悩みの多い30歳へ。世界最高の人材たちと働きながら学んだ自分らしく成功する思考法

  • CCCメディアハウス
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784484222370

作品紹介・あらすじ

弱気で臆病、英語も苦手だった彼女はいかにしてGoogleのリーダーになったのか。

40歳を過ぎて「これからどうしよう」と悩む人が多い。
30代までは他の人についていくだけでも、それなりに道が見える。
問題はその先だ。一緒に歩んでいた人々が全員CEOになるわけではない。
いつかはそれぞれの道を探さなければならないときがやってくる。
そのとき、自分はどんな人間なのか、どんなふうに生きたいのか、何をしたいのかがわかっていなければ、メンタルの危機が訪れる。
ぽつんと一人、残されるのである。
そうならないために、自分が「何をして生きていきたいのか」を今日から考えないといけない。
あなたの人生の運転手はあなただ。そして、希望を持って欲しい。
人生のどの地点であっても、自分の本質に出会うことは可能だ。

27歳で夫の仕事のため何の準備もなく渡米し、自分に自信がなく落ち込んでばかりだった著者が、25年後にグーグル本社の首席UXデザイナーになるまで、10回の転職(サンスン電子、マイクロソフト、モトローラなど)で世界最高の人材たちと働きながら学んだ、自分らしく成功するための思考法と、道に迷った時に実践すべきことを解説する。
他人の人生ではなく、自分の人生にしっかりとフォーカスを合わせて生きていくために、一歩踏み出す勇気をくれる一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 40手間の自分のキャリアに悩んでいるわたしのような人間に、最も刺さる一冊ではないかと思いました。著者の経歴を見ると、バリバリのキャリアウーマンがゴリゴリの精神論を説いてくるのでは、との先入観がありました。しかし、実際読んでみると、彼女自身も悩み、スランプに陥りながらも、日々できることを着実にこなしながら、ステップアップしたのだとわかりました。まず彼女が一番に言いたいことは、「とにかく自分が属したいと思った環境に飛び込め」です。準備が100%整う日は来ないと。(ただ、彼女は普段からいつチャンスが来ても飛び込める準備を怠らない大切さは説いています)あとは、自分の強みを自覚し、苦手な部分に囚われ過ぎないこと。(彼女の場合は英語でした)また、Google社の理念として、「共感」を重んじることが述べられています。確かに、人は(わたしも含めて)ついつい限定的な事象で起こったことを一般化してしまいます。自分自身を判断基準にしてしまうこともよくやりますね。しかし、人はそれぞれ異なる背景や個性がある。このことを忘れがちです。特に、リーダーとなる人はこれを肝に銘じておかなければいけませんね。あと、彼女の「仕事の中に10%楽しいことがあればいい」という考えを聞いて、少し楽になりました。最後に、これだけのキャリアを築いてきた彼女が最も大切にしていることは、「誠実に生きる」ことです。自分もその通りだと思い、自分にも2年以上コツコツ続けているウォーキングと読書があると、少し自信を持つことができました。


  • 20230622

    タイトルに惹かれて、気になっていた1冊。
    まさに迷走中の30歳の私の背中を押してくれるようなコンテンツ。

    今年、いろいろ環境の変化があってもがいているからこそ、心に響く内容ばかり。

    「毎日が同じことの繰り返しのように思えて、一生懸命生きたって何も起こらないような気がしても、そんな1日が積み重なって1年になり、10年になって、自分を作る」

    このままじゃいけない、と思いつつ外部要因(言い訳)を探して嘆いてばかりいたけれど、自分がどう生きたいのかを明確にして、それに向かって今できることを実行すること、これに尽きると思った。

    これまでのやり方を見直すターニングポイントなので、問題を発見し、それを定義した上で解決していくというプロセスを大事にしたい。

  • 自己啓発っぽいタイトルだけど、内容としてはグーグルでデザイナーとして働く著者がどうやってキャリアを築いてきたかをわかりやすくまとめた本で、30歳じゃない人にも参考になる部分がたくさんある。
    一番好きなのは「まずボールを投げてみる」という考え方。やらない理由を探すのではなく、まずはやってみる。自分に決定権がないことについて悩まない。準備ができてから挑戦するのではなく、挑戦してから準備をすればいい。
    私は普段はうじうじするばかりで保守的で、まったく冒険ができないタイプだけど、ときどき何か振り切ったように勢いだけで行動に移すことがある。そういう瞬間を大事にしないとなあ。
    マインド面だけでなく、転職活動に関する具体的なアドバイスも満載。今後のキャリアを考えていくうえで参考になる一冊だった。

