竜宮城は二つあった: ウミガメの回遊行動と生活史の多型 (フィールドの生物学 22)
- 東海大学 (2016年9月8日発売)
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- Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
- / ISBN・EAN: 9784486021049
作品紹介・あらすじ
屋久島うみがめ館による27年間にわたるアカウミガメ産卵個体の識別調査から得られた繁殖履歴を用いて、ウミガメの生まれ故郷である「竜宮城」を仮説する。また、ウミガメ類が1億年以上も生き残ってこられた理由など、ウミガメを通して生物多様性のおもしろさを解説する。
感想・レビュー・書評
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【概要】
ウミガメ研究を続けている筆者がアカウミガメ、アオウミガメについての研究結果をまとめて記載している。研究結果の骨格は「ウミガメは個体によって近海の浅瀬で生活するモノと遠洋に出て生活する個体に分かれている」であり、その研究を軸に論じている。また過去から現在までの研究の実績を時系列に記載している
【感想】
研究者生活の詳細があいまいに書かれていることもあり、シリーズの他の著者の本に比べてあまり感動しかなった。しかしウミガメに対する愛情はしっかり伝わってきた。筆者はあまり記録を残すタイプではない?ようで昔の記載になればなるほど曖昧であった。後半になってからは写真などの記載、研究の中でかかわった人たちの記載も増えてきている。
【キーワード】
生活史多型…同じ種の中でも複数の生活史を持っていること。具体的な例としてはサクラマス(川で生まれ海に下る個体)とヤマメ(一生川で過ごす個体)などがある。サケでもヤマメと同様の個体、ウナギでは海と川で逆の個体が存在することが分かっている詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
請求記号 487.95/H 42
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