双頭の悪魔 (黄金の13)

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 285
感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (412ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488012465

感想・レビュー・書評

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  • 学生アリスシリーズ3作目。ハードカバー版で読みました。
    川を隔てた二つの村で起こる殺人事件。マリアとアリスの交互の視点で物語が進みます。読者への挑戦が3度ありますが、最後の最後に江神さんが犯人を指摘するまで犯人が誰なのかわかりませんでした。
    アリスとマリアの微妙な距離感がじれったくて可愛くて好きです。最後まで会話がなかったのが残念。そしてみんな大好き江神さん。EMCのスナフキンとは言いえて妙です。いつも頼りになる江神さんですが、なにやら火村先生同様訳ありな過去を抱えているようでとても気になりました。
    学生アリスシリーズは、謎解決!ハイ大団円!というような単純明快なものではなくて、読了後なんとなくやるせなさが心に残りますね…。

    ひとつだけ、マリアはどうやって芸術家の村に受け入れられたのかが気になりました。どこか書かれてましたっけ…

  • 黄金の13シリーズは好きでした。ハードカバーの表示もグッド!
    文庫版もありますが、ハードカバーのこの本は手放せない1冊!!

    中身も新本格を代表すること間違いなし!

    ぜひ〜

  • p.231 室木が店に来た時間が八時前なのか九時なのかで、大勢に影響無いにしてもなんか気持ち悪い。

  • 2015.11.30

    う〜ん、やっぱり普通。

  • 目次
     はしがき
     プロローグ──マリア
    第一章 夏森の村──アリス
    第二章 婚約の宵──マリア
    第三章 黒澤明風に──アリス
    第四章 雨の訪問者──マリア
    第五章 闇への供物──マリア
    第六章 切断
    第七章 暗い部屋の死──アリス
    第八章 ミューズの迷宮──マリア
    第九章 密会の果て──アリス
    第十章 斧とハンマー──マリア
     読者への第一の挑戦
    第十一章 配達されなかった手紙──アリス
     読者への第二の挑戦
    第十二章 狩猟者の名前──マリア
    第十三章 呼び出された者──アリス
    第十四章 死の標本──マリア
    第十五章 遺留品──アリス
    第六章 迷宮の出口──マリア
     読者への第三の、そして最後の挑戦
    第十七章 失楽の香り──マリア
     エピローグ

    解説 山口雅也

  • 江神二郎シリーズ

    嘉敷島の事件後ショックを消すために旅に出たマリア。マリアが四国の芸術家が暮す村にいると知った父親である有馬竜三氏から依頼を受けた江神たちが四国へ向かう。閉鎖的な芸術家村。知り合ったカメラマンの相原。門前払いを受けるメンバーたち。村の中のマリア。村の当主・木更菊乃の婚約。婚約者・小野博樹の村開放計画。動揺する村の住人たち。婚約発表翌日、アトリエとして使用していた鍾乳洞で遺体となって発見された小野。切り取られた耳と、香西琴絵の調合した香水「ヒロキ」をふりかけらた遺体。嵐で増水した川。孤立した村。村の侵入した江神の捜査。村に住む転落した元アイドル千原由衣。彼女を守る八木沢。江神と分断されたメンバーの発見したカメラマン・相原の遺体。相原が狙った特ダネの正体。郵便局員・室木の秘密。小野殺害犯の正体を明らかにした直後殺害された犯人。逃亡する室木。分断された2つの地で起きた事件の真相。

  • 学生アリスシリーズでは、いまのところNO1です。(女王国の城、未読)

  • 5

  • 犯人が最後ツンデレたのがくっそ笑った。

    二つの場所で行われた殺人事件、死体にかけられた香水の謎、動機をもたない容疑者(ここは解決編で言及)、うまいこと作られてます。

    事件を起こせた人物の特定→動機をもたない容疑者→交換殺人のもっていきかたは面白い。

    ただ、探偵役たちは自分の生命が危ないことを気にしないのか。クローズドサークルものってそんなものだけどさ。

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。同志社大学法学部卒業。89年「月光ゲーム」でデビュー。「マレー鉄道の謎」で日本推理作家協会賞を受賞。「本格ミステリ作家クラブ」初代会長。著書に「暗い宿」「ジュリエットの悲鳴」「朱色の研究」「絶叫城殺人事件」など多数。

「2023年 『濱地健三郎の幽たる事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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