短篇集ダブル サイドA (単行本)

  • 筑摩書房
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本棚登録 : 130
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480832122

作品紹介・あらすじ

韓国の人気実力派作家パク・ミンギュの短篇集。奇想天外なSF、現実的で抒情的な作品など全9篇。李孝石文学賞、黄順元文学賞受賞作収録。二巻本のどこからでも。

感想・レビュー・書評

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  • 『近所』『黄色い河に一そうの舟』が、軽めの始まりの割に意外にも重たい話で、結構好きだった。ヘヴィだなー。

    後半の6本はSFと言っていいのか、奇抜と言えばいいのか。前世はマリリン・モンローだったというとんでもない設定の『〈自伝小説〉サッカーも得意です』も、ぶっ飛び方がすごい。

  • 読んでみたかったパク・ミンギュ。
    文体が新鮮、まさにポップで縦横無尽。
    「近所」「黄色い河に一そうの舟」「グッバイ、ツェッペリン」が好きです。

  • ちょっとよくわからなかった。

  • 短編集9編
    リアル3編SF6編.人生がすでに終わったかのような人々が,それでも何かかそけき望みのようなものを抱えて生きてゆく.始めの3編特に「近所」が良かった.それにこの「近所」パラレルワールド的な味わいもあって楽しめる.

  • 【最終レビュー】

    図書館休館期間・予約貸出著書

    映画化された、本棚内…既読した

    〈82年生まれ、キム・ジョン〉

    翻訳担当:斎藤真理子さん

    ホームステイ期間中、ラストに記載している、彼女の配信記事

    たまたま偶然にも、この著作に関する内容に興味を持った。

    全ては、映画・パラサイト…映画館鑑賞が何よりもベース

    パラサイト~も、琴線の一部として対談の中でも触れている(笑)

    *配信記事(3項目)

    https://realsound.jp/book/2020/02/post-507229_1.html

    https://realsound.jp/book/2020/02/post-507229_2.html

    https://realsound.jp/book/2020/02/post-507229_3.html

    風変わりしてるかのようでありつつ、決して、そうとも言い切れない

    不可思議な世界観。

    そんな空間の中、懐に落ちるメッセージも、随所に散りばめられている。

    著者独特の´風格と魂´

    タバコのケムリのように、じんわり、ゆるりと、漂ってくるかのような…

    一言で言えるなら、そういった印象です。

    『非現実的・現実的要素・近未来(SF)』

    3つの柱が、交錯するかのようである。

    +…

    『詩的て、一捻りした´比喩的描写´の数々』

    様々な角度からの掘り起こされていくかのような

    『韓国を取り巻く「多様な文化の側面の数々」』

    著者にしか展開できない

    とことん極めてるかのような´想像力´

    フル回転に、冒険者のように、楽しんでるように感じられる…

    それぞれの短編の中で

    度々、問いかけられる

    『人生とは…』

    ここが、一番のポイント。

    気づいてるようで、本質的には、なかなか、気付けていない

    メッセージに秘められた思惑…

    何かしら、フッとさせられるものがある。。

    それは、個々によって、捉え方も、千差万別…それぐらいでしか、ここでは、記載できない。

    普段、触れられることはない

    こういった未知の部分…

    まだまだ、さまようばかりだと…ただただ、そう感じていました。

    このまま、サイドBへ…

    このタイトルそのものにも、意味合いがしっかり隠されている。

    その答えは、本作の中で…

  • 実在する人物に向けて綴られた短編集ではあるものの、どの作品も心に響いた。生き方だったり世の中の不条理だったり。この世の中はとかく生きづらい。でも生きねばならぬ。もし自分が宇宙で暮らしていたら…、冷凍人間になった後に解凍されることになったら…、どんな人生を歩むのだろう。沢山あった世界の中で、一番興味深かったのはものすごく先の世界だけれど、一番嫌なのはその世界だと思う。

  • 世にも奇妙な物語を読んでるようなイメージでした。
    今まで読んできた韓国文学はなんとなく気持ちがずーんとな?ものが多かったのですが、本書は様々なジャンルの短編が収録されているので、楽しみながら読めました。

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著者プロフィール

著者:パク・ミンギュ
一九六八年、蔚山生まれ。中央大学文芸創作学科卒業。ハンギョレ文学賞、文学トンネ新
人作家賞、申東曄創作賞、李孝石文学賞、黄順元文学賞、李箱文学賞などを受賞。『カステラ』(ヒョン・ジェフン、斎藤真理子訳、クレイン)、『亡き王女のためのパヴァーヌ』(吉原育子訳、クオン)、『三美スーパースターズ 最後のファンクラブ』(斎藤真理子訳、晶文社)、『ピンポン』(斎藤真理子訳、白水社)、『ダブル』(サイドA・B、斎藤真理子訳、筑摩書房)など主な作品はほぼ邦訳されている。

「2020年 『僕は李箱から文学を学んだ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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