不平等論: 格差は悪なのか? (単行本)

  • 筑摩書房
3.10
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本棚登録 : 129
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (152ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480843111

感想・レビュー・書評

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  • 図書館で借りて、気に入ったので書いました。読み返して再度感想を書きたいですね。

  • 山形さんの解説が合わさっての本.

  • シンプルだが面白い議論。
    平等主義を適用せざるを得ないことが多いのは、個別性の把握が稀なことであるから。また、自己認識を妨げるにしても、平等主義の選択を個人のニーズとして認めざるをえないという点にもある。

  • 不平等の是正そのものに意味はない、というには同意できるけれど、ただその結論に意味があるとも思えない。
    解説と合わせて読みたい本。

  • うーん、そんなこと言えるのかなあともやもやしながら読了。で、最後の訳者解説で納得。そうだよねえ、全面的に訳者の意見に賛同します。

    ただ訳者が言うように、このレベルの抽象的な議論も、たぶん必要なのだろうとは思う。

  • 本文のみ読んで議論もほとんど理解してないのに感想を書きますが、たいして意義を感じない内容だった。

    「経済的不平等は、それが道徳的に良くない状況を派生的に生み出すから悪なのであって、経済的不平等それ自体が本質的に悪なのではない」というのが本書の主張だけど、「そ、そうかもしれないけど、それがどうしたの……?」という感想しか持てなかった。結果的に経済的平等は大切という点は変わらないってことでオッケーなんだよね?、という。
    自分の望む政治が行われるかどうかには関心があるけど、厳密に議論を突き詰めたいわけではない私が読む本ではなかったみたい。

  • 有名なフランクファートの本なので(ちなみにこれまで読んだことない)読んでみたけど、残念ながらイマイチ。少しずれるが、ロールズやセンよような議論、もしくはもう少し抽象度の高い議論を期待したが、ところどころにある経済学風の議論(といっても結構浅い)が残念な感じになってる。
    最後まで@哲学@畑でキチンと詰めてほしかった。

  • コンパクトにまとまっているが、不平等論の盲点となっているようなそもそも論を展開しており勉強になった。

  • 本編より解説のほうがよっぽどわかりやすくて面白い。でも、これよく翻訳したなと。

  • 「平等性の道徳的価値」に対する、哲学的論理による反論。平等そのものが価値を持つという思い込みは、何が根本的・道徳的・社会的に価値あるものかを見極める邪魔になる。

    社会の現実(調査や統計値や報道など)にではなく、思考実験的な反論に留まっている印象。この程度しか反論できないんじゃ、結局平等論に戻るしかないんじゃないの、という感じ。

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著者プロフィール

1929年生まれ。プリンストン大学名誉教授、道徳哲学。主著に『ウンコな議論』『不平等論』(共に邦訳:山形浩生、筑摩書房刊)の他、The Reasons of Love(Princeton University Press), Necessity, Volition, and Love (Cambridge University Press), The Importanceof What We Care About (同)などがある。

「2018年 『真実について』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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