本を読む人だけが手にするもの (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
3.85
  • (47)
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  • (8)
  • (3)
本棚登録 : 1364
感想 : 96
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480436672

作品紹介・あらすじ

これを読んだらもっと本が読みたくなる最強の読書論。厳選50冊も紹介。文庫版の特典、前田裕二のエッセイは必読。藤原文庫シリーズスタートです!

感想・レビュー・書評

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  • 確かに本を読むことによって作者が言っている力はつくように思われる。

    高校や大学の友人などは、たとえ忙しくても本を読む時間は作るようにしていると聞いた。

    私も読書したくなった。

  • 『本を読むとこんな良いことがある!』
    と謳った書籍は多く存在していると思う。
    私も読書をはじめてからそれらの本と出会い、「だから読書をすることは良いんだな」と考えるようになった。

    本書もタイトルにあるように、読書をする人だけが手に入れることのできるものについて作者の価値観で書かれている。
    非常に読みやすく、面白い。しかし、本書は私がこれまで読んできた類似本と異なることがあった。それは読書の良さを伝える切り口である。

    これからの時代背景や脳科学、作者の体験など様々な切り口から読書の魅力を感じることができた。

    本書は、本を読もうかなと思っている人、少し読みはじめた人、習慣として読んでいる人のどの段階の人が読んでも気づきを得ることができると思う。また、一度読んでからまた数年後に読んだ時に違った気づきが得られれような一冊だと感じた。

  • これまで、何冊かの「読書」をテーマに扱った本を「読書」してきたが、それが人生の一部になることはなかった。

    そして、本来であれば「この本を読んだから、次からは読書を絶対習慣化させようと思いました!」という感想が美しいのかもしれないが、ここでは敢えてそれを明記することを控えたい。

    本書を読んでいると、尊敬に値する藤原さんの実績は、敵対的な努力によるものではなく、むしろ人から素直に吸収していこうとする人柄から来るものだと伝わってくる。

    読書のある人生を楽しみにしながら、読書を素直に楽しんでいきたいと思う。

  • 本を読む人だけが手にするもの
    藤原先生の本はどれ読んでも面白いですねぇ〜
    私は小学生の頃から地元の本屋に入り浸っていて、たまたま本屋さんが親戚で、僕に優しかったのが幸いして、気がつけば本屋にある漫画という漫画を立ち読みしている子供でした。小説を読む様になったのは中学生くらいからだと思う。最初は赤川次郎さんとかの読み易いミステリーとかだった。夏休みの期間中で二十数冊読んで一気にハマった。同じ頃、映画にもハマって、当時はビデオなんてない時代だったから、お小遣い貯めて映画館で…が当たり前で、中学の時に貯めた小遣いで二日連続で神戸まで遊びに出て上映時間を計算しておいて映画館をハシゴしながら5作品を鑑賞する様な子供になっていました(笑)
    「読書と映画は体験」だからって自分の子供にも勧めました。息子は小学生の頃から自然と読書を始めていたので、彼が中学生だった頃に面白かったからって渡した本が「村上龍の五分後の世界」。後年、息子から「中学生にあんな本渡すかぁ」って言われた時は思わず笑った思い出があります。ウチは父も母も読書する人だったから、20代前半の頃、面白く読んだ本が父親の書架にも並んでるのを見て驚いたと同時に嬉しかった思い出があります。親子で感想を共有することは有りませんでしたが、息子とは共有出来たこともありました。それはすごく嬉しかったですね。
    私は最初から終わりまで読まないと気が済まないタイプなので面白い本の時はなんでもないですが、難解で読み辛い本の時はほんと苦行ですね(笑)それでも最期まで読んで「嗚呼、しんどかった」って言うのが好きです。いつもそれはもう辞めようと思います…
    子供の頃からずっと読書は続けていますが、自分が本を読む人で良かったと今でもよく思います。自分以外の人の考えや全く知らない知識や経験、想像も出来ないあり得ないレベルの物語…読書を通していろんな体験が出来ることが50を過ぎた今でも楽しい。映画も全く同じです。本も映画も読了/観了した後、レビューを書いてネット上の自分の書架に記録として残すことも始めてから10年になりました。登録数も2100タイトルを超えました。昔読んだ本や映画を再読した時にレビューを読み返したりすると当時の読み方や感じ方、考え方までいろいろ違っていることに気づきます。その時代時代で自分の経験や体験がその違いを生み出している様に思います。とても良い振り返りが出来るので僕は読書も映画も自分の記録を付けることをお勧めしたいです。どんな作品が素晴らしいか、どんな作品が面白いか、その時その年齢その時代で全然違うんです。だからあの時こうだったとか、その時はこんな事してたとかを振り返りつつ、また新しい体験として映画や本を見直すってのも面白い楽しみ方だと思います。読書や映画鑑賞をすれば頭良くなるとか、考え方が豊富になるとか、そんな風に言う気は有りませんが、映画も読書も体験だと思うので、いろんな体験をして見るのは本当に良いことじゃないかと思っています。
    本書を読んで共感できる部分は多かったです。あくまでも趣味の領域だと思うので、読書するしないで人を図る様なことはありませんが、読書する人とは共感する部分があるって思います。藤原先生のオススメ本も今後読んでみようと思います。良い一冊でした。オススメします。

