ぼくたちは習慣で、できている。増補版 (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480437822

作品紹介・あらすじ

三日坊主は、あなたのせいじゃない。良い習慣を身につけ、悪い習慣をきっぱりやめるステップを55に増補。世界累計部数20万部突破。解説 pha

感想・レビュー・書評

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  • #ぼくたちは習慣でできている
    #佐々木典士
    #ちくま文庫
    #読了
    習慣が大切という。いま一番みんなが何に時間をとられているかというとやっぱスマホだろう。スマホのなかった時代は大人も子どもも何をしていたのだろう。誰も傷つけずに、えらそうでなく、習慣の大切さを説いていた。是非取り入れたい。

  • 全ては「報酬」か「罰則」。
    「努力」と「我慢」は違うもの。
    「才能」と「習慣」は分けて考えるものと思った。

    一流の人ほど「才能がない」から努力を続けるしかなかった、と言い、普通の人は「才能がない」からあきらめる。結果を出した人は、結果が出る習慣を続けただけとも言える。これは希望があるなぁと思った。

    ただ一回するだけなら誰でもできるが、一回では習慣にはならないので、挫折・失敗しても何回もやる。習慣が自分のものになったら自分でわかる。それまではあきらめないことが大事。

    心の状態が悪くなったら、呼吸・運動・そうじなど、カラダから整えることも有効。

    参考になることがいっぱい書いてあった。読み返せば、別の発見がありそうな気がするのでたまに読み返してみようと思いました。

    身につけたい習慣ややめたい習慣がある人にオススメ。

  • 僕の生活は全部無意識(習慣)でできていることがわかりました。
    僕はいままで努力したという実感がなかったけど、それは努力が習慣化されていたからだということに気がつきました。努力は他人が判断するもんなんだなぁと思いました。

  • タイトルのとおりだと思っていて、でも習慣化の難しさも常々感じているので手に取った。
    習慣化することと悪習慣を断ち切ることの両面で書かれているし、メソッドも細かく書いてくれているので、習慣化のバイブルとしてよい気がする。

    今、自分がハードルを下げて習慣化しようとしていることがあるので、この本を読んで自分のやり方は間違ってなさそうだな、という自信が持てたのと、加えて、マインド面で新たな学びもあり、改めて、自分で選んだ習慣に対して、コツコツと努力(我慢ではなく)を継続しよう、と思えた。

    _φ(・_・
    ・意志力は自己否定によって失われる
    ・習慣は自分との約束
    ・ごほうびは当日に決めずにあらかじめ決めておく=自分との約束を破らない
    ★動機や報酬は複数持つ!
    報酬を“成長“ではなく行為そのものに見出す
    →今日も習慣を続けられた、という自己肯定感に、つながる
    ↑これ、最もささりました。やってる習慣が意味あるものか、何につながるのか分からなくてモチベーション下がる時もありますが、目的はいろいろでいいよね。


    ・〇〇があるからできない、ではなく、今は〇〇を優先させている、と捉える
    ・習慣に取り入れられないものは、人生に取り入れられいものだな、と割り切れる
    →諦める=明らめる(明らかにする)
    ・習慣化されても目標のハードルは下げたままにする
    ・失敗しても落ち込まない。
    自分で自分を責めなくても必要な時には誰かが責めてくれる(アインシュタイン)
    ・不安は人につきもの
    ・うまくいっている時の習慣の流れを細かく丁寧に書いておく
    →環境変化があっても建て直せる

    ・人はその人が一日中考えている通りの人間になる
    ・どこまでいってもそこそこに幸せで、そこそこに不幸

    心→態度→行動→習慣→人格→運命→人生
    の順で変わる。

  • 自由時間が7時間以上あると幸福度が下がる。人間は他の動物と違ってただじっとしていることができない。
    自己肯定感が増すことでやる気が出てくる。だるくても片付けとかして嬉しい気持ちを感じるものってくる。
    イチローはしんどい時の乗り越え方として、日々やっていることを同じようにやることを大切にしている。「心から持っていくのは難しいですが、身体をいつもと同じように動かせばらそのうちに心がついてくる」
    特別なシーンで意気込むと、身体のバランスが変わってしまう。いつものルーチンをとってまず身体を通常モードにもってく。そうすると心もついてくる。

    ポイントは目標を小さくすること。
    毎日すること。毎日じゃないと今日やったっけ?となり意思決定のところに労力をかけることになる。

    10年後にはきっと、せめて10年でいいから戻ってやり直したいと思っているのだろう。今やり直せよ、未来を。10年後か、20年後か、50年後から戻ってきたんだよ、今。

    失敗したってことは、成功に近づいたということ。

    大杉漣さん「経験を重ねても不安は消えない、不安と一緒にやるしかない」
    不安をなくそうとするのではなく、いつまでもあるものと捉える。
    不安は決して無くならないが習慣で毎日手応えを感じていると、不安と上手に付き合えるようになってくる。やれることをやって毎日暮らしていれば、不安とうまく付き合っていける。やるべきことをやってないと苦しくなってくる。

