親も子も幸せになれる はじめての中学受験

著者 :
  • CCCメディアハウス
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784484192321

作品紹介・あらすじ

20年度からの大学入試改革、公立中学への不信感、公立中高一貫校増加に伴う高校受験時の受験校減・・・などの理由から、首都圏では、小学6年生の4人に1人が中学受験に臨んでいる!
中学受験という人生の一大事に、何をどうすればいいのか、どこまでやればいいのか。
「教育を子どもの人生の時間軸の中で、どこでどのように力を注ぐか」という視点を入れ「子どもも親も納得できる場所を見つけ、そこに向かって走る」をテーマにした指南書。
一番大事なことは、常にパートナーと「わが子をどんな人に育てたいか?」を共有すること。
中学受験は親が頑張る受験ではありません!

感想・レビュー・書評

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  • 中学受験界隈では著名な発信者の一人、小川大介氏。
    氏の中学受験に対する向き合い方が最も体系的・直接的に書かれた一冊なのではないかと思う。

    個人的に感じた本書の特長は、以下2点にあると思う。
    「塾との付き合い方・塾通いの子の勉強の進め方」
    「無理なくストレスなく効果的に子供に勉強を促す、親のかかわり方」

    上記2点に関する記述が手厚く、我が家は通塾前ながら、塾通いの生活や塾の活用方法などが具体的にイメージ出来て良かった。
    また、育児アドバイザーとしての発信も多い著者らしく、随所にちりばめられた親の子に対するかかわり方・声掛け方法は具体的で参考になる。
    本書に記載のあった「子どもに勉強することは当たり前のことと思わせる」と「朝ごはんミーティング+予定確認」の二つはそれぞれ実践し、いずれも本当に効果があった。
    (なお、前者の手法は、本書ではなく著者の別の本で見て、小学校入学直後から実践。後者は、本書を読んだ後小1終わりの春休みで実践したところ、子自ら計画を立てる学習習慣がついた。)

    既に元が取れるくらい活躍してくれた本書ではあるが、著者の思想的にちょっと中学受験を肯定的に捉えすぎていてバランスには欠くと思われる記載が目に付く点、また子供が通塾してからも本書が役に立つかどうかを確認してから再評価したく、暫定的に☆4とする。

  • 薦められたので読んだ。
    我が子もこういったことに悩む時期なので参考に。
    ご自分の子供のことを「あの人」と呼んだり、塾をかなりカスタマイズして受講したりしていて面白い。

  • 親も子も幸せになれる はじめての中学受験
    著:小川 大介

    なぜこれほどに、親御さんたちは子どもに勉強を押しつけてしまうのだろう?なぜこれほどに、中学受験は親の気持ちをかき乱すのだろう?なぜ塾業界は、親子の冷静な判断を手伝わないのだろう?中学受験は、適切につきあえば親子を幸せにしてくれる時間である。

    最終的に中学受験をするもしないも家庭の判断だけれど、親が前もって知っておくといいことがあり、前もって取り組んでおくといいことを実行すれば、親子の幸福感はぐっと高められる。

    本書の構成は以下の5章から成る。
    ①なぜ今、子育ては大変なのか
    ②中学受験、わが家の選択
    ③中学受験を始めたら・・・
    ④子どもが伸びる環境と親の関わり
    ⑤中学受験、その後

    息子達には幸せになって欲しい。
    中学受験をするかしないかは別にして、それがどのようなものなのかどのようにしたら良いのか。それに目を背けず、触れることによって備えや行動も変わる。

    答えはすぐに出るものではなく、大人になってから、それどころか正解がわからないまま人生を終えるのかもしれない。自分たち親のエゴではなく、だからと言って全てを今の子どもの気持ちだけで考えることもなく、今とこれからの環境と伸びしろや可能性を考えた上で色々家族で決めていきたい。

    幸せになるために、それが全てではないものの、ひとつの手段として捉えていきたい。

  • いまいちです。飛ばし読みしてもおもしろくなくて、読むの止めました。制度の説明が長過ぎたり、自分の子供自慢だったり

  • 《中学受験で親も子も幸せに》をコンセプトに書かれた中学受験本

    ・子どもをどんな人に育てたいか“子育てビジョン”を夫婦で確認する
    ・入塾前(遅くても3年生まで)にある程度の準備をしておく
    ・子どもが自分で判断できるよう、問いかけて、考えを聞こうとする

    《中学受験は、家族で乗り越えていくものです。》

    受験を決めるまでの心構えや準備を解説する1、2章に本書の特色がある

    後半では、中学受験を決めて塾に通い始めてからの効果的な勉強法を紹介する

    《中学受験は「ゆるやかに無理をさせる」ことで、親子がともに成長できる時間となります。》

    著者は教育専門家、中学受験情報局「かしこい塾の使い方」主任相談員

    「ゆるやかに無理をさせる」ノウハウを自らの子育てにも活かして、一人息子は灘、西大和、開成、筑駒すべてに合格

    中学受験だけでなく、幼児期からの子育てや親子関係のアドバイスにも定評があり、前著『頭のいい子の親がやっている「見守る」子育て』『5歳から始める最高の中学受験』につづき本書も付箋でいっぱいになることまちがいなし

