ペンブックス20 イスラムとは何か。 (Pen BOOKS)

制作 : ペン編集部 
  • CCCメディアハウス
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本棚登録 : 291
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784484132044

作品紹介・あらすじ

預言者ムハンマドやコーランなどの基礎知識から、建築、アート、科学、音楽に至るイスラム文化を徹底解説。さらに、知られざる現地ムスリムの日常にも密着。世界13億人の心を支えるイスラムの魅力に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • 以前、勘違いから同じpen BOOKSの『アラブは、美しい。』を読んでしまい(あれはあれで良かったし、勉強になったが)、自分が見たかった建築物は本書に載っていた。
    (サマルカンドはこちらにも載っていなかった)

    興味のあった建築物だけでなく、世界遺産の勉強をしている時によく出てくるが自分の頭ではまとめられずにいた「◯◯朝」が年表になっていてありがたい。
    しかしその年表に「アナトリア」という地域名が出てきて、またまた調べることになり…
    知らないことを知ろうとすると無限ループにはまってしまう。

    ムスリムについても本書でまた色々と勉強になったが、まだまだわからないことがいっぱい。

    私はこの本の表紙にもなっているイランのイスファハーンのイマーム・モスクの青い幾何学模様が好きだが現地に行くことはないから、ただただそれを眺めたかった。
    以前読んだ芸術新潮にも本書にも野町さんという方の写真が使われているが、メッカやメディナには信者にならないと(街にも?)入れないらしいから、写真家さんも大変だし、こういうのは貴重な写真だということだ。



  • イスラム教を誰にでもわかりやすく紹介。ムスリム(イスラム教徒)の今の生活の紹介(サウジアラビア・パキスタン、トルコなど)からムスリムとの付き合い方まで、ムスリムの事情についても簡単に理解できるようになっている書。

  • pen booksの宗教シリーズ初挑戦。イスラム教とムスリムについて多角的にやさしく紹介されており、世界観理解の導入として最適。基本知識や歴史はもちろん、活躍するムスリムの紹介、人気の音楽、建築様式の解説まで。写真も多く、イスラム建築の美しさには魅入ってしまう。現代のグローバル化した世界に生きるムスリム家族や女性のさまざまな生き方を紹介した部分は、信仰心は同じでも多様な生活スタイルがあってとても興味深かった。

  • まあまあかな。建築に力が入っているのが珍しいと思った。

    迫力ある写真でイスラームをしるなら、やはり野町和嘉のメッカ巡礼かな。

  • 初心者向けに基本的な事が書かれてる感じ。写真多めで分かり易かった。三分の一もモスク建築に割かれてるのにはちょっとびっくりした。個人的には勿体ない気がするな。

  • さすがPenの特集本。情報量がなかなかのもので、精読するにはかなりの根気がいる。アルハンブラ宮殿やタージマハルなどの建築、その装飾など圧倒されるものも多く、見ているだけで楽しかったが、やはり文化をもう少し深く理解したいと思うと大きな壁を感じた。コーランがアラビア語のみで展開されているということは、協議を正しく展開するという宗教の根本的取り組みには非常に重要なことだとは理解するが、イスラム教を学ぶ上での一番のハードルとなっていることも否めないように思う。イスラム圏の国、ぜひ一度訪問してみたいと思った。まずは、スペインあたりからかな。

  • イスラムの基礎知識から、建築、文化、日常生活、ムスリムとの交際術まで広く紹介されている。写真が豊富にあるため、初心者にも大変分かりやすかった。

    特に興味深かったのは、幾何学模様。
    なぜこんなにも緻密な模様を描けるのか、そもそもなぜこのような模様を描き始めたのか、そのルーツを知り、ますますこれらの紋様が好きになった。

    親近感が沸いたのは、各国のイスラム教徒の日常を紹介しているページ。
    紹介されているご家族の性格や信仰に対する考えを知ることができるのが面白い。
    家庭内でも、信仰に対する個人の考え方を尊重していることに好感を持った。

