スペース (創元クライム・クラブ)

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 450
感想 : 93
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  • Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488012984

感想・レビュー・書評

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  • 【収録作品】スペース/バック・スペース

    短大生の駒子の友人の話。
    二つのラブストーリーが微笑ましい。

  • 駒子シリーズ3作目、と気付いたのは読んだ後。遡って1.2作目読みます。けど3作目から読んだけど面白かった!まどかちゃん目線の駒子ちゃんが可愛いし、まどかちゃんの恋にこっちまでドキドキする。脱出速度に私も到達したいなぁ。

  • 「ななつのこ」の続きです。
    ななつのこの主人公、入江駒子と背尾さんの関係が前半の「スペース」で、後半は短大の同級生、駒井まどかの一人称で書かれた「バックスペース」
    スペースは普通で、前作の方がおもしろかったなぁと思いつつ読みましたが、バックスペースはいいです。
    駒子とまどかは似てて、短大での友達関係とか妙に懐かしくも読めたし、駒子が第三者の目からみてこうなのか、とかもおもしろかったです。

    これは、物語なのでなにもかもが出来すぎ感はあるけれど、その人がいるべき場所というものが誰にでもあって、ちゃんと見つけられるといい。

  • とにかく誰のだかわからない手紙が長い。辛い。読むの止めようかと思うくらい。手紙終わってからもバックスペース章の最初らへんまで読むのが辛い。ただ、最後は一気に分かって、頑張って読んで良かったと思えた。あそこどうだっけ?と思いながら読み返したりした。
    この本に書ききれなかったことで分かってること(瀬尾さんの過去とか、最後の手紙で分かった現状に至るまでの過程とか)もいつかホンワリとしたお話になると嬉しいなぁ。

  • 2011.4.26 初読 市立図書館

    おもしろかった!

    完全に引っ掛かりました。
    まさか、そんなふうに繋がっているなんて!
    本当にすごいなぁ。

    文庫でシリーズ揃えようかな。

    「生きていればきっと、逃げ出すよりほかに道がないときだってある。遮二無二突進していって、その結果無惨に激突するよりは、回れ右して逃げ出す方がずっといい。
    一度打ち込んだ文字を、バックスペースキーでなかったことにしたっていいじゃないか?
    少しぐらい、後戻りしたっていい。やり直したっていい。まったく別な、新たな文字を打ち込むことだってできる。
    そう思っていた方が、人生どんなにかラクだろう。
    そうこうするうちに、正しい道、落ち着ける場所が見つかるかもしれないのだから。」

  • 本当に素敵な小説。このシリーズ自体好きだけど、これは少し異質。ただ、流れてる柔らかな視線と暖かさは同じ。

  • このシリーズは前半はよくわからない話が続くが後半になって一気に謎が解かれるのが面白いと思う。手紙がずっと続いていて何だろうと思っていたが読み終わるととてもすっきりとする話だった。最後の正体?がわかるところがとても記憶に残りました。

  • 高校生の頃読んだはずだけど、再読しても新鮮だった
    あの頃とは異なる印象を受けたんじゃないかなあ
    手紙の部分が長すぎてちょっと先取りしたけど結局戻って全部読んでた、ほっこり。これもバックスペース?

  • 再読。久々の駒ちゃんシリーズ。

  • ささらさやシリーズでも3作目はとんでもない展開になってしまったが、本作も同様、ほとんど別物語で後半は主人公までが交代してしまっている。どうやら駒子の恋も成就しそうで、後半の物語を合わせると2つの恋の物語だったような気もするし、すっかり叙述トリックに騙されたミステリーであったとも思われる。ほぼハッピーエンドに閉じてしまっているので、このシリーズもこれでおしまいかと思われるが、米澤穂信の氷菓シリーズのようになるポテンシャルがあるだけにちょっと恋の成就が早すたのではと残念に思う。

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著者プロフィール

1966年福岡県生まれ。’92年『ななつのこ』で第3回鮎川哲也賞を受賞して作家デビュー。’95年に『ガラスの麒麟』で第48回日本推理作家協会賞(短編および連作短編集部門)、2008年『レインレイン・ボウ』で第1回京都水無月大賞を受賞。著書に『掌の中の小鳥』『ささら さや』『モノレールねこ』『ぐるぐる猿と歌う鳥』『少年少女飛行倶楽部』『七人の敵がいる』『トオリヌケ キンシ』『カーテンコール!』『いつかの岸辺に跳ねていく』『二百十番館にようこそ』などがある。

「2021年 『ガラスの麒麟 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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