監察医が泣いた死体の再鑑定:2度は殺させない

著者 :
  • 東京書籍
3.20
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784487809691

作品紹介・あらすじ

元東京都監察医務院長を務めた監察医である著者は,長年にわたり,変死体がなぜ死にいたったか,検死・解剖を行ってきた。
それをまとめた著書『死体は語る』は,65万部を超えるベストセラーになったが,今回,初めて「死体の再鑑定」についてまとめた本を書き下ろす。
著者の元には,警察,保険会社,および遺族から再鑑定の依頼が数多く寄せられる。
引き受けた著者は,なぜ最初の鑑定が間違っていたかを紐解いていく。
「溺死ではない,殺しだ。事故死ではない,病死だ。病死ではない,暴行死だ」。
最初の鑑定の嘘を暴いていく様は,上質なミステリーを読んでいるようにドラマチックだ。
ときには裁判所で,証人として最初の鑑定人と対峙したり,再鑑定の再々鑑定を提出したりと……事件は2転,3転。
まさに究極のノンフィクションミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • 筆者が検死して、その結果がもとに事件が解決した実例を挙げていく。検死の結果は素人にもわかりやすく説明されており、なるほどねという感じで、司法解剖や行政解剖の違いなど勉強になる内容も多い。

  • まさにミステリー!
    監察医が事件で亡くなった人々の死因を探る過程は、名探偵が事件の真相を探る過程と相似していて、まさに高度でリアルな謎解きを読んでいるようだった。
    満足な一冊だった。

  • ノンフィクションの重みがある

    けど、それだけに面白くはない。でも、真実なんだな、小説の中のお話は。

  • 監察医の著者が過去の事件・事故の死体再鑑定について語る。
    自分自身、死体を見る機会がほとんど無いので興味深く読んだ。非日常の世界。
    正直、著者の仕事を生で見るのは辛いと思う。

  • 時間があれば

  • 1(顔から消えた痕跡見逃された証拠品誰が嘘をついたか)
    2(執念の再鑑定疑惑の踏切海外で起きた謎)
    3(小さな溢血点溺れたのか殺されたのか兄の涙)

  • 解剖もその被害者のことを思ってされることはあまりなくてただ機械的に処理されることも少なくないことがよくわかる 上野先生にお願いしたい事例はたくさんあるのでは

  • 語っていても聞いてもらえないことも有り得る。納得できないけど、もしかして思った以上に有るのかも。

  • 2017/11/26
    よくドラマ等で「検死の結果が実は違っていた」みたいなのがよくあるが、こんなのはドラマの中だけのものと思っていた。
    「結果が二転三転するなど日常茶飯事」、とあって軽い衝撃を受けた。
    過去に著者が経験した事案を余計な脚色なく淡々と記しているが、まさに事実は小説より奇なり、である。

  • 485

    2017年では119冊目

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著者プロフィール

昭和17年、和歌山県生まれ。京都大学法学部卒業。職業:弁護士・公認会計士。●主な著書 『新万葉集読本』、『平成歌合 新古今和歌集百番』、『平成歌合 古今和歌集百番』、『百人一首と遊ぶ 一人百首』(以上、角川学芸出版。ペンネーム上野正比古)、『光彩陸離 写歌集Ⅲ』、『ヨーロッパの大地と営み 写歌集Ⅱ』、『ヨーロッパの山と花 写歌集Ⅰ』(以上、東洋出版)

「2016年 『万葉集難訓歌 一三〇〇年の謎を解く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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