ファッションの仕事で世界を変える ――エシカル・ビジネスによる社会貢献 (ちくまプリマー新書)
- 筑摩書房 (2021年9月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480684097
作品紹介・あらすじ
地球を蝕む社会問題への取組みと、キラキラ輝く自分の夢の追求と、ビジネスへの挑戦心――すべて一緒に叶えるのがエシカル・ビジネス。その実践への教科書。
感想・レビュー・書評
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ファッションが好きだけど、ビジネスという部分でいったんあきらめた筆者。
国際貢献においても、自分の無力さを思い知る。
そんな中であった、エシカル(倫理的な)ビジネスとしてのアプローチ。
筆者は27歳でエシカルなジュエリーブランドを立ち上げる。
資本主義=悪
というだけではなく、利益を得る循環を正しく作るという手段がある。
ということに気付く。
イギリスで1998年に創刊された雑誌『EthicalConsumer』は倫理に反する会社の格付けとして基準を5項目にしている。
1.動物の権利
2.環境問題
3.人権問題
4.政治参加
5.持続可能性
最近のブランドなど、ここらへんをすごく意識していると思うけど、20年以上前に提唱された考え方だったのですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
エシカルビジネスの起業への過程が、リアルな悩みや気づきともに書かれていて、とても共感しやすい内容です。
エシカルファッションの歴史や世界の動向もわかりやすく、初めて知る情報ばかりで、学びに溢れていました。
特に第6章の「エシカルビジネスを起業したい君へ!」はとても具体的なワークができるようになっており、自分にもできるんじゃないか!という気持ちにさせられます。
やってみよう!という若者が出てくるのでは◎
自分の10代20代の頃を思い起こすと…遊びや恋愛にかまけ、自分のことばかり。何か課題を考え抜くことができなかったな~と思いました…
白木夏子さんの素晴らしさを身に染みて実感…!
せめて起業のイメージをしてみるとか、消費行動を見直すとか、エシカルな活動を応援するとか、今からでもできることをしたい!と、心を動かされました。
第7章には、何社かのエシカルファッション企業事例があります。ブランドの取り組みや背景、夏子さんの商品の感想や、起業家さんとの交流も踏まえて紹介されており、「生きた情報」という感じ。
どのブランドも、もっと調べたり、購入したりしてみたいなーと興味が広がります◎ -
小論文対策推薦図書 経済系
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岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00616551
キラキラと輝く、自分の「好き」をあきらめたくない。ビジネスの世界で大活躍したい。だけど、貧困や社会問題などに取り組みたい!そんな若者の欲張りな夢をすべて叶える方法を、「エシカル・ビジネス」を切り拓いた起業家が伝授。その心得から、起業までの具体的な計画づくりまで、豊富なワークとともに指導します。(出版社HPより) -
白木さんが和えるの矢島さんについて書いてたのが印象的やった。
昔この2人の著書をめっちゃ読んでた。 -
若い人が企業を志すきっかけになりそうな本。
色んなところに飛び出していって、色んな人に会ってみるのが大切なのだというメッセージが詰まっていた。
最近、チョコレートのフェアトレードが気になって新聞記事や映画を見ていたこともあって、その意味でも興味深かった。 -
なんとなくモヤモヤとしていたやりたいことが言語化されたような気がした本でした。
まさに自分はミレニアル世代ですが、
世の中のために仕事をしたいという想いがあったけれど、それはすごく遠いモノに感じていた。
しかし、実際は全然遠くなく、自分ができることはたくさんあるのだと感じた。
女性も働きやすい社会になってほしいと思うがそれを自分がやるのは難しいなと思ったけれど、自分のできるところから積み上げていけばいいかなと思うことができた。 -
すらすら読むことができ、エシカルとは何か、2010年代の日本の動きが具体的に描かれています。いろいろ考えさせられます。
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日本にエシカルという概念がまだ全くない時代。宝飾業界もファッション業界も、生産地の人々の貧困を始めとした大きな社会問題の温床となっていた。著者はロンドンで学び、アジア、南米、アフリカの各地を巡り、作る人、売る人、買う人みんなが幸せになるエシカル(倫理的な)ジュエリーブランドHASUNAを立ち上げた。「少しでも世界をよくする」という強い信念に裏付けられた、著者の行動力に驚かされる。自分も何かしなければという気持ちをかきたてられる。