比類なき翠玉 (時間旅行者の系譜)

  • 東京創元社
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感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (412ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488010058

作品紹介・あらすじ

サンジェルマン伯爵の目的は? 〈監視団〉の目をごまかしつつ真相に迫るグウェンドリン。謎、冒険、ロマンスがぎゅっと詰まったタイムトラベル・ファンタジー、ついに完結!

感想・レビュー・書評

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  • 最後かなり駆け足だったけど、完結巻。
    前作までの伏線や設定は放置で、とりあえずヒロインとヒーローの物語をまとめたように感じる。

    作者は本国では恋愛小説でめちゃくちゃ売れてるらしいけど、ホントに??
    このヒロインとヒーローの恋愛のどこにも共感はないし、ドキドキしなかったんだけど…
    謎もまだまだ残ってるし、ネームドモブいっぱい居る割には全然生かせてないし、無駄な設定も多い(幽霊見えるとか、額の三日月とかハリポタか?)。
    ジェイムズは助けるのにロバートは助けない基準はなんだ?
    続編は無い、と作者は断言してるらしいけど、これ作者は書ききって満足してんの?
    絶対に設定語り尽くしてないと思うんだけどなぁ…
    (物語に必要のない設定を語って欲しいんじゃなく、もっと物語に説明があってもよかったんじゃないか、と思う。主人公の一人称なので主人公が理解していない設定を敢えて省いてるのか?)

  • 最終巻で謎は解明…されなかったですね。むしろよくわからない謎が増えたばかりです。無理に三巻で終わらせないで、もう少し長くしてつじつまが合うように終わらせた方がよかったのではないかと思います。

    一個目の賢者の石はどこにいったのか、伯爵が飲んだのだとしたら、老齢で時間がとまったままの伯爵のはずがなぜホイットマン先生は若いのか。
    両系統だからグウェドリンが不死身だというなら、最後に出てきたグウェドリンの弟か妹も不死身なのか。タイムトラベラーは12人でたわけだけれど、グウェドリンの弟か妹は当てはまらないのか。
    あの方法でギデオンが不死身になったのだとしたら、彼は伯爵のようにならないのか。
    サーと呼ばれてたバーナードが何故モントローズ家の執事になってあたのか。

    …などなど、簡単に書き出しただけでも答えのない謎が多数ある。もっと細かく突っ込むと、数知れない。
    これで最終巻といわれても消化不良がひどい。
    設定が面白かったので、もっとうまくまとめられたらよかったのに。

  • 苦し紛れに無理矢理、力づくでお話を終わらせたような感じ。というのも、必然性のよくわからない設定が唐突に出てきたから。
    なぜ12番目のタイムトラベラーが生まれた時点で、伯爵が不死身でなくなるのか…ファンタジーなので、設定次第でどうとでもなるということなのだろうか。でも何故そうなるのか納得できず、残念に感じた。
    その他にもたくさんの謎が残る。
    グウェニーもギデオンも不死身でこの先ずっと生きていくのか。そして2人のタイムトラベルの能力は今後も続くのか。12番目のタイムトラベラーが生まれた後で薬を飲んだギデオンにはもう伯爵と同じ縛りはなく、いつまでも不死身でいられるのか。
    不死身の体を持っても、肉体は老いるのか(サンジェルマン伯爵は年をとってから薬を飲んだため、過去に会いに行った時点ではヨボヨボだったのか。それにしては現代の姿は若かったのは何故なのか。)
    13人目以降のタイムトラベラーは生まれないのか。

    ここまでとても面白く読めたので、イマイチ納得のいかないまま終わるのが残念だった。

  • 最終巻を読めてすっきりした!
    そして続きがないことがとても残念。
    急に展開が難しくなってきて、1巻2巻を横に置きながら読みたかったです。
    (図書館で1巻2巻を借りたあと、期間があいて3巻目が届いたので)

    ああ、出きることならグウェニーになりたい。ややこしいせかいだけど、ギッドと一緒なんて素敵だなぁなんて思ってしまった。

    でもやっぱり、ミスターバーナードや、あのあとおじいちゃんのところへ報告へ行ったとか、ママとどういうお話をしたか、そういうところが物足りないなと思ってしまう結末。
    もう一度、一気に1巻から読み直したいです。