  • 最近本を読む時間がとれるようになって、この本の題名にずっと惹かれていました

    読んでよかったです

    色んなジャンルの本を乱読したいですし、子供には今からたくさんの本を出会って柔軟な編集力のある人に若い時からなって欲しいと思いました!

  • 読書家でない私。漠然と本を読まなきゃと思いつつ忙しさを言い訳に、時折ビジネス書を読む程度で、読書しないことがコンプレックスになっていた。そんな中、会社の推薦図書でこの本を知り、読書の習慣を身に付けるきっかけにしたいと思い、読み始めた。

    成熟社会を生き抜くために必要な情報編集力を身に付けるべく、自分の脳を拡張させるためにも、様々なジャンルの本を乱読でも良いから数多く読む事にしたいと強く思わせてくれた。そしてこのブクログアプリを始める事とした。

    巻末にある50冊の本の紹介はお得感あり。参考にしていくつか読みたい本を読んでみたい。なお、子供の本もこのような深い内容で紹介文書けるのはさすがの洞察力だと感じた。

  • 本を読む人だけが手にするもの
    著作者:藤原和博
    ちくま文庫
    タイムライン
    http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698

  • 自分も本読みの端くれではあるのでタイトルを見てずっと気にはなっている本でしたが、なかなか手に取る機会がありませんでした。

    今回遅まきながら文庫化されたことを知り、それをきっかけに書店で購入、一気に読み進めることができました。

    本書の内容を突き詰めると「今のような正解のない成熟社会で幸せになりたいなら本を読もう」ということにつきる、ということです。

    成熟社会では正解の無い問題に対して自分自身の解を作り出すことがが求められる、と説かれています。

    そのためには読書を通じて得られた他人の思考を自分の思考に取り入れることが必要で、このことを著者は「他人の脳のかけら」を自分の脳につなげる、と表現していますが、確かにこれは読書の重要な有用性のひとつであると感じます。

    もともと自分の手持ち時間は有限でもあり、他人の経験や思考を会得するには読書がもっとも(金銭的にも時間的にも)コストパフォーマンスが高い、と言えます。また、他人の思考を自分のものとつなげることでより質の良いアウトプットが可能になる、というのもその通りです。

    このことは、表現こそ違いますが今まで読んできた「読書論」の本に共通して書かれていることでもあり、強い納得感が得られました。

    また、本書を読んで改めて考えさせられたのは「もっと色々なジャンルの本を読みたい」ということです。

    どうしても読書の中心は仕事に必要なものとなってしまいがちですが、これだけでは行き詰まりを感じていました。現在自分が抱えているその状況の中で、本書で提唱するような乱読は自分の読書ライフを一つ上のステージに上げるうえでの強い示唆となりました。

    ただ、それでは「どういった本を読むか」という話にはなりますが、今まで目を通していなかったジャンルの話にはなりますので、何を読めばわからない、ということになるかと思います。