    日本にもイスラム文化を感じられる場所があるみたいなので、いつか直接見てみたい。


    ちなみにYouTubeにてアザーンを聞いてみたが、ミステリアスな響きが非常に心地よかった。アザーンは音楽ではなく、あくまでも「礼拝の時を知らせる呼び声」らしい。抑揚ある声が広場いっぱいに響き渡り、幻想的な雰囲気を醸し出していた。これも生で聞いてみたい。

  • Pen BOOKSは、CCCメディアハウスが発行する男性向けライフスタイル誌「Pen」の中で、好評を博した特集を書籍化したもので、数々の面白いテーマを取り上げている。本書は2013年3月の発刊。
    宗教はPen BOOKSのお得意のテーマのひとつで、私は『ユダヤとは何か。』に続いて、本書を購入した。
    宗教を扱う本は数多ある中で、なぜPen BOOKSに目が行くのかというと、
    ◆宗教から生まれた様々な文化や芸術(建築物、絵画、工芸品、キリスト教なら彫像など)が、鮮やかなカラー写真で多数掲載されていること。本書でも、表紙のイラン・イスファハーンのイマーム・モスクをはじめ、パキスタン・ラホールのバードシャーヒー・モスク、トルコ・イスタンブールのスルタンアフメット・モスク(ブルーモスク)、スペイン・グラナダのアルハンブラ宮殿などの美しさは圧巻である。
    ◆その宗教と共に暮らす人びと・家族の日常生活を取り上げ、カラー写真付きで詳しく紹介していること。本書でも、サウジアラビア、トルコ、パキスタンのムスリム家族が紹介されている。
    ◆上記を含め、概ね必要十分な情報がカバーされ、コンパクトにまとめられていること。
    が挙げられるだろうか。
    また、16~17頁に載っている、100万人のムスリムがメッカのカーバ聖殿を埋め尽くしたライラトル・カドルの礼拝の写真は、この撮影を行うためにムスリムに改宗した写真家・野町和嘉氏によるもの(本書にも記載されているが、メッカ市内はムスリム以外立ち入りができない。また、撮影時の様子は、同氏の著書『地平線の彼方から』に詳しい)だが、少々大袈裟に言えば、自らの世界観に影響を与えかねない、必見ものである。
    美しい写真が多数掲載されている、手に取りやすいイスラムの入門書といえるだろう。
    (2020年11月了)

  • 綺麗な写真と手に取りやすいB5サイズ、
    全ページカラーにも関わらず1600円(税抜)というリーズナブルさに、書店で思わず購入。
    基本用語、歴史、建物、美術、文学と、幅広く
    丁寧な説明。また、実際のイスラム教徒の方の暮らしぶりが数カ国について説明され通り、わかりやすい。
    代々木にある東京ジャーミイにも触れており、
    行きたくなりました。
    アルハンブラ宮殿やアル・アンダルスに興味があり、
    背景として読みました。
    入門として楽しめました。

  • メモ

    コーランの注釈はタフスィール

    624年バドルの戦いでメッカ軍を破る

    フダイビヤの和約でメッカ側と和平

    コーランが書物になるのはウスマーンの時代から

    六信
    アッラー・神
    アーヒラ・来世
    ナビー・預言者
    キターブ・啓典
    マラーイカ・天使
    カダル・定命

    アシュアリー学派の「運命の獲得」

    オスマン朝とサファヴィー朝間の国境画定→カスレ・シーリーン条約

    ユダヤ教のハラハー=イスラームのシャリーア

    ユダヤ教のタナハ=キリスト教の旧約聖書

    イスラームで星は知識を意味する

    ミンバル=説教壇
    マクスーラ=支配者や君主のための特別な礼拝席

    イスラム建築の源流は預言者の家(預言者モスク)にある

    中国でモスクは清真寺
    アブダビの、シェイフ・ザイド・モスクが色々なイスラム建築の要素を寄せ集めててすごい

    東京ジャーミィの前身→東京回教礼拝堂(ロシア革命で迫害を受けたロシア・カザン州のトルコ系ムスリムが満州を経て日本へ移住してきた)

    挨拶の返礼はワ アライクム ッサラーム

    アラジンはアラーウッディーンで「宗教の高み」のこと

    アラブ社会のIBM
    インシャーアッラー
    ボクラ(明日)
    マレーシ(気にするな)

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