人間関係を半分降りる: 気楽なつながりの作り方

著者 :
  • 筑摩書房
3.75
  • (21)
  • (30)
  • (23)
  • (3)
  • (4)
本棚登録 : 555
感想 : 49
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480843241

作品紹介・あらすじ

人間は醜い。だから少し離れて繋がろう。大ベストセラー『完全自殺マニュアル』著者が、悲痛な体験から生きづらさの解決法=優しい人間関係の作り方を伝授する。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 今週の本棚・話題の本:『人間関係を半分降りる 気楽なつながりの作り方』=花田菜々子 | 毎日新聞(有料記事)
    https://mainichi.jp/articles/20220723/ddm/015/070/018000c

    「半分降りる」ゆるやかなつながり|単行本|こだま|webちくま
    https://www.webchikuma.jp/articles/-/2839

    筑摩書房 鶴見済 人間関係を半分降りる ── 気楽なつながりの作り方
    https://www.chikumashobo.co.jp/special/wataru_tsurumi/

    筑摩書房 人間関係を半分降りる ─気楽なつながりの作り方 / 鶴見 済 著
    https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480843241/

  • 何十年も前に「完全自殺マニュアル」を読んだ時は、鶴見さんのことを、軽薄面白系のサブカルの露悪的な人だと勝手に思っていた。

    改めてこの本を読んで、がらっと印象が変わりました。
    とてつもなく頑固で、とてつもなくまじめで、とてつもなく優しい人なんだなと、いまさらながら気づけました。

    世の中にある、固定概念、自分が引け目に感じなくてよいことであっても、なんとなく「世の常識」から照らし合わせると、引け目に感じなければならない。
    そんなことがなるべくないようにしたいと願っている鶴見さんが、みずからの体験から、一人称で思うことがエッセイとして提示され、読者はそれを読んで、考え方の幅が広がったり、何か緊張していたものが、ふっとゆるんだり。そういう効果がある大切なエッセイだと思いました。

    読む前は、本のタイトルから、普段の生活の考え方を変えるHowTo本なのかなと思っていたけど、少し趣旨は違い、即効的なHowToものではなく、もう少し人間の根っこにせまるような中長期的に役立つような本だと感じました。

  • 真面目すぎる人、嫌なことや不安なことばかりに注目してしまう人にぜひ読んでほしい。無理しなくていい、逃げてもいいと大っぴらに言ってくれるので、心が軽くなる。メモしておきたいフレーズ多々。優しい世界を作る試み、私も自分の周りから少しずつやっていけたらと思う。

  • 自分に逃げ場を作ることと、人にも逃げ場を作る事を改めて大事にしたいと思った。また読み直そう

  •  これまでの鶴見さんの本では『人格改造マニュアル』が一番好きなのだけど、それに通じるような本当に役に立つ内容だ。

     自分自身は、人間関係をほぼ家族以外降りているので、あまりストレスはないのだけど、長男がやたらと張り合うようになってきて、全然言うことを聞いてくれず付き合い方が難しい。怒ったりしないようにしようとしたら、心を殺して冷ややかな感じで接するようになった。こちらとしては子どものことが好きなので、家族を開きたくはないのだけど、子どもにとってストレスになるようならそうなってしまうのも仕方がないのだろう。寂しいけど仕方がない。

     会社や学校など親密な人間関係でつらい思いをしている人は読んだ方がいい。

     長男も人間関係で苦労するタイプなので、中学生くらいになったら渡したいと思うのだけど、僕が渡したらむしろ読まないかもしれない。
     

  • 個人的にはあまり入り込めなかった。
    人間関係を多少は欲しい自分にはあまりあっていなかったかも。
    途中までしか読めませんでした(つД`)ノ

  • 「完全自殺マニュアル」の鶴見さんの本、「0円で生きる」に続き、二冊目。

    ―そもそも、逃げられないからこそ地獄になるのだ。何かあったらすぐ離れてしまえる環境で、地獄なんてそう簡単に作れるものではない―

    これは本当に真実で、学校とか会社とか、人が詰め込まれたところでは、いじめが発生しやすいんじゃないかな。

    私が人より劣っているというのが真実でも、それで「いじめて良い」となる環境。

    もう、人が詰め込まれたところには、極力行かないようにしたい…。

    あきらめることの素晴らしさについて書いてあるのも良かった。世の中で「あきらめない」のが良いってされてるの、あれって、苦しみの根源だと思う。もっとあきらめたほうがいい。というよりは、あきらめるかあきらめないかを、自分で決めて良い。
    あきらめないのが正しくて、あきらめるのは間違い、っていう定義をなくしてほしい。

    「あきらめない」の代表例は、ストーカーですからね。
    あきめたほうが良いよなぁ、やっぱり…。

  • 『まえがき』からうなづきが止まらなかった笑笑

    人生の各所で自分が抱えていた違和感や生きづらさが言語化されていて、『こう言うことだった!』と腑に落ちた(^^)

    社会は日々変化している一方で、アップデートできてないのはそこで生きる人間の価値観の方なのかなと思う。

    多様性が声高に叫ばれているけど、結局は個人の意識改革が必要で、自分が納得できる生き方をそれぞれがしていくことが大事

    自分に自信がないとできない生き方だから、それはそれで大変なんだけど。

  • 人からどう思われるかを基準に生きてはダメです、優しい視線の中にいくことが大事であると勉強しました。人の目を気にしすぎると、自分を殺す結果になるからです。

  • 特に前半が心に刺さった。いろいろな気づきがありました。

全49件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

鶴見済(つるみ・わたる)
1964年、東京都生まれ。東京大学文学部社会学科卒。複数の会社に勤務した後、90年代初めにフリーライターに。生きづらさの問題を追い続けてきた。精神科通院は10代から。
つながりづくりの場「不適応者の居場所」を主宰。
著書に『0円で生きる』『完全自殺マニュアル』『脱資本主義宣言』『人格改造マニュアル』『檻のなかのダンス』『無気力製造工場』などがある。
ブログ:鶴見済のブログ(tsurumitext.seesaa.net)
Twitter:鶴見済(@wtsurumi)

「2022年 『人間関係を半分降りる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

鶴見済の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×