本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480818393
感想・レビュー・書評
-
今や日本中のテレビを埋め尽くす関西弁の「芸人」のカタパルトはラジオからテレビへの移行期の大阪で作られたコメディードラマだった?今や飛ぶ鳥を落とす「吉本興業が大阪を代表する笑いの集団として認められるのは昭和四十五年の大阪万博のあと」(P159)との記述もあり、吉本新喜劇が台頭する以前の大阪の喜劇の軸が芦屋雁之助と花登筐を出会いと別れで語られます。そもそも著者がTHE MANZAIでブレイクした花王名人劇場で「裸の大将シリーズ」を偶然から実現する発端からして「笑い」が人と人のネットワークから生まれることを認識させてくれます。だからこそ「裏切り裏切られ」が生じるのも必然。花登筐も芦屋雁之助も距離感のある人でしたが、芸という魔物と自我という魔物に取りつかれた興味深い人生でした。
詳細をみるコメント0件をすべて表示
全1件中 1 - 1件を表示