偏見』という作品のオマージュでした。

    勘違いはしましたが、まぁ、あながち間違ってないかな(笑)
    恋愛要素満載のファンタジー、久々に楽しめました♪

    ただ、グウィンの父親がお金を借りていた、沈黙王エルスとは、いったい何者なのか....
    あれだけ煽っておいて、あっさり収束にはモヤモヤが残ります。
    新作も「龍」が出てくるとか「龍」好きの私としては、次作も期待大です!!

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50096620

  • 翻訳ファンタジー+ロマンス。ファンタジー部分がちゃんとしているのが増幅されて面白かった。龍がすきー。ヒーローはかなり物足りないけど、姉妹がとってもよかった。おすすめです。

  • 舞台はファンタジー世界ながら、話の展開はまさしく「高慢と偏見」。恋愛ものの苦手なわたしだけど、こういう素直になれないすれ違いモノは好物のようで。この作品も楽しめた。

  • プロットの大筋は確かに『高慢と偏見』だけど、原文切り貼りマッシュアップの『高慢と偏見とゾンビ』とはまた違う、独自の展開をたっぷり含んだ本気のファンタジーだった。本家を知らなくても十分楽しめると思う。後半のダーシー、めちゃめちゃかっこいいし。
    私が一番嬉しかった改変は、主人公家族の描写。本家だと母ちゃんも妹たちもほんとどうしようもない感じだけど、今作ではきっちりそこにある愛が書かれていて、胸が詰まるところが色々あった。本好きで空気を読まない三女とか、そんな悪く言わんであげてって思ってたから……。

  • 登場キャラが続々と出てくる上に、土地名や肩書など、最初に理解すべき事柄が立て続けに出てくるので初めちょっと読みにくいです。
    理解出来れば王道の恋愛ファンタジーなので気軽に楽しめる内容。
    恋愛の方が比重高め。

  • 18:原典を知らないのですけどまさに「高慢と偏見×ドラゴン」でした。じれじれからロマンスに移るあたりがぎこちなく感じたけど、結論ありきだから仕方ない部分もあるかな。アリザはじめ女性キャラがいきいき描かれているのが好ましかったです。
    ただ、独自用語が何の解説もなく次々に投入されるのでそこはちょっとしんどかったかな……。

  • ベースになっている「高慢と偏見」を全く覚えてない状態で読んだけど、それでも十分面白かったよ。
    でもナクラとか、王国の説明が十分ない中で読み進んだので、その辺りをもっと書きこんでくれたら更に嬉しかったかな。
    すごく世界を広げられる設定だと思うので、これは次作も期待してしまうよね。

  • 一週間ほど前に読了。

    ファンタジー好きとしては、帯の「『高慢と偏見』×ドラゴン」の文字が気になり手に取る。

    読後第一の感想は、まさに! だった。


    訳者あとがきに

    「著者の執筆のきっかけとなったのは、『ヒックとドラゴン』を観ながら『高慢と偏見』の本を読み返そうとしたことだったという。途中でいきなり〝ドラゴンを駆るミスター・ダーシー〟のイメージが浮かび、 ―後略―」(p446)

    とあるので、著者の意図が見事に表現されているのだろう。

    ドラゴンをはじめ、ファンタジー小説ではお馴染みの、グリフォンやワイヴァーン(飛竜)、ホブゴブリンが登場する世界。

    「ナクラ」などこの世界観独特の身分制度? やヒーローの周囲の人間関係など、やや唐突に登場し、説明のないまま雰囲気で読んでしまったところもあるので、翻訳ファンタジーに慣れていない方には若干読みづらい部分もあるのではないだろうか。

    出会ったときは高慢ちきだと思っていた(この表現もいかにもな表現である笑)龍の騎手(ドラゴンライダー)の青年への思いが、主人公の中でどのように変わるかが丁寧に描かれる。
    第一印象は大事だが、偏見とはいけないものだ。

    青年のなんとももどかしい告白も個人的にはツボである。
    恋の行方が気になり、読書中は二人の場面を心待にしてしまった。

    ヒロインの地方荘園の事務官の次女が勇敢に戦う場面があるところは、『高慢と偏見』と異なる、ファンタジーならではかもしれない。
    ヒロイックファンタジーでもあるのだ。

    本国では、2018年秋に同じ世界を舞台にした新作が出版されることも決まっているとか。

    今作の登場人物たちは絡んでくるのか?
    翻訳されたらぜひとも読んでみたい。

  • オースティン「高慢と偏見」とパオリーニ「ドラゴンライダー」が合併したような感じ?
    只ドラゴンはしゃべらないけど、ドラゴンライダーの家の人間はドラゴンに乗れるらしい。
    ドラゴン2人乗りに憧れた。
    ストーリー展開は「高慢と偏見」をなぞってる。

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