翳深き谷 上 (創元推理文庫)

  • 東京創元社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488218188

作品紹介・あらすじ

兄である国王の代理でいまだ古の神々を信奉する“禁忌の谷”に赴いたフィデルマ。だが谷の入り口で待ち受けていたのは惨殺された三十三体の亡骸だった。人気シリーズ第6弾。

感想・レビュー・書評

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  • 修道女フィデルマのシリーズ、長編6作目。

    7世紀のアイルランド。
    フィデルマは修道女であり、高位の資格を持つ弁護士でもあります。
    今回は、モアン国王である兄に、辺境の地への使者を頼まれることに。

    キリスト教が普及し始めているが、まだ全土には及んでいない時代。
    禁忌の谷とされるグレン・ゲイシュは、古代の神々を信奉する土地。
    族長ラズラが、キリスト教の教会と学問所を建てることを考えているということで、フィデルマはサクソン人の修道士エイダルフと共に、その具体的な話し合いに出かけたのです。
    ところが反対勢力は根強そうで、反感の目を向けられることに。
    しかも、キリスト教徒とはいっても教えの異なるローマ派の修道士も来ていて‥?

    閉ざされた砦に入る前に異様な事件に出くわし、さらに事件が‥!
    フィデルマは、これまでにない窮地に追い詰められます。
    時代色たっぷりの濃厚な雰囲気と、のんきで頼りない相棒のエイダルフがえらく対照的。優秀な人のはずなんだけど‥ 宴会の二日酔いが抜けない有様(笑)
    美貌で才知溢れるフィデルマですが、生真面目で隙がなさ過ぎるので、こういう相棒がいいのか?
    このエイダルフがのちに意外と活躍するため、好印象な展開になりますよ!

  • 7世紀のアイルランドが舞台、モアン王国国王を兄に持つ、修道女にして法廷弁護士ドーリィーであるフィデルマの活躍を描いたシリーズ。
    兄王の依頼で、彼女はモアン辺境の土地、グレン・ゲイシュの族長に会いに行くのだが。
    本巻を読んでいると、宗教と政治が分離されている古来からの信仰の方が良いように見えました。フィデルマシリーズは、毎回、当時のアイルランドの風俗を知る事が出来るので、なんていうか勉強になります。

  • エイダルフのことを兄に仄めかされ、赤くなるところはフィデルマもかわいい。
    まだまだ、上巻では謎だけだけど、下巻ではどうなるかな。

  • もう第6弾かぁ~

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    「兄である国王の代理でいまだ古の神々を信奉する“禁忌の谷”に赴いたフィデルマ。だが谷の入り口で待ち受けていたのは惨殺された三十三体の亡骸だった。人気シリーズ第6弾。」

  • 今回も気高いフィデルマVS地方の人たち のマウントを取り合う(?)やり取りが楽しい。ボロボロになってるエイダルフも愛嬌があって、安心のシリーズ。

  • 下巻にて。

  • 今回のエイダルフは、よれよれだなあ……いいとこないけど大丈夫かしら。
    これからどう話が転がるのか、さっぱり分からないので下巻も楽しみ!

  • 修道女フィデルマ・シリーズの6作目(原作順で)。

    自然豊かな谷の描写がちょっと良かった。
    そこ以外はいつもの通り、といった感じ。
    あとは、エイダルフが二日酔いに苦しんだのが、かわいそうだったかな。

    フィデルマが、実は歌が上手くて、
    馬にも造詣が深いとあっては、
    さすがにちょっと彼女に美点を盛りすぎでは。

    (下巻に続く)

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