  • 今のところ、子供に中学受験をさせる気は無いのですが、いや、進学する余裕が無いので中学受験はできないのですが、どんなメリットデメリットがあるのか、自分の子供の頃とは違うのか、など、知りたいことが沢山あって読んでみたのですが、思ったよりも考えに同調することが多かったです、とは言え現実無理ですが。

    P78 公立高校受験で、トップランクの次の選択肢が、
      公立中高一貫校となってしまって、受験先が無い。

    P115 大手進学塾の特徴
     SAPIX、日能研、四谷大塚、早稲アカ、浜学園

    P120 入塾の際
     面談の時にテキストを見せてもらって愛称確認する
     塾は手段であり、道具。

    P131 大切なのは、勉強の進め方そのものを教える事

    1. 宿題内容の確認
      どんな宿題が出されているのか、
      内容や量を一緒に確認する
    2. 宿題を進めるために必要なものの準備
    3. 見通しチェック
    4. 解く&相談

    P146 授業の復習
     復習は、授業の内容を聞くことで効果が高まる

    P153 塾のテキストは無駄だらけ
     入試で出たすべての問題を網羅する必要性がある為。
     中堅校であれば、半分できれば合格ラインクリア。

    P159 正答率表の使い方
     達成基準を決める。
     ・正答率40%以上の問題は、全て解けるようにする
     ・理科は苦手だから、
      正答率60%以上は全問正解目指す、など。
     ・すべての問題は解かない。

    P161 頭がよくなる授業の聞き方
     予習し、習う場所を予測する。
     関心を持って授業を聞くかどうかで
     授業中に得られるものに差が出る。

     勉強ができる子の行動や意識を
     具体的にイメージするだけでも
     改善効果がある。

    P170 勉強したくない気持ちの裏の理由

    1. 勉強に対して嫌な思いや不安を抱いている
    2. 勉強をすることに意味を感じない
    3. 他にやりたいことがある
    4. 親の言うことを聞きたくない
    5. よくわからないけれど、やる気が出ない

    このように、「嫌な感情」が生じている場合は、
    まずはどんな嫌なことがあったのか、
    本人の痛みを聞いて寄り添うことが第一。

    P214 これだけできていれば大丈夫

    1. 毎日30分でもいいから勉強しようとする気持ちがあること
    2. 今日学んだことを思い出せること
     →思い出せるということは、勉強の組み立てが
      できているかどうかのチェックになる。

    P236 公立中学へ向かった場合

    1. 中学生になったら学校や子供に任せておけば
      大丈夫という訳ではない。

    2. 家庭が主体となり、中1の間は親子で
      しっかりコミュニケーションをとる必要性がある

    3. 小学生のときと違うのは、子供に意志が出てくる。

    4. 親として伝えたいことは伝えつつも
      「あなたはどうしたい?」「あなたはどう思う?」
      と、子供の声をしっかり聴く

    P248 中高6年間の成長の3段階

    中1・中2
    自立期:自分で学習する土台作りの期間。
    基本知識を身につける。

    中3・高1
    探究期:深く考える力を養う期間。
    すぐに答えを出すことよりも、
    調べたり、話し合ったり、興味を持ったことに
    没頭したりと、一見無駄に見えるようなことに
    時間を使う

    高2・高3
    実践期:大学入試を意識した、知識強化と問題演習、
    トレーニングを行う期間。

    中学生になったら、まずは学校の勉強を第一に考える。

    P253 相手のことを理解しようと努めよう。
    人対人のコミュニケーションが大事。

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著者プロフィール

教育家。見守る子育て研究所 所長。1973年生まれ。京都大学法学部卒業。学生時代から大手受験予備校、大手進学塾で看板講師として活躍後、社会人プロ講師によるコーチング主体の中学受験専門個別指導塾を創設。子どもそれぞれの持ち味を瞬時に見抜き、本人の強みを生かして短期間の成績向上を実現する独自ノウハウを確立する。塾運営を後進に譲った後は、教育家として講演、人材育成、文筆業と多方面で活動している。6000回の面談で培った洞察力と的確な助言が評判。受験学習はもとより、幼児期からの子供の能力の伸ばし方や親子関係の築き方に関するアドバイスに定評があり、各メディアで活躍中。そのノウハウは自らの子育てにも活かされ、一人息子は中学受験で灘、開成、筑駒すべてに合格。『5歳から始める最高の中学受験』(青春出版社)、『自分で学べる子の親がやっている「見守る」子育て』(KADOKAWA)など著書多数。

「2023年 『子どもの頭のよさを引き出す親の言い換え辞典』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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