海賊と資本主義 国家の周縁から絶えず世界を刷新してきたものたち
- CCCメディアハウス (2014年8月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
- / ISBN・EAN: 9784484141121
感想・レビュー・書評
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【由来】
・図書館の阪コミアラート
【期待したもの】
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※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。
【要約】
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【ノート】
・国家とせめぎ合いながら、資本主義のグレーゾーンを狙って既存のシステムを揺るがしてきた「海賊組織」。それが資本主義のダイナミズムに駆動される形で「国家」との間に繰り返してきた癒着と相克を描き出す。
【目次】
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解説をお書きの谷口先生にいただきました。ありがとうございます。
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資本主義と国家(ステイト)が密接に結びついていることを前提に、海賊は資本主義の変化にあわせて誕生し、進化を遂げている。
今日の海賊(バイオ、ネット)といった直近の話題にも触れており勉強になった。 -
うーん。わたしには読みにくかったです。
とりあえず、サイバー犯罪系の章だけつまみ読みするにとどまりました。 -
サイバーハッカーも海賊。
サイバーハッカーも最初はLove & ぺあせを唱えていた。
ハッカーは現代版の海賊。
インターネットは誰が管理しているのか、管理すべきなのか、そこに流れる情報が誰のものか、精確に答えられる人はいない。
資本主義の拡大に必然性がない。 -
幾度となく、歴史をにぎわしてきた「海賊」。海賊集団は、国家権力に真っ向から対抗する価値観を掲げ、資本主義の影響力がもっとも薄い辺鄙な場所、いわばグレーゾーンを狙って出没する。そして現在、海賊と国家の戦いは、インターネット、遺伝子工学、宇宙開発など様々な舞台で繰り広げられているという。資本主義の発展を解く新たなキーワード、「海賊組織」の成り立ちや特徴などについて解き明かす。
海賊の歴史
神話の終わり―反権力としての海賊
一時的な歩み寄り―海賊組織と私掠船
資本主義の極限―スキゾフレニー
資本主義のテリトリー拡大
資本主義の必要悪―海賊組織
海賊組織の誕生―リアルな空間
海賊と経済
インターネット版海賊組織の登場―バーチャル空間
組織化された利益独占と海賊組織
海賊組織と所有権の意識―パテント・トロール
組織間の力関係という偶発的要素
規格化への反発―社会運動としての海賊組織
ミクロの世界の海賊組織―不可視の領域
権力のジレンマ―資本主義国家の行方