ルネサンス経験の条件

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480873279

作品紹介・あらすじ

マティス晩年の仕事の分析から、ブランカッチ礼拝堂壁画の鮮烈な読解へ-「視線」の極北へと読む者を誘う目くるめく思考のドラマ。気鋭の画家・批評家が芸術理論の新しい運命をひらく画期的な評論。

感想・レビュー・書評

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  • 芸術とは何であるか考えたことがありますか。西洋が現代へ向かう転換点であるルネサンスを切り開いた建築家ブルネレスキと画家マサッチオという二人の天才的革新者の仕事を通して,芸術の可能性に肉薄しています。本物を体験しなければその作品の凄さはわかりませんが,芸術がいかに私たちの生きることに深く浸透していくかということをこの本から感じとることができるでしょう。

    *推薦者(教教)Y.K
    *所蔵情報
    http://opac.lib.utsunomiya-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB15235483?caller=xc-search

  • 2001

  • タイトルから分かり辛いけど、内容は美術評論です。ルネサンス期の絵画・建築のほか、マティスやフェルメールについても書いてあります。専門書のような構えですが、岡崎さんが工夫を凝らして編集した図版をみるだけでも面白く、むしろ絵をあまり見ない人にこそ、この本を読んで欲しい気がする。

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著者プロフィール

一九五五年東京生まれ。造形作家、批評家。絵画、彫刻、映像、建築など、ジャンルを超えて作品を創造するとともに、美術批評を中心に執筆を続けてきた。一九八二年のパリ・ビエンナーレに招聘されて以来、数多くの国際展に出品し、二〇〇二年にはセゾン現代美術館にて大規模な個展を開催。また、同年に開催された「ヴェネツィア・ビエンナーレ第8回建築展」の日本館にディレクターとして参加するなど幅広い活動を行っている。
主な著書に『近代芸術の解析 抽象の力』(亜紀書房)『ルネサンス 経験の条件』(文春学藝ライブラリー)、『芸術の設計』(編著、フィルムアート社)、『れろれろくん』(ぱくきょんみとの共著、小学館)、『ぽぱーぺ ぽぴぱっぷ』(谷川俊太郎との共著、クレヨンハウス)、『絵画の準備を!』(松浦寿夫との共著、朝日出版社)、『白井晟一の原爆堂 四つの対話』(共著、晶文社)。作品集に『TOPICA PICTUS とぴか ぴくたす』(urizen)、『視覚のカイソウ』(ナナロク社)、『Kenjiro OKAZAKI』(BankART1929)など。

「2021年 『感覚のエデン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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