江藤淳と大江健三郎: 戦後日本の政治と文学 (単行本)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480823786

感想・レビュー・書評

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  • 大江は集団自決や虐殺、滅亡に対しエレクトしていたのではないか。という箇所が印象に残る。

  • 明らかに大江を上げ江藤を下げるというスタンス。しかし面白いな。

  • すごく面白かった。最初から最後までずっと面白くてすごい。

  • 大江ミーハーなだけに敢えて他人の書く大江論の類に食指が動くことないはずが、ついうっかり読んでしまった。しかも面白かった。江藤のことは大江との軋轢でしか知らないが、相当に姑息な人物として書かれており少し可愛そうに感じた。権威を欲し保守に準じ孤立し自死に至る。それに対し大江は図太い。ケンカ早いし敵も作るがユーモアがあり立ち回りもうまい。筆者のように私は大江の政治的言動と小説を切り離して読めないが、何よりも小説が素晴らしいことに大いに賛同する(大江を日本文学の三大文学者の一人に挙げている)。結局はこれに尽きる。

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著者プロフィール

小谷野 敦(こやの・あつし):1962年茨城県生まれ。東京大学文学部大学院比較文学比較文化専攻博士課程修了、学術博士。大阪大学助教授、東大非常勤講師などを経て、作家、文筆家。著書に『もてない男』『宗教に関心がなければいけないのか』『大相撲40年史』(ちくま新書)、『聖母のいない国』(河出文庫、サントリー学芸賞受賞)、『現代文学論争』(筑摩選書)、『谷崎潤一郎伝』『里見弴伝』『久米正雄伝』『川端康成伝』(以上、中央公論新社)ほか多数。小説に『悲望』(幻冬舎文庫)、『母子寮前』(文藝春秋)など。

「2023年 『直木賞をとれなかった名作たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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