完全版 不安のメカニズム: ストレス・不安・恐怖を克服し人生を取り戻すためのセルフヘルプガイド (単行本)

  • 筑摩書房
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480843104

感想・レビュー・書評

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  • パニック障害になって、ずっとカウンセリングも投薬もしっくり来ていなかったけど、この本に出会って、治る道が見つかった気がする。私にとって、出会うべくして導かれた、一生の宝物になる本。


    p.100より
    パニックを通り越してその反対側に抜けると、小さな声が聞こえてきます。それは「パニックが起こっても、もうそんなことはどうでもいいのだ!」という声です。あなたが耳を傾けるべきなのはこの声だけです。これがあなたの支えです。たとえ後戻りすることがあって、ほとんど救いようのないような最悪の状態になってしまったとしても、この声がいつもあなたを助けに来てくれます。あなたをまた立ち上がらせてくれます。そして、「あの忌まわしい化け物のことなどもうどうでもいいのだ」とあなたがもう一度感じることができるように助けてくれます。「もうどうでもいい、大したことではない」と思えるようになれば、勇気が戻ってきて、完全な受け入れに必要な自信を取り戻すことができるでしょう。

  • とても役に立つ。①向き合う(逃げない)②受け入れる(戦わない)③浮かんで通り過ぎる(そば耳を立てない)④時の経過に任せる(焦らない) 緊張してリラックスできなくてもそのことをあまり気にかけないこと。戦わずに浮かんで通り過ぎよう。来るなら来い!それで死ぬことはない!ただやり過ごせばいいんだ。

  • 戦略的静観

  • 神経症は敏感になった神経が極度に疲労した状態。体力・神経ともに著しい疲労状態で起こる。神経症の原因は恐怖。恐怖によって呼び起こされた身体の反応に恐怖することで、さらに恐怖が生まれる。この悪循環によって神経が興奮しっぱなしで精神が疲れ果ててしまう。疲労が重なり抑うつ状態を迎え完全に無気力になる。
    この悪循環を断ち切るには恐怖の正体を見極めること。恐怖によって生じた身体反応を怖がることをやめれば神経の興奮は次第に落ち着いていく。
    恐怖という言葉が嫌なら極度の緊張と言い換えてもよい。両者は同じだからだ。
    神経症を治す方法は「恐怖の対象・場面に真正面から立ち向かう」「戦わずに受け入れる」「恐怖の感情を力を抜いて浮かんで通り過ぎる」「時が治すのを待つ」

    初版が1960年代とかなり古い。そのため用語も古い。科学的な説明もあまりない。相当いい本なのは間違いないが冗長な部分も目立つし、具体的な対処法が認知療法やマインドフルネスといった新しい心理療法と比較すると少ない。しかし方法は今でも立派に生きている。
    読者に優しく語りかける先生の文章は読んでいて自分にも立ち向かえるんだ・良くなるんだという勇気がわいてくる。ここが本当に大切なところ。

  • コロナで不安が強くなり、どうしたものかと心配していたが、この本を読むと自分がしてはいけないことをたくさんしていたことがわかった。

    例えば、
    ・立ち向かおうとすること
    ・原因や不安をもたらすものについて考え続けること
    ・外に出ないこと
    ・ベッドでくよくよ考えること
    などがある。

    そして解決法もしっかり書いてあって、
    ・恐怖と戦わす逃げもせず、見つめて分析して、それが単なる身体的な感覚の一つであり、それ以上の何者でもないことをしっかり頭に入れましょう。
    ・自分のことを憐れまない

    など、300ページを超える中に数え切れない具体例や不安を克服する方法が載せられている。
    不安で辛い思いをしている人は、一度手に取ってみたら目から鱗が落ちるかも知れない。

  • ■一橋大学所在情報(HERMES-catalogへのリンク)
    【書籍】
    https://opac.lib.hit-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/1001111453

  • クレア・ウィークス医師のベストセラー“Self Help for Your Nerves”とその続編は、神経症やパニック障害などに苦しむ多くの人たちを50年にもわたって助け励ましてきました。今回、この2冊に含まれたウィークス医師からのアドバイスとセルフヘルプのテクニックの中でも大切で効果のあるものを1冊にまとめました。本書はつらい心を抱える人の気持ちに寄り添って書かれていて、思いやりに満ちた言葉と実用的なアドバイスを通して、自分でできる対処法を学ぶことができます。【目次】
    あなたが持っている「内なる力」
    心の疲労 筋肉の疲労 感情の疲労 頭の疲労 魂の疲労
    心の疲労と神経症 神経症とは?単純型神経症
    単純型神経症の治療法〔ほか〕

  • こころの病は全て恐怖心が原因であり、強迫性障害、抑うつ症、不眠などの対処法が詳しく解説されている。不安波が襲ってきた時に、立ち向かうのではなく、浮かんで流すという対処法が斬新だった。特に今こころ病に悩んでいない人でも、心が折れた時の為に読んで欲しい一冊。

  • ストレス不安は誰にでもある

    作者が外人なのでやっぱ読みにくさはあるが
    参考になる

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