神田神保町書肆街考: 世界遺産的“本の街”の誕生から現在まで (単行本)
- 筑摩書房 (2017年2月23日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (568ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480815323
作品紹介・あらすじ
世界でも類例のない古書店街・神田神保町。その誕生から現在までの栄枯盛衰を、地理と歴史を縦横無尽に遊歩して鮮やかに描き出す。
感想・レビュー・書評
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社会学的な視点から様々な方向で『神保町』を掘り下げていて、ああこの街の奥深さ・複雑さはここから来ているのかと納得できる本でした。
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評者の夢はいつか神保町の古いビルの屋上のペントハウスで暮らすこと。ほれ、『傷だらけの天使』とか『美味しんぼ』とかね。神保町に興味のない人には無価値、神保町を愛する人には必携。そんな本です。
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これは『風雲!神保町の興亡』とでもいうべきドキュメント。
それにしても、近年、立て続けに快作を出し続ける鹿島氏の剛腕ぶりには、ただただ脱帽! -
神保町によく行く自分にとっては、わくわくする1冊である。特に中国人留学生によって形成された「チャイナタウン」について描かれてある章は、当時の清政府と日本の関係や、後の要人の背景がうかがわれ、興味深かった。
さらに、著者の古書に対する情熱が全ページがあふれ、暑いこの夏がさらに熱い。日本と世界の歴史から神保町を読み解き、それぞれの時代における地理、古書店主の働きが実に詳細。ただ、最終章のカルチャーを描いた部分は多の章と趣を異にして哲学的で、自分にはわかりずらかった。
とはいっても、膨大な書物、関係者への取材から成立した本書は、本好きなら何としても理解したい。さあ、この世界へいらっしゃい!と、活字が誘い掛けている。 -
神保町という街を追っていくだけで、日本の150年間の激動の時代が見えてくる。数々の紙一重を経て、今の姿がある。歴史って面白いと改めて思った。
古書の街になった歴史を説明するために、内容の半分以上を土地事情や大学の勃興、留学生事情等等に費やしているので興味が持てないとなかなかキツイ。目次から興味のある分野から読み始め、気になったら前後を確認するという読み方でも十分と思う。戦前戦中戦後の変遷にはドラマが溢れており感動的だった。
これを読んでから現在の神保町を歩くと、また違う感慨を覚えそうだ。 -
神田の街の辞書
「中央大学の移転とスキー用品店の進出」30年位前 いくつか店を回ってスキー服を買ったのを思い出した。