はじめての考古学 (ちくまプリマー新書)

著者 :
  • 筑摩書房
3.74
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本棚登録 : 99
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480684134

作品紹介・あらすじ

縄文土器が派手なのはなぜ? 古墳はなぜあんなにデカいのか? 言葉ではなく「モノ」からわかる真実とは? 新たな知と結びついたこれからの考古学の入門書。

感想・レビュー・書評

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  • 大学時代の恩師のお名前を本屋でお見かけして、思わず購入。
    分かりやすい文章、語りかけてくる文体に当時の講義を思い出しました。

    「はじめて」と銘打っているだけあって、まずは考古学が扱う年代や史料についての話から入り、実際に旧石器時代から古墳時代にかけての時代解説。
    そして考古学が現代人にとって、どう役に立つかなどの解説も。
    初心者にも親しみやすく、それでいて内容は完全に初心者よりは詳しいため、それなりに考古学に触れている人でも楽しんで読める本でした。
    要は誰でも楽しんで読める本。
    是非、これまで考古学に触れてこなかったけど、少し勉強して見たいなと思う人に読んでいただきたいです。
    考古学の世界に導いてくれる導入本としては最高だと思います。

  • 最新の考古学の成果を比較的平易な言葉で分かりやすく解説してくれる初心者にも優しい良書。邪馬台国や天皇家については意図的にぼやかしてる?のが残念。

  • 誰にでも考古学の道は開かれている
    戦争や国家が生まれる発祥を考えることで、今の歴史に対することができる、歴史学って浅はかだけどロマン!面白い!という点だけが自分としては強かったので、歴史学を学ぶことへの意義として新しい観点。
    日本人は他国に比べると、古墳やら大仏やらなんでも大きく作りたがる。面白い。

    大仙陵古墳はぜひ行きたい、卑弥呼の箸墓古墳も。
    大和統一者が女性で、権力者の男女比も6:4と、
    女性社会である点も興味深い。

    勉強になった。数年に一回読み直したい。

    ⚫︎ローマやギリシアの古典考古学に対して、辺境のデンマークやスウェーデンで発祥した先史考古学。
    ⚫︎考古学を学ぶことは今や未来の歴史のためである。古くはナチスドイツの侵略における大義名分に考古学の理論が用いられたこともあると、ナショナリズムにおける考古学という観点(コッシナの住史考古学)
    ⚫︎土偶の表情で後期になると哀しい表情の土偶があるという研究、本当かなあ、と思いつつ、土偶を読むを読むの再読の思いが。
    ⚫︎

  • 「縄文土器が派手なのはなぜ? 古墳はなぜあんなにデカいのか? 言葉ではなく「モノ」からわかる真実とは? ヒトは縄文土器の文様にどんな思いを込めたのか?人類はなぜ戦争をはじめてしまったのか?古代、男女の関係はどのようなものだったのか?考古学は新たな知を取り入れ、がぜん面白くなっている。」

    目次
    第1章 考古学をはじめよう
    第2章 人類はなぜ拡がっていったのか―ヒトの進化と旧石器時代
    第3章 縄文土器が派手な理由―認知考古学で解く縄文時代
    第4章 ヒト特有の戦うわけ―弥生時代と戦争の考古学
    第5章 古墳は他の墓とどこが違うのか―比較考古学でみる古墳時代
    第6章 過去を知ること、いまを知ること―考古学と現代

    著者等紹介
    松木武彦[マツギタケヒコ]
    1961年愛媛県生まれ。大阪大学大学院文学研究科修士課程修了。岡山大学文学部教授を経て、国立歴史民俗博物館教授。専攻は日本考古学。モノの分析をとおしてヒトの心の現象と進化を解明、科学としての歴史の再構築を目指している。2008年、『全集日本の歴史1列島創世記』(小学館)でサントリー学芸賞受賞

  • 210-M
    閲覧新書

  • 再読の価値あり

  • 初学者にも優しく、面白かった。
    古代史のロマンを感じる一冊。

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著者プロフィール

松木 武彦(まつき・たけひこ)
1961年愛媛県生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士課程修了。岡山大学文学部教授を経て、現在、国立歴史民俗博物館教授。専攻は日本考古学。モノの分析をとおしてヒトの心の現象と進化を解明、科学としての歴史の再構築を目指している。2008年、『全集日本の歴史1 列島創世記』(小学館)でサントリー学芸賞受賞。他の著書に『進化考古学の大冒険』『美の考古学』(新潮選書)、『古墳とはなにか』(角川選書)、『未盗掘古墳と天皇陵古墳』(小学館)『縄文とケルト』(ちくま新書)などがある。

「2021年 『はじめての考古学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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