スタイルズの怪事件 新版 (創元推理文庫 M ク 2-14)

  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (351ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488105440

作品紹介・あらすじ

療養休暇中の軍人、ヘイスティングズが滞在していたエセックスのスタイルズ荘の女主人が急死、ストリキニーネによる毒殺の容疑がその夫にかけられた。複雑な人間関係の中にしかけられた頭脳的で巧妙な犯罪に挑むのは、戦火に故国ベルギーを追われ同地に身を落ち着けていた名探偵エルキュール・ポワロ。世界の推理小説界に女王アガサ・クリスティの名を知らしめた記念すべき第一作。

感想・レビュー・書評

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  • 犯人は複数人だと、考えていた。
    中盤ぐらいからジョンが犯人だと思っていて、もう1人が誰かはわからなかった。

    結果、ジョンが犯人ではなく大きく予想を外してしまった笑

    シリーズ作品自体はこの本がはじめて読んだ本でしたが飽きずに読み続けることができ、面白い作品でした。

    とりあえず、時系列に沿って読み進めたいと思います。

  • アガサ・クリスティをちゃんと読んでみようと、まず初期作品から手に取りました。ポワロの第一作目です。ドラマでは何度もみたことのあるポワロですが、読むのは初めてです^^;
    中盤までは、なぁんだという展開でしたが、最後はあっと言わされました。やっぱりミステリーの女王ですもの。そのまま終わる訳がなかったのでした。

  • 犯人を当てられなかった。悔しい。

  • ポワロ第一作目で、アガサクリスティー氏の処女作。
    犯人は二転三転して最後まで分かりませんでした。
    ポワロがお茶目で可愛かったのと、まさかの最後の大団円っぷりに笑いました。
    事件解決後にちょっとした笑えるオチがあるミステリーは好きです。

  • 最初登場人物の把握に手間取ったが、ポアロが登場してから流れるようにサクサクと話が進む。
    犯人はとても意外だった。良いどんでん返し。

  • ポアロは確かに凄腕の探偵であるが、神ではない。
    鋭い推理力と観察眼を持つが、情報が足りなければ真実へは辿り着けない。
    クリスティのすごいところは、新しい情報を得るたび、ポアロがそれまで組み立てていた推理を更新する、その思考がちゃんとトレースできるところだと思う。
    一回目に読む時はヘイスティングズと一緒に「ポアロなに考えてるのかさっぱりだよ!」と振り回され、二回目に読む時は「ここでこう考え直したのかー」と振り返るのが楽しい。
    クリスティ処女作の本書は、謎解きはかっちりと仕上がってて登場人物の心理描写も丁寧。
    反面、以降の作品と比べると抜きん出たところがないので星4つ。
    しかし未婚時代のヘイスティングズ君が恋愛に関して自意識過剰で笑ってしまったw

  •  療養休暇中の軍人・ヘイスティングズは知人・ジョンに偶然出会い、彼の家で休暇を過ごさないかと誘いを受ける。そこには複雑な家族たちが住んでおり、そこで殺人という悲劇が起きてしまう。明らかに疑わしい人物はいるが、決定打に欠ける。そんな中、ヘイスティングズと旧知の仲である名探偵ポワロが解決に奔走する。

     名探偵ポワロシリーズの1作目であり、アガサ・クリスティの処女作。
     やはり翻訳モノは苦手だと痛感した。翻訳ならではの不自然な日本語が、すべてを台なしにしている。
     とはいえ、きちんと整理がつくまで明言を避けるポワロと、それに翻弄されるヘイスティングズの掛け合いは楽しいし、なにより終わり方が気持ちいい。
     たくさんの探偵作品はあるけど、ポワロほど紳士的な探偵はいないだろうなあ。
     いつか原文で読めるようになりたい!!そうしたらきっと好きな作品になるんだろうな。

  • 中学生の頃はクイーン一辺倒でクリスティには見向きもしなかったのだが(「クリスティってのは女子供が読むものだよな。ここで俺はクイーンだぜ」的な考えでいました。まさに中二病w)、この年になってようやくクリスティの面白さを知り、ぽつぽつ読んでいるところです。
    イギリスの郊外の古き良き時代の(かつ上流階級の)空気感がたまらなく好きです。
    二転三転する推理と意外な犯人でとても楽しめた作品でした。

  • アガサクリスティの処女作であり、ポワロの初めて出てくる作品であるこの本
    旧訳だった為にちょっとばかし読みずらく、読んでは戻りを繰り返し、ようやく読み終わった
    すごい女性らしい話だなあ、と思った
    可愛いとかそういうことじゃなく、女性の気持ちの描きかただとか、軽いセリフ回しだとか、こまかいところとか
    もう何十年も昔に生まれた作品なのに、今なお親しみを持たれるキャラクターをかけるのがすごい
    ポワロは、おじさんにいうのもなんだけれど、とてもかわいらしいし、ヘイスティングスも自ら外交術にたけているというだけあってとても愛嬌がある
    それに名探偵であるポワロとヘイスティングスが、対等に友人関係を築いていることが、個人的にはとても驚き、また嬉しく感じた
    国とか上下とか、そんなこと関係なしにあるその間柄は、とてもみていて羨ましくなる
    推理小説の楽しみ方じゃないけどね

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著者プロフィール

1890年、英国、デボン州生まれ。本名アガサ・メアリ・クラリッサ・ミラー。別名メアリ・ウェストマコット、アガサ・クリスティ・マローワン。1920年、アガサ・クリスティ名義で書いたエルキュール・ポアロ物の第一作「スタイルズ荘の怪事件」で作家デビュー。以後、長編ミステリ66冊、短編ミステリ156本、戯曲15本、ノンフィクションなど4冊、メアリ・ウェストマコット名義の普通小説6冊を上梓し、幅広い分野で長きに亘って活躍した。76年死去。

「2018年 『十人の小さなインディアン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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