やさしい死神 (創元クライム・クラブ)

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 136
感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488012045

感想・レビュー・書評

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  • 5作の短編集です。一応ミステリだけど表題からも感じるようにアットホーム的なお話集。落語好きな作家さんが落語をネタにした話しだけにまさに落語家さんに読み聞かせられてるような軽快な語り口の文章でした。寄席とか芸人界とか素人にはなかなか入り込めない世界なので興味津々な感じで読めました。

  • 今までになく落語家さんがカッコよくというか粋というか素敵に見えた。
    印象深いとか感動とかそんな本ではないし、どんな話だったか直に忘れてしまうだろうけど、楽しく読んでいた。

  • 落語シリーズ第三弾。 緑は「季刊落語」編集部に配属され落語漬けの毎日、馴染んできた牧編集長&間宮緑コンビ、「死神にやられた」との師匠のメッセージに首をひねるコンビ、師弟と兄弟弟子の愛「やさしい死神」。物足りない芸ゆえに先行きを危ぶまれていた噺家2人が急に上達する「無口な噺家」、牧の先輩元名物編集長の安楽椅子探偵譚「幻の婚礼」、携帯事件から始まる謎にコンビの張り込み、落語ネタ・本格ミステリ主力「へそを曲げた噺家」、「紙切り騒動」では、緑が単独探偵行で独り立ち!続編が無く?『オチケンシリーズ』へ

    『やさしい死神』(2005年1月)「やさしい死神」・「無口な噺家」・「幻の婚礼」・「へそを曲げた噺家」・「紙切り騒動」。『オチケンシリーズ』①オチケン! (2007年10月/2011年11月 PHP文芸文庫)②オチケン、ピンチ!!(2009年5月/2012年3月 PHP文芸文庫)③オチケン探偵の事件簿(2012年10月)

  • 落語家シリーズ第3弾。ますます落語に親しみを感じるようになりました。今回は短編集で、人情もの。読後感も爽やかで、ジーンとくるお話もあり、満足の一冊です。

  • 読了

  •  落語の噺を中心にした、軽いミステリーのこのシリーズ、読みやすくて読後感もいいので、いつの間にかシリーズ第三段まで読んでいます。
     前二作と違い、この三作目は噺家から持ち込まれる騒動も、芸に生きる人間の心意気や師匠として親心、など心温まる話が中心で好きな内容です。

     「幻の婚礼」では、牧の師匠にあたる元編集長が登場し“安楽椅子探偵”(と言うかどうかは定かではないけれど)ぶりを発揮するし、「へそを…」では馬治師匠の噺家魂が感じられました。

     ストーリーの途中途中で、弟子達の○○年、修行を重ねて…というようなくだりが出てきますが、よくよく考えると修行の日々って想像出来ないくらい大変で辛い日々だろうと思うと、師匠・弟子間、互いに情が湧くのも当たり前の話なんですよね。
     今回もまた、心地よく読み終えることが出来ました。

  • 季刊落語の編集部、シリーズ第三弾。今度は短編集。他の2作が微妙に思ったけど、今作は良い。

  • 落語シリーズ。1作目と同様に短編集。5作すべてが落語がらみ。前より短い感じ。字が大きいし。ほのぼのするようないい話ばっかだった。しかし落語聞きたいなー。

  • 落語雑誌の編集者・間宮緑が、落語になぞらえたかのような事件に巻き込まれるシリーズの第三弾。

    噺家からは一歩離れた職業が語り手だからか、どの話も結末が明るい。

     ショックなのは、シリーズの他の作品も読んだはずなのに、思い出せない(-.-;)。

    年とると、記憶力が衰えるってほんとなんだろうか(T_T)


    収録作品:やさしい死神 無口な噺家 幻の婚礼 へそを曲げた噺家 紙切り騒動

  • 落語ミステリー。
    シリーズ第三弾だったらしい。おっと、第二弾を読んでない。
    落語に絡んだストーリーなのが好み。『紙切り騒動』がジーンときて良かったな。

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著者プロフィール

大倉崇裕(おおくら たかひろ)
1968年京都府生まれ。学習院大学法学部卒業。97年、「三人目の幽霊」で第四回創元推理短編賞佳作を受賞。98年、「ツール&ストール」で第二十回小説推理新人賞を受賞。2001年、『三人目の幽霊』でデビュー。代表作である白戸修シリーズ、福家警部補シリーズ、警視庁いきもの係シリーズは、いずれのシリーズもTVドラマ化されている。

「2022年 『殲滅特区の静寂 警察庁怪獣捜査官』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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