    【読んだ目的・理由】タイトルが気になったから
    【入手経路】買った
    【詳細評価】☆4.0
    【一番好きな表現】他の人ができたから自分にもできるというわけではないし、他の人にできなかったから自分にもできないというわけでもありません。(本文から引用)

  • 月給は「技術と専門性に基づいて職務を遂行する能力」に対して支払われていると誤解されがちだが、そうではない。「成果に対する報酬」だ。成果を出すには、自分だけがうまくやればいいというものではなく、周囲の人々と協力して働く必要がある。つまり、月給は「他人と一緒に働くときに消耗するエネルギーや時間、感情労働の対価」というわけだ。そのうち、50%以上を占めているのは〝感情労働の対価〟ではないだろうか。上司や同僚のせいで生じるストレスは、すなわち、お金を稼ぐストレスなのである。お金を稼ぐというのは本来、大変なことだ。

    モヤモヤ、イライラしてたことがすっと腹落ちした。

  • 傷ついている人は社内に1人じゃない。
    必ず散り積もって変わっているから、今日を一生懸命に生きてほしい

    前半読むと不安が溶けていく一冊

  • Googleでもみんな不安なんですね。
    これを分かち合えたなら世界が広がります。
    自分をコントロールすることだけを専念したいです

  • GoogleのUXデザイナーによる仕事や転職への向き合い方について書かれた本。

    全体を通して「準備が整う日は来ないからとりあえずやる」ということが強調されていて、行動が遅い自分にとっては反省させられる内容だった。

    上に通ずる話として、積立投資のように挑戦の頻度を上げる。準備できる日は来ないし準備している間に自分の価値はそんなにない。
    答えを決めてから問題を解こうとすると間違える確率だけが高まる。という下りがあり、説得力があるな、と感じた。

    その他、印象に残った言葉
    ・留学したいがどうすればいいか、という悩みに対して、まずは願書を出してから考える。なにもしないうちはなんの選択権もない

    自分に決定権がないことではなく、できることから始める

    ・ボールを投げよう
    ・確率をあげよう
    ・最初からうまくやろうとしない
    ・失敗を前提に考える
    ・失敗と自分の価値を結びつけない
    ・失敗は結果ではなく過程(次に活かそうと考える
    ・怖いのは当たり前

    ・直感は多くのデータに基づいて発せられている

    ・面接官は自分に興味がない前提で、自分主導で進めよう

    著者が言いたいこととは関係ないものの、著者が高校のころ、美大講座を受けるのに母親から男性二人の許可を得てこい、と言われたというエピソードが衝撃的だった。

  • Google、サムスンなど世界でも有数のキャリアを築いてきた著者が共感の目線で綴る、ビジネス書ともエッセイとも自己啓発本ともとれる内容盛りだくさんの本書。

    英語に対してコンプレックスをもつ彼女が本書を執筆するに至るまで、いかに時間がかかってしまったかを書いた序盤の内容は誰しもが共感する内容だと思う。

    そのほか、Googleでの仕事の進め方や独特な人事評価制度。苦手な英語の勉強をいかにモチベーションを保って行うか、そしてどういう経緯でGoogleトップデザイナーに上り詰めたキャリア形成などその内容は多岐にわたる。

    特に印象的だったくだりは、「仕事は1週間にある40時間のうち4時間楽しめれば良しとすること。1分も楽しめないのであれば転職を考えた方がいいし、40時間全てを楽しめる職を探しているのなら考えを改めた方がいい。」といった部分。

    なんだか腹に落ちた。

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著者プロフィール

韓国出身のGoogleの首席UXデザイナー(UXデザインとは、ユーザーが製品やサービス、システムなどを使う体験を総体的にデザインする仕事)。Googleの核心部署である検索と人工知能チームの首席デザイナーとして働き、2020年には社内の「今年のデザイナー賞」を受賞した。
25年間で 10回の転職経験を持ち、韓国とアメリカの大手企業でグローバルに活躍。梨花女子大学美術学部生活美術学科を卒業後、 デジタル朝鮮日報、CJでのウェブデザイナー経験を経て、1998年に27歳で渡米。イリノイ工科大学(IT) デザイン大学院 修士課程を修了し、モトローラ、クアルコムなどでキャリアを積む。 2013年、 韓国に帰国してサムスン電子で円形スマートウォッチの開発を主導。 デザインを手がけたGear S2 UXが米国のデザイン賞 「IDEA賞2016」でブロンズ賞を受賞し、イギリスのWearable Media Groupが運営するウェブサイトでは「ウェアラブル技術とVRを率いる18人の女性リーダー2016」に選ばれる。2018年、47歳で米シリコンバレーのGoogle本社に入社。

「2023年 『悩みの多い30歳へ。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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