  • 待ちに待った最終巻。

    前半はちょっと冗長かなと思わせられることもあったのだが(とにかくギデオンの出番が少ない)、後半になり二人の息が合ってきた頃から、怒涛の展開でハラハラしながら、一気に読んでしまった。

    こういう設定の複雑なものなので、突き詰めて考えるとやや腑に落ちない点もあるにはあるのだが、ファンタジーとしても学園ものとしても、もちろん恋愛ものとしてもとても満足できるよくできた作品と言える。

    ただ、他の読者の方々がおっしゃるように、最後の終わり方はやや唐突で、ギデオンへの思いをあれだけ引っ張っておいて、あれ?これだけですかと言いたくなる。

    そういうこともあって、二次創作が多いようなのだが、それだけ多くの人が魅力を感じた作品だからだということとも言える。

  • シリーズ最終巻。1・2と読んできて早くこの3巻めを読みたくなる。
    っていうか、早く決着付けたい!結末を知りたい!そういうジレンマでこの数日間は身もだえしました。
    あの人があの人だったなんて?!
    二人の恋の行方は!といった平凡な感想しか書けないのが悔しいけど、
    とにかく3冊読み終えるまで登場人物たちの魅力に翻弄され続けました。
    映画化、アニメ化してほしい!
    久しぶりに読んだ恋愛小説でした。SF的、世界史的な事は別なところに置いといてただもう単純に胸キュンモノ!としての本棚登録。

  • 2巻まではテンポ良かったけれど、最終巻で間延びしたと言うか、ちょっと冗長だったかなぁ。グウェンドリンとギデオンのドタバタラブストーリーとして楽しめて良いんだけれどね。
    タイムとラベルの際に着る衣装の描写が細かくて、映像やイラストで見たらさぞや素敵でしょう。
    せっかくギデオンの弟が登場したのにレスリーとの進展が殆ど書かれないのが勿体無い。シャーロットも良いとこ無しでしたねw。たしかにファンなら二次創作に励む余地大いにありそう。

  • 本を手にした時、これまでの2冊よりもやや厚めだったので少々狼狽したが、前作、前々作と同様ページを繰る手が止まらずあっという間に読み終えてしまった。

    ページ数が多いだけあって読み応えは抜群。
    ここまで少しずつゆっくりと、しかし着実に回り出していた歯車が、一気にスピードを上げて回り始めたようなめまぐるしい展開が続いた。


    話はサンジェルマン伯爵の件が片付いてすぐに幕を閉じてしまったので、少し物足りない感じ。
    ああ、せめてグウェンドリンが高校を卒業する辺りまでは見届けたかったなあ……。

    前作の訳者後書きで、ファンが続きを書いてファンサイトにアップしている、というエピソードが書かれていたけれど、その方々の気持ちがようやく理解できた気がする。

    もう少しでいいから彼女達の世界に浸っていたい、と本気で思ったもの。


    ところで、ジェームズの命を救った、というエピソードは素敵だったけど、辻褄が合わなくないか……?

    命が助からなかったからこそこれまで幽霊としてグウェンドリンと前に現れていた訳で、予防接種を施そうが施すまいが死ぬものは死んでいたのでは。

    作中では予防接種がうまく行って学校から姿を消したようだが、そうなるとつまりグウェンドリンがジェームズと会っていた過去がなかったことになるわけで、グウェンドリンが彼の事を記憶にとどめていられるはずがないし。

    こういうタイムトラベル系の話は考えていると段々と頭がこんがらがってきてしまうから、ちゃんと辻褄が合う解があるのかもしれないけれど私には辿り着けそうもないなあ……。

    それにしても、個人的にはルーカスおじいちゃんも助けてあげて欲しいところ。

  • 3巻目、完結編だ!

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    「サンジェルマン伯爵の目的は? 〈監視団〉の目をごまかしつつ真相に迫るグウェンドリン。謎、冒険、ロマンスがぎゅっと詰まったタイムトラベル・ファンタジー、ついに完結!」

  • セメリウス、最高。
    で、ミスター·バーナードって…!

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