公務員という仕事 (ちくまプリマー新書)

著者 :
  • 筑摩書房
3.85
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本棚登録 : 331
感想 : 44
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480683762

作品紹介・あらすじ

時に不祥事やミスなどから批判の対象になる公務員だが、地道に社会を支えつつ同時に変化を促す素晴らしい仕事だ。豊富な経験を元に、その醍醐味を伝える。

感想・レビュー・書評

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  • 自分自身の仕事という観点から「公務員という仕事」にはまったく興味がないのだけれど、だからこそ、公務員の方は、どんなことを考え、何を喜びとして働いているのか知りたくて手に取った一冊。
    目に見える成果がわりとすぐ手に入るというわかりやすい喜びではなく、リレーのバトンをつないでいき、それが社会を少しずつ変えていくところに喜びを見いだせる人(駅伝型?)に向いている仕事。
    とても大切で、そして自分にできないからこそ、尊敬する。

  • 若い公務員や公務員になろうとしている方に向けての本だが、私みたいな年を重ねた民間企業に勤めている人間でも得るものが多かった良書。いわゆる組織の「あるある」に関しても納得できることが多く、強い共感を持ちながら読み進められる。漢字が少なめなのも、おそらく意図して編集しているのだろう。


    著者の人がらだとは思うが、いわゆる上から目線といったものが一切無く、内容が心に染み入るように入ってくる、というのはこのようなものかと感じた。

    「1.新しい仕事をするチャンスがあったら引き受けましょう 2.昇進のオファーがあったら受けましょう 3.ネットワークを作りましょう 4.家族・家庭を大切にしましょう」とのメッセージは、誰にでも受け入れられ、また、自分の可能性を広げる上でも意識したい内容である。

    あらためて、私のライフワークとは何か、働き方、リーダーシップの取り方を意識させられた。今後も疲れたときはこの本に帰ってきたいと思う。

  • 民間企業に勤めている人からしたら、公務員の不祥事の報道ばかりが目につく。
    でも頑張っている人もたくさんいることを忘れてはならない。

  • あの冤罪事件の村木さんの著著ということで
    非常に興味を覚えました。
    来月から、公務員ではないのですが、非営利活動法人に
    出向する身である自分にとっても背中を押される
    内容でした。
    本の内容は、若者に向けたものでしたが、いくつになっても
    仕事とどのように向き合うかは、通じるものがあると
    思いました。

  • 国家公務員の仕事について平易に書かれていた。
    前半は、今私たちが当たり前に享受している法律や制度の変遷が知れておもしろかった。
    後半は、抽象的であまり心に響かず。
    (著者も抽象的にはなるがと言っている)
    学生、若手公務員、公務員を生業にしていない人向けの本。

  • つまらない本だった。

    前に不当逮捕された時の本を読んで
    面白い、というか、
    逮捕される境遇にない人でも
    ためになったので、

    (逆境にいる時は目標を低くする、とか)

    読んでみたけれど、
    校長先生とかの訓示みたいで、
    全く響かなかった。

    言ってることは、ど正論なんだけど、
    だからこそ、読ませるには筆力が要る、
    ということのお手本みたいな....。

  • 他の方もコメントしていますが、本の題名は「公務員のという仕事」というより、内容からすれば「国家公務員という仕事」のほうが的確だと思います。
    公務員の仕事とは何たるか、心構え的なものなどを知ることができます。
    公務員になりたい方や若手公務員向きだと思いますが、中堅の方も読んでみると、自分の仕事を改めて振り返る機会になるかもしれません。また、民間の方が公務員の仕事への取り組み方や考え方を知るのにいいかもしれません。

  • 岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
    http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00604965

    公務員はやりがいのあるいい仕事だ。一見地味ではあるが、長い目で見れば、人の意識を変え、社会全体を変革する。その醍醐味を、豊富な経験をもとに紹介する。(出版社HPより)

  • 国家公務員になる人や既に公務員の人、民間だが国家公務員の仕事内容に興味がある人など、どの様な人にもオススメできる本
    また、筆者の人柄の良さが伝わる文章で読んでいて感心した。

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著者プロフィール

村木厚子(むらき・あつこ)
1955年高知県生まれ。土佐高校、高知大学卒業。78年労働省(現厚生労働省)入省。女性政策、障がい者政策、働き方改革や子ども政策などに携わる。郵便不正事件で有印公文書偽造等の罪に問われ、逮捕・起訴されるも、2010年無罪が確定、復職。2013年から15年まで厚生労働事務次官を務め退官。現在は、津田塾大学や社会事業大学専門職大学院で客員教授を務めるほか、伊藤忠商事(株)、SOMPOホールディングス(株)および住友化学(株)の社外取締役を務める。また、累犯障がい者を支援する「共生社会を創る愛の基金」の顧問や、生きづらさを抱える少女・若年女性を支援する「若草プロジェクト」の代表呼びかけ人として、NPO活動に携わるとともに、住宅確保に困難を抱える者のための居住支援や農福連携の普及に携わっている。著書に、『日本型組織の病を考える』(角川新書)『あきらめない』(日経BP)などがある。

「2019年 『かっこいい福祉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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