検察側の証人 新版 (創元推理文庫 M ク 2-19 クリスティ短編全集 1)

  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (379ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488105426

感想・レビュー・書評

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  • クリスティーだし、タイトル見ていつものミステリ短編集だと思って読んだら意外なホラー率!(((( ;゚Д゚))) いつもの「一見説明不能の事態の裏に潜む人間の悪意・作為を暴く」みたいな感じだと思って、発生する怪奇現象とかを「おおこれはどうやって解明されるのだろう」なんて読んでたら結果ほんとに幽霊だった!みたいな展開が時々混じってて茫然。寝る前にミステリを楽しもうとベッドでページを繰っていた私(怖い話苦手)は「バカッ!怖いやないかっ!」ってなりました。もちろん表題作やその他何作かは素敵な切れ味のいつもの良質ミステリなんだけど、幻想とかまさかのSF的匂いのするものもあったり、不条理と言うかもやもやさせて終わる話もあったりして、色々新鮮で面白かったです。これはクリスティの短編集の中でも異色の一冊なのでは。クリスティはホラーも超一級!

  • 単純なオカルトものもあれば、不可思議現象の裏にトリックがあるものもあり、結末を予想させない作りが良かった。
    特に好きなのは『ラジオ』。トリックは分かりやすかったけれど、因果応報のラストがいい。・・・やっぱり一番怖いのは生きている人間ですよね。

  • 短編集。「検察側の証人」は短編では勿体なかった。戯曲で読めばよかった。映画も見てみたい。
    他の作品はオカルト的な話が多かった。でも、オカルトに見せかけておいて実は…なんて話も混ざってたので楽しめた。

  • マレーネ・ディートリッヒの「情婦」はさらにひとひねりあってよかったなー。
    二転三転するロジック。
    気持ちよく振り回される。クリスティーの戯曲も傑作だ。

  • 装丁は圧倒的にハヤカワ版が好み。でも、手元になかったので。クリスティの怪奇系のミステリなどを集めた作品集。ランプとか表題作とかスキ。恩田陸が言っていたようにクリスティのホラーのうまさが分かる……。人形のヤツが入っていればな〜

  • 映画『情婦』の原作となった短編「検察側の証人」。クリスティ自身が書いた戯曲は、原作とラストが異なります。

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著者プロフィール

1890年、英国、デボン州生まれ。本名アガサ・メアリ・クラリッサ・ミラー。別名メアリ・ウェストマコット、アガサ・クリスティ・マローワン。1920年、アガサ・クリスティ名義で書いたエルキュール・ポアロ物の第一作「スタイルズ荘の怪事件」で作家デビュー。以後、長編ミステリ66冊、短編ミステリ156本、戯曲15本、ノンフィクションなど4冊、メアリ・ウェストマコット名義の普通小説6冊を上梓し、幅広い分野で長きに亘って活躍した。76年死去。

「2018年 『十人の小さなインディアン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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