成功は“ランダム"にやってくる! チャンスの瞬間「クリック・モーメント」のつかみ方

  • CCCメディアハウス
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784484131191

作品紹介・あらすじ

過去の分析や未来予測は意味がない。クリック・モーメントをみずから起こして、チャンスをつかめ!単なる偶然がとんでもないチャンスに変わるとき-。

感想・レビュー・書評

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  • ■成功はランダムに

    A.この世界は予測不可能であり、過去の経験、論理、分析などは成功の要因とはならない。私たちは、鋭い論理は成功への近道だと信じている。しかし、もし成功への道が論理的であれば、誰もがその道を発見できることになり、結局、その道は効果的ではなくなってしまう。

    B.サメの姿がほとんど出てこないことが、『ジョーズ』を恐ろしく緊張感に満ちた映画にした。
    だが、スピルバーグはそれを意図していたわけではない。彼は、様々なシーンでサメを見せたいと思っていた。なぜ、そうしなかったのか?莫大な時間と費用をかけて作った機械仕掛けのサメが、うまく動かなかったのだ。彼は言う。「サメがうまく動かなかったのは思わぬ幸運だったよ。…サメが動かないとわかった時、サメが出てこないように脚本を書き直さなければならなかった。その結果、…サメが前面に出てきた元の脚本よりはるかに印象的になったんだ」この例からわかる通り、予期せぬ結果には細心の注意を払うべきである。予期せぬ結果が出たということは、ランダムなもの ―― 最終的にライバルを出し抜けるものに出会う幸運に恵まれたことを意味するからだ。

  • 映画『ジョーズ』の事例。主役とも言うべきサメは映画開始から1時間以上経たないとまともに出てこない。当初意図したわけではなく、サメがうまく動かなかったため脚本が変更されたが、そのことによって「見えない恐怖」が倍加。ひとの心をつかむポイントは偶然からもうまれる。

  • この手のビジネス本はあまり読まないのだが、これはなかなか面白かった。
    成功のためのターニングポイントとなり得るクリック・モーメント。それを掴むにはどう行動していたらいいのか、という本。
    別段、特別なことが書かれているわけではないのだが、行動するための勇気か湧いてくる。


  • 予測なんかできないんだから、とりあえず、やってみろ。
    ランダム性を味方につけろ。
    ランダムで成功するのなら、どれだけたくさんやるか、どれだけ成功に向けての準備を日々できるか。

    うん、面白い。

  • サイトを運用していて、検索されているキーワードが全く意図してなかった。
    え?そんなキーワードで検索されて、私の記事にたどり着いた人がいるの?って驚きがありました。

    SEOで検索キーワードを狙っていないのに、検索されているのが、これが偶然の成功なのかなと自分で納得しています。

    意図的に、恣意的に、この情報で伝われ!
    と書くのもいいけど、ランダムウォーク、セレンディピティみたいに、偶然の成功が転がり込んでくるのは、未知の分野に進んで、それを言葉にして書いた時なのかなとも思いました。

  • ・才能とは一生懸命に練習できること、練習する意志を持っていること。合計1万時間(1日4時間×365日×7年間)の練習が成功を生む。しかし、これが通用するのは前提が変わらない世界(スポーツ競技など)においてのみ。ビジネスはこれだけだと難しい。

    ・戦略とは解決策を見つけることではない。未来は読めないわけだから、いずれにせよどの解決策も間違っている(この言い切りは凄い!)。結局、どの方向に向かうのかはそれほど問題ではない。大事なのは、特定の方向に向けて動くこと、動機付けることである。

    ・クリック・モーメント(人生に大きな影響を与える出来事、印象、洞察)を得る機会を増やすには、単に多くの人と出会い、多くの感想を得るだけでは不十分。そのための法則は以下の通り。2が大事かな;

    1.ボールから眼をそらす;現在の課題・目標とは直接関係のない物事を観察する⇒意外と出来ていない。活動範囲がルーチンになってしまいがち。ただ、これだけだとイマイチ弱い

    2.交差的に考える;自分とは異なる分野、産業、宗教、文化にインスピレーションを求める⇒これも同様に出来ていない。宗教など、異なる文化には足を踏み入れにくいものであるし、余分なエネルギーも必要とする。海外旅行にでも行けば異文化体験は簡単に出来る。これは1よりも効果的かも

    3.好奇心に従う;その言葉の通りだが、年齢を重ねるにしたがって好奇心そのものが少なくなってくる。若者は“自分探し”をする過程であるのに対して、中年は自分の限界がわかってしまう(本書では“考え方が結晶化する”と書かれている)ので変化の機会を排除してしまう。ゆえに、無理をしてでも上記の1と2を増やすことが必要だと

    4.予測可能な道を避ける;要するに、予定調和の勝負は捨てて“挑戦”しろと。我々が思い浮かぶような作戦は敵も必ず思いつく。そして防御策を固める。これでは勝てない。相手が思いつかないような策に打って出ること。これまた、年を取るとリスクや守るべき前提の存在がわかってしまうために、難しくなる。

    ・当然、これらの行動だけでは不十分であり、人生は“意図的に危険な賭け”をしなければならない。人生は賭けの連続である。賭けには失敗のリスクが付きまとうが、賭け(投資)をすることによって人はしっかりと行動する。うーんたしかに、耳が痛い。でも昔、株やら起業からで失敗したからなあ・・・。以下、“目的ある賭け”の法則;

    1.何回も賭ける;めげるなということ
    2.小さく賭ける;この中で自分なりの法則を見出す
    3.実行可能な小さな一歩を踏み出す;まずは小さく産んで、ということ?
    4.投資収益率(ROI)ではなく、許容損失額で計る;これは現実的だ。だいたい、予想ROIなんていい加減なもんだ。それよりも、失敗のリスクを計っておいたほうが撤退時にも役立つ
    5.情熱をモチベートする;だから、これが難しい・・・



    予期せぬ結果を好まないのは、ランダム性に対する「本能的な」抵抗に過ぎない

  • いわゆるPDCAがスポーツ以外では無効、という点にはっとさせられた。例えば、大学のキャリア教育は、なりたい自分をイメージして、そこから逆算してやるべきことを決め、PDCAサイクルを回すという、巷の成功本そのままである。たしかに大手企業に内定する学生から、目をつけていた学生を選び、体験談を語らせると、PDCAを意識した学生生活のおかげであるように見える。しかし、内定が出るかどうかは、たまたまとしか思えないケースがほとんどで、トリックだなあといつも思う。

  • 付箋は27枚つきました。

  • 2013年11月刊。人間の頭は秩序性を求めるが、一方で世の中はランダム性に満ちている。その偶然を活かして、チャンスをつかもう。

    ◆【引用メモ】そのときは気づかなくても、新しいものに目を向けさせ、違う道を選ばせ、すべてを変える決断を下させる瞬間が、わずかだが存在することも確かである。実際のところ、人生や企業の歴史を巻き戻してみると、ほかよりはるかに大きな影響を与えた瞬間、出会い、出来事、印象、洞察があったことは間違いない。私はこのような瞬間をクリック・モーメントと名づけた。(p.148)

  • 成功本、ビジネス書を読んで何となくモヤモヤしていたものが解消されたような本だった。

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