- Amazon.co.jp ・本 (363ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488027896
作品紹介・あらすじ
廃墟の塔が林立する“塔の森”。孤児たちは、塔に棲む魔鳥が盗んできたものを集めて暮らしていた。あるとき彼らのもとに、魔鳥に盗まれた宝石を取り戻して欲しいという男タスランがやってくる。孤児のひとりアイシャが宝石を見つけたものの魔鳥の攻撃で塔から墜落、気がついた時には宝石は彼女の胸に嵌まっていた。宝石をえぐり出すわけにもいかず、アイシャはタスランと一緒に旅にでることに……。〈不思議駄菓子屋銭天堂〉〈妖怪の子預かります〉などで大人気の著者が放つ、『青の王』に続くシリーズ第二弾。
感想・レビュー・書評
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青の王からおよそ50年後?ぐらい先の物語
物語の途中で僅かだが青の王の彼らハルーンやアバンザのことについて伺えて嬉しかった
彼らの人生は船と共にあったんだって
冒険の始まりは1つの緑の石
その石が青年と少女、そして猿小人と呼ばれる小さき種族との旅の幕開け
最初の討伐したエイのような大きな生き物はどんな味なのだろうか
淡白な味なのかなと想像する
旅の途中で王の部隊に攻撃を受け命からがら生き延びる
助けてくれた人達が赤いサソリ号!
そっかぁ、やっぱりおんぼろのまんまなんだ!とふふっと笑ってしまう
青の王の力は本当に凄いんだなって
そして赤いサソリ号には青の王の物語に出てくる魔族のモーティマ
何気に青の王の時代を知ってる登場人物ってモーティマだけなんだな〜と感慨深くなる
物語は進み、主人公のアイシャもそしてタスランも別々の者たちに狙われる
アイシャが攫われている間閉じ込められている場所がもう悲惨すぎると思った
自分の汚物と腐った食べ物にまみれて小さな空間で幾日も…うわぁ私なら精神壊れそう
そしてタスランはタスランで右手を失う……生えてくる奇跡あるかなとか思ったけどそうはいかなかった!
血色の女郎蜘蛛と呼ばれる女性はめっちゃ恐ろしい
好いた男を木乃伊にして愛でるなんて…怖い
というか今作は前作に比べて黒々としていて全体的に怖くて不気味な要素が多い!
私が1番ショックなのは旅してきた猿小人さん
心開いてから皆を守るために命を犠牲にした猿小人さんのこと、私は大好きだー!泣
そして最後に思ったのは、ナルマーン国の王様どうなったのかなぁ?と
破滅の道が見えてる気がするけど、次の作品赤の王に繋がるのだろうか?
白の王の物語は、青の王と違って白の眷属達がほぼ出てこない!
白の王様自身もあまり出てこなかったな
でも、一緒に旅をしていたのかと
前作はドキドキで、今作はハラハラといった印象
何度も命を狙われてヒヤヒヤハラハラしてしまう!
旅する仲間達がまた愛嬌あったり微笑ましく、定期的にグロっ!怖っ!が混じるのがまた味わい深いファンタジー
意外に児童書のファンタジーってほの暗く死の描写やグロ描写が多かったりする印象もある
子供にどうなの?と思ったりするけど、小学生の時めっちゃのめり込んで読んで大人になって買うぐらいだから、そういったインパクトのある作品も大事だろうなと思ったり
できたら小学生の自分にも読ませてあげたい作品詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
魔族や魔物が存在するファンタジー。
「青の王」と同じ世界が舞台で少しだけリンクしているところがあるものの、続編ではない。
預り物の緑色の宝石を魔鳥に盗まれてしまった男と、その男に依頼されて宝石を取り返したところでそれが自分の胸にはまって取れなくなってしまった少女。とにかく宝石を持ち主に返そうと、二人は旅に出る。
旅の途中で襲撃を受けたり出会いがあったり、物語がどんどん前に進んでいくので退屈する暇はない。
無駄なく、しかし味気ないわけでもなく、ちゃんと盛り上がって着地してくれる安定したファンタジーで、楽しく読み終えた。 -
『青の王』の世界を舞台にした第2弾です
今作品もとても素晴らしく、読み手を最後まで飽きさせません。
登場人物たちの仲間を思う優しさや、勇敢さに勇気づけられました!
『青の王』を読まれた方はもちろん、まだ読んだことのない方も『白の王』からでも楽しめます!
極上のファンタジーです(*´ ω`*) -
孤独なのも同士自然と引き寄せられる感じも冒険も危険な状況にもほんの少しの安らぎがあり絆が愛が生まれる極上ファンタジーでした。
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めちゃくちゃ好きだ、このシリーズ。ファンタジーの中でも冒険ファンタジーが大好きなのでほんと好き!
青の王の数十年後の世界。世界観も広がる景色も魔族含めた他種属も人も、みんなが生きていた。アイシャはとてもいい子。白の王素敵だなぁ。猿小人たちの振る舞いや教え、芯のぶれないその姿がとてもかっこよくて。自由、その言葉が胸にじんわりくる。自由って、愛なんだな。そうだよな。
あぁ、好きだ。 -
「青の王」と同じ世界の何十年後の物語で、
依頼された宝石が胸にはまってしまったアイシャと、その宝石の依頼主のタスランとの物語です。
ハラハラドキドキの連続でした! -
青の王を読んで,同じシリーズだと知り,気になっていました。青の王と関連する部分もあって,
面白かったです。青の王よりも,世界が壮大でより深くなっていると思います。上橋菜穂子さんの鹿の王に近い!