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- Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488241049
作品紹介・あらすじ
「あなた、父親になるのよ──」それを伝えたくて、わたしは単身ニューヨークからパリへ飛んだ。取材に行ったフリージャーナリストの夫の連絡が途絶えて十日あまり。夫からの手紙には、謎めいた写真が保存されたディスクが。ただの舞台美術家だったわたしは、異邦の地で一人、底知れぬ闇と対峙することに──。世界十六ヵ国で翻訳された、北欧ミステリの新女王のデビュー作! 訳者あとがき=久山葉子
感想・レビュー・書評
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これも北欧ミステリなのだろうか。著者はスウェーデン人だが舞台はフランスやスペインで題材は不法密入国者を食い物にする悪徳ブローカーと黒幕を追求する果敢なジャーナリストという現代的なものなので北欧感はほとんどない。消息を絶ったアメリカ人ジャーナリストの夫パトリックの謎を解くべくフランスに渡り、ほとんど徒手空拳で尋ね歩くアリーナの行動力には感服するが、現実感がなさすぎる。警察に届けるべきだろうし、自分とパトリックの関係を偽る必然性もない。思い込みと感情的に流されすぎるところにいまひとつ共感しにくい。そんな引っ張りまわされているような前半部を乗り越えれば、後半のスピーディーで意外な展開は目が回るようで、かなりぶっとんだ結末になだれ込む。しかし自己満足とまではいわないけれど、ほんとにこれでよかったのだろうかと思ってしまう。
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テーマがテーマだけに読みごたえたっぷり。
主役のなりふりかまわない言動、行動が自分の許容範囲超える場面もあるけど。
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