蛇、もっとも禍し 上 (創元推理文庫)

  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488218126

作品紹介・あらすじ

女子修道院で、頭部のない若い女性の死体が見つかった。身元を示すものはなかったが、腕に結びつけられた木片には、アイルランドの古い文字オガムが刻まれ、掌には十字架を握り締めていた。事件を調査すべく海路修道院に向かう途中、フィデルマは乗組員すべてがいきなり消え失せたかのように、無人で漂う大型船に遭遇。さらに誰もいない船内で思いもよらぬ物を発見する。王の妹にして弁護士、美貌の修道女フィデルマの推理が冴える。

感想・レビュー・書評

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  • 下巻にて。

  • 修道女フィデルマ・シリーズ第4作です。女子修道院で発見されたフィデルマは、その途中でエイダルフに託したはずの本を、誰もいない漂流船の中で発見します。
    上巻ではさまざまな状況が描かれましたが、まだ何も真相は見えて来ません。2つの事件にはつながりがあるのか、この続きが楽しみです。

  • 修道女フィデルマ・シリーズの4作目(原作順で)。

    修道院で頭のない死体が発見され、フィデルマはその解決のために呼ばれる。
    しかし、その途中で、船員のいない船を発見し、
    エイダルフに渡した自分の祈祷書を見つける。
    殺人とエイダルフの行方不明の両方の事件を追う、フィデルマ。

    女性ばかりの修道院で、修道院長と若い修道女との愛欲がらみかと思いきや、
    秘密裏に運ばれたカタプルタという巨大な武器がらみかと思いきや、
    財宝がらみとは。
    二転三転する捜査が面白かった。

    (下巻に続く)

  • やっぱりこのシリーズは面白いなあ。するする読んでしまう。エイダルフが出てくるかと思いきや、荷物だけだったよ!下巻に期待だー。

  • 下巻へ続く

  • フィデルマシリーズの長編。海辺の修道院で頭の無い死体が見つかり、弁護士のフィデルマが呼ばれた。そこへ向かう海路で無人の商船に出くわす、さらにその船にはフィデルマの大切な友人の持ち物が残されていた。

    相変わらず上巻では謎だらけです。どうやって収拾つけるのか予想できない。
    で、一気に下巻へ。

  • アイルランドとローマ教会が対立しつつある時代。男女平等を謳うアイルランド教会と男性優位のローマンカトリック。その背景を頭にいれてから読むと面白い修道士(女)ミステリ。

  • 修道女フィデルマシリーズ。

    ロス・アラハーで事件を解決した彼女は、休む間もなく、次の事件、モアン王国南西海岸部に位置する女子修道院で起きた殺人事件の解明に向かった。

    海路で向かう途中、無人の商船を見つけたフィデルマは。

    長編は苦手ながら、上下巻一気に読んでいました。映像化したら、素晴らしい景色、当時の階級それぞれの服装、謎、とても魅力的なドラマになるのでは?もしかして、もう製作されてるかしら。

  • 独裁的な修道院長に支配された女子修道院の泉で首無し死体が発見され、捜査に赴くフィデルマ。行きすがら、海原を漂っていた無人の船に出くわすが、そこには旧知のエイダルフ修道士が乗船していた痕跡が…。今作もミステリファンが喜びそうな事件です(構造的に複雑で、若い美女ばっかりの怪しい女子修道院、入り組んだ人間関係、船がマリー・セレスト号状態!)。
    中世のキリスト教の女性蔑視や狂信的・非科学的な価値観が、この頃のアイルランドにも少しずつ入ってきているんですね。
    下巻解説はなぜか田中芳樹先生です。フィデルマと同じくらい可愛げのない経歴と才能を持ち、フィデルマ以上に上から目線で悪辣で、捜査するたび敵を作るツンデレ系ヒロインが登場する小説を書いているからだろうか(あれはミステリじゃないけど)。

  • アイルランド 7世紀
    修道女フィデルマ

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