魔法飛行 (黄金の13)

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 128
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488012502

感想・レビュー・書評

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  • 好きなセリフ

    ・人間には目に見えるものよりも見えない部分の方が、そして口に出す言葉よりも出さない言葉の方が、実はずっと多いのです。

    ・どちらの世界が現実で、どちらの日常が虚構なのか、

    ・日常という名の繰り返しがあり、満足という名の停滞がある。そこから逃れ、私はどこへ行こうというのだろう?

    ・どうして人間は、大きくなったら何かにならなきゃ、ならないんでしょうね?

  • 途中訳の分からない手紙があり、登場人物や出来事もつながらない感じで、おもしろくないかも?と思いながら読んでいたが、最後に色々回収されるので、大丈夫、面白く読めます。頑張って途中乗り切って下さい。
    30年位前の世の中は規制甘くて、少しのんびりしていて、でも、女子大生が感じることはあまり今と変わっていないってところが小説の狙いとは違う意味で面白かった。こういう日々忘れてしまうような日常を小説として表現してあるのを読むのは好き。こういう表現が秀逸だから、ホワホワした空気感が出るのかな。

  • 女子大生、駒子が瀬尾さんに書く手紙に謎をちりばめつつ、全体がひとつのストーリーになっているあたりは、凝ってるなぁという印象。
    これが2作目なのか3作目なのかはわかりませんが、おもしろかったです。「ななつのこ」とは少し違って、現実のやりきれなさとか切なさみたいなものも書かれているのに、やっぱりさわやか。

  • この巻から読んだことでキャラがよくわからなかった。日常の謎として読むと、どこか物足りないような気がしたが全体的には面白い話ではあったと思う。

  • 前作の「ななつのこ」と比べると、提示される謎がより日常的になった感じ。ちょっと退屈だった。

  • 「ななつのこ」の続編にあたる本作。
    前作で知り合った瀬尾さんにあてて、駒子が紡ぐ物語。
    おとなしいほうで、空想癖があって、読書好き。すっごく親しみを感じるタイプの主人公ですが
    女子大生にしてはちょっと老けてる気がするなぁ…これは作者の言葉選びのせいなのか、古い作品だからなのか。

    何気ない日常の中の、小さな謎や不思議。
    見過ごしているだけで、わたし達の生活の中にもあるのかもしれませんね。

  • 米澤穂信の氷菓シリーズと同じ日常の謎系のミステリーであるが、主人公は女子短大生で氷菓シリーズの高校生よりは年上だ。そして謎を解くのは安楽椅子探偵気味の男子であり、恋愛関係になりそうなヒロインもいる。殺人もなく本格ミステリー系ではないが、こういうジャンルもありだと思う。読後感も非常に良いのだが、このシリーズはあと残すは一作のようだ。氷菓シリーズは永遠と続いているのに、年齢層を失敗したか、あるいはラノベで出さなかったせいで続けられなかったのかな。何れにしてもこのシリーズを教えてくれたkindleには感謝。

  • はじめて読んだ加納朋子。
    予備知識もなくなんとなく手に取ったら続編らしかった。
    じゃあ「ななつのこ」も読んだほうがいいな、あれ「ななつのこ物語」もか、と、このあとしばらく加納作品を読んでた。

    すごく印象に残るような話ではないけど、毒気のなさが良かった覚えがある。
    ミステリというよりはメルヘンな印象。

  • イメージ参照(http://kentuku902.seesaa.net/article/387155051.html)
    (収録作品)秋、りん・りん・りん/誰かから届いた最初の手紙/クロス・ロード/誰かから届いた二番目の手紙/魔法飛行/誰かから届いた最後の手紙/ハロー、エンデバー 

  • 【ひとことポイント】
    もう一度、聳搭祭!

    短大文芸科卒業生の加納朋子さんの小説紹介。
    湘南キャンパスの聳搭祭が舞台となっている物語があります。ここに描かれた、湘南キャンパスは十数年前のものですが、先日終了した聳搭祭を思い出しながら、是非お読みください。

    <図書館 5>

    企画コーナー「成長する本棚」(2Fカウンター前)にて展示中です。どうぞご覧下さい。
    展示期間中の貸出利用は本学在学生および教職員に限られます。【展示期間:2012/11/26-12/25まで】

    湘南OPAC : http://sopac.lib.bunkyo.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1398141

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著者プロフィール

1966年福岡県生まれ。’92年『ななつのこ』で第3回鮎川哲也賞を受賞して作家デビュー。’95年に『ガラスの麒麟』で第48回日本推理作家協会賞(短編および連作短編集部門)、2008年『レインレイン・ボウ』で第1回京都水無月大賞を受賞。著書に『掌の中の小鳥』『ささら さや』『モノレールねこ』『ぐるぐる猿と歌う鳥』『少年少女飛行倶楽部』『七人の敵がいる』『トオリヌケ キンシ』『カーテンコール!』『いつかの岸辺に跳ねていく』『二百十番館にようこそ』などがある。

「2021年 『ガラスの麒麟 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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