    苦しみという相棒。苦しみと同時に喜びがやってくるようになる。

  • ▼概要
    ・(1)才能は「与えられる」ものではなく、努力を続けた後に「作られる」ものである。
    ・(2)その努力は、習慣にしてしまえば継続できる。
    ・(3)その習慣を身につける方法は学べるものである。


    ▼思考
    ・不安は未来に対して感じるものだ。そして今日を積み重ねた先に未来がある。もし1日1日を満足感と共に終えられたなら、その積み重ねが、おかしなものになるはずがないではないか。

    ・おそらく人が苦手なのは、しゃべる事自体ではない。考えたこともない問題に対して、突然コメントを求められたらどんなに頭のいい人でも口ごもってしまうだろう。パッと出てくるその人の思考は、習慣で形作られたものだと言える。

    ・成功してもう幸せが何なのかなどと、あまり考えなくなった。安心して眠れ、不足なく食べられて、気の合う友人や愛する人がいる。それを満たした後の人は、どこまで行っても、そこそこに幸せで、そこそこに不幸なのだ。


    ▼その他
    ・何かを断つときに、禁止の言葉を使わないというのもテクニックだ。「お酒を飲んではいけない」と考えるのではなく「もうお酒を飲まなくてもいい」と考える。メリットではなく、自分が感じていた苦痛のほうに目を向ける。

    ・やる気を起こさないのが問題ではなく、「やる気を起こさねばならない」と考えることに問題がある

    ・人を決めるのは遺伝か、環境か?⇒「それは、長方形の大きさを決めているのは縦の長さと横の辺の長さとどちらかと問うようなものだ」ウォルター・ミシェル

    ・凹んでしまうのは、やるべきことをやっていないと、自分で知っているときだ。不安や悩みというのは本当に「気分」の問題なのだ。問題自体ではなく、それをどう捉えているかという気分の問題だ。だからぼくは気分が落ち込めば走る。脳の血流を良くし、ドーパミンやコルチゾールに助けてもらう。そうすると気分がはれ上がり、問題なんて自分はどうとでも解決できると思えるようになる。

  • 自分自身の体験と、根拠となる多くの本について述べている。遺伝で生まれながらに多くのことが定められているとしても、毎日の習慣力が莫大な力を発揮することを示している。三日坊主だとしても、なぜ失敗したのか振り返り、次に活かそうと考え続けたいと思う。

  • 勉強や運動など新しいことを始めようとしても
    長続きしないことがあるので、
    習慣化するための参考になるのではと思い本書を読みました。

    本書ではどうして習慣化できないかの理由と
    習慣化するためにはどうするべきかの対策が述べられています。

    とくに印象に残ったのは次の4つでした。
    ・目標はバカバカしいほど低く設定する
    → ほんのちょっとだけできる目標であれば、ついでにもうちょっとやろうかなと思えるため
    ・毎日やる
    → 特定の日にちにだけやるということにした場合、いつやるべきかわからなくなり習慣化しないため
    ・キリの良いところで始めようとせずにすぐ始める
    → 今できないのであれば、キリのいいところでも始められるないため
    ・習慣の例外は始めるときに作っておく
    → 後々例外をふやすとどんどん増え、習慣ではなくなるため

    新しい習慣を作りたいけど長続きしない人、
    やめられない習慣がある人にはおすすめの1冊です。

  • とても内容が濃かった。
    著者の体験談をはじめ、いろんな人のエピソードやデータ、心理学や哲学者の言葉も、現在「身に付けたい習慣」と「やめたい習慣」の狭間で戦ってる自分にとって力になりました。
    それにしても…みんな同じような悩みで戦ってるんだなぁと、少しほっとしました。
    『55のステップ』は毎日繰り返して読みたいくらいです。
    くじけそうになる自分を前向きにさせてくれます。

  • ”習慣にする”ということについて、いろんな本を読んで、本人がいろいろ試して、という結果をまとめた本。この本一冊で、習慣についての何冊もの本を読んで、実体験で経験した結果をわかりやすくまとめてくれた結果が手に入る。すごいコストパフォーマンス。何かを習慣にしたいけどなかなか…という人(けっこうみんなそうですよね?!)はまず読んでみるのにいい本。

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著者プロフィール

佐々木典士(ささき・ふみお)
作家、編集者、ミニマリスト。1979年生まれ。香川県出身。早稲田大学教育学部卒。出版社3社を経て独立。クリエイティブディレクターの沼畑直樹とともに『Minimal&ism』を開設。ミニマリズムを紹介した初の著書『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』(ワニブックス、ちくま文庫)は海外25カ国語に翻訳されて、世界累計60万部のベストセラー。

「2022年 『ぼくたちは習慣で、できている。増補版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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