    そのため、まずはいろいろな書評に目を通すのがやはり良さそう、と感じた次第です。色々な書評に目を通し、また推薦されている中で少しでも引っかかるようなものがあればまずは試し読みしてみる。また、ブクログで言えば★4つ以上となっているものを優先させる、といったなどかな、とも思っています。

    本書は本好きの人が読んでも、そうでない人が読んでも、新たな発見ができる一冊であると思いますので、興味があれば手に取っていただくことをお勧めします。

    なお、本書の巻末には「これだけは読んでほしい本」50選が掲載されています。この一冊一冊の紹介の仕方にしても、長すぎず短すぎず、書評者の意見も入っており、こういった書評を書き続けていきたい、といったお手本のようだと思わせる内容でした。

  • 前半部分が面白いと感じた。21世紀がどんな時代なのか、を学び読書がなぜ大切かわかった。後半の部分は、池上彰の教養を学ぶことや東大読書と被っているところがあったので、面白さは感じなかった。ただ、東大読書では読書の質を書いていたが、藤原さんはまず、乱読すべきという点で違いが出てて興味深かった。私はとりあえず読書術をやりながら乱読していこうと思う。目標であった、読書のモチベーションを上げることはそこまで出来なかったが、読書の知識を得ることができた。

  • 【読者とは、著者の思考のかけらをもらうこと】

    脳の中心に「小林脳」があって、その周りにあるフックに著者の思考を掛けていくイメージ。

    フックに掛かった著者の思考を小林脳と結びつけるために、アウトプットをして、理解を深める。

    何かの本で読んだ。アウトプットすることで、貯蔵庫の知識を浮かび上がらせる。



    ‪【読書とは、「行動」を発芽させる養分。】

    巻末の前田裕二さんの言葉
    読書は「情報の吸収率」ではなく、「行動への伝導率」‬。

    ‪本を通じて学んだ事、気づいた事を自分ゴト化して、いかに行動に繋げるかが大切。

    ホリエモンも、読書から行動しないと本を読む意味がほぼないと言っていた。

    行動を変えないと人生は変わらない。




    【2つのミカタが得られる】‬

    ①見方

    物事を多面的に見る力。決断の岐路に経ったとき、小林脳だけでは判断に困る。

    本を読むことで、捉え方、考え方が変わる。

    ②味方

    著者の思考のカケラは、自分の味方になってくれる。著者の言葉も、思考も自分の骨と血になる。


    ★頭には、自分の尊敬する人が常に周りを囲んでいて、味方してくれてるイメージがある。

    西野亮廣、箕輪厚介、前田裕二、鴨頭嘉人、坂内 学、中田敦彦、竹花貴騎




    【ブレイクスルーには300冊ほど読了する】

    当たり前だが、27冊連続で本を読んでも、変化は起きない。

    300冊ほど読めば、自分の意見を書きたくなるだとか。その境地まで行きたい。

    「半島を出よ」村上龍の本は200冊を超える書籍、資料、インタビューによって作られている。

    生半可な気持ちで、記事なんて書けない。数を打ち良質なインプットを増やす。



    ✔︎この本を受けての行動

    読書からの行動を徹底。必ずできる簡単な事を2つ決め、寝る前にチェック。

    ①図書館で本5冊借りる。

    ②明日読む、YouTube革命の要約チェックと何を得たいかをメモる。




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著者プロフィール

藤原和博(ふじはら・かずひろ)
「朝礼だけの学校」校長。1955年東京生まれ。1978年東京大学経済学部卒業後、株式会社リクルート入社。東京営業統括部長、新規事業担当部長などを歴任。メディアファクトリーの創業も手がける。1993年よりヨーロッパ駐在、1996年同社フェローとなる。2003~08年、杉並区立和田中学校で義務教育初の民間校長を務める。2008~11年、橋下大阪府知事の特別顧問。2014年から佐賀県武雄市特別顧問。2016~18年、奈良市立一条高等学校校長を務める。

「2021年 『「人生の教科書」コレクション全10冊セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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