- Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480435910
作品紹介・あらすじ
経営センスは読書で磨く! 競争戦略の第一人者を唸らせた21冊の本から、優れた戦略ストーリー構想の基礎となる経営の本質を抽出。(出口治明)
感想・レビュー・書評
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著者の「ストーリーとしての競争戦略」を読んで以来、
著者の本はずーっと気になっています。
(そんなには読めていないけど。)
ちょっとボリュームが多いけど、読みやすい語り口で、
示唆に富んだセンスをお持ちの著者の頭の中を知りたくて読んでみました。
※ストーリーとしての競争戦略
https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4492532706#comment
この本は、そんなユニークな著者のチョイスした
本の書評(のようなもの)が読めるということで、
とても楽しみにしていました。
確かに選書がユニーク、何冊か読んだことがあったり、
知っている本がチョイスされていましたが、
ほとんどの本は聞いたことも見たこともないような本、笑。
そして、古い(絶版されているものも結構あります)。
それでも、著者特有の軽快な語り口で、
長々と自分の書きたいことを書いている、
そして時々「グッとくる」ようなコメントを残してくれる。
まさに、自分が著者に求めているよな宝石が
膨大に長い本の中に散りばめられています。
(もうちょっとシンプルにしてくれよ、とは思いますが。)
一番驚いたのが、単なる書評本ではなかったということ。
実は「ストーリーとしての競争戦略」をガイドするための、
ガイダンス的な立ち位置もあったということに読みながら気が付きました。
ですので、まず「ストーリーとしての競争戦略」を読んで、
理解を深めるためにこの「戦略読書日記」を読むのが一番、適切な読み方なような気がします。
(「ストーリーとしての競争戦略」は読まなくても、
まぁそこそこ楽しめるには楽しめますが、
やっぱり読んだ方が5倍くらい楽しめます。)
楠木さんの本が好きな人なら、この本もきっとヒットすることでしょう。
【個人的に気になった(かつまだ未読の)本】
・「バカな」と「なるほど」:
これは「ストーリーとしての競争戦略」にも紹介されていた本(多分)。
改めて読んでみたい気持ちになりました。
https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4569820360#comment
・おそめ:
伝説の銀座マダムの本(ノンフィクション)らしい。
銀座のクラブには特に興味がないけど、
この本は面白そうだし読んでみたい。
それにしても、楠木さん、守備範囲広すぎる。。
https://booklog.jp/item/1/4101372519
・成功はゴミ箱の中に:
マクドナルド創業者(と言っていいのかな?)レイ・クロックの自伝。
この本は有名だから、前々から知ってたけど、まだ未読。
https://booklog.jp/item/1/4833418452
・直球勝負の会社:
この本は多分読んでないと思うけど…(記憶があいまい)。
岩瀬さんの「ネットで生保を売ろう!」(超絶名著!)を読んだので、
十分かと思っていたけど、こっちも読みたくなった。
https://booklog.jp/item/1/4478008876
※ネットで生保を売ろう!
https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4163738908#comment
・クアトロ・ラガッツィ
これも完全に自分の守備範囲外。
ライフネット生命創業者の出口さん推薦の本らしい。
書評を読む限り、面白そう(でも読むの長くて大変そう。。)
この本からグローバル化が学べるらしい。
歴史からどう学ぶのか、とても参考になった。
https://booklog.jp/item/1/4087462749
https://booklog.jp/item/1/4087462757詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【星:4.5】
「この著者はほんとオモロいおっさんだなぁ」というのが読み終えての感想である。内容以前に著者の話自体が面白く一気に読み終えてしまった。
まず、この本を読む前に著者の「ストーリーとしての競争戦略」を読んだ方がいいだろう。そしていいと思えばこの本も楽しめると思う。
内容はタイトルどおり著者がこれまでに読んできた本の書評である。ただ内容のまとめ的な普通の書評とは違って、著者の専門である競争戦略論など著者の興味がある事柄からの視点全開での書評となっているのが面白い。なお、紹介されている本は著者の専門とはあまり関係のない本が多い。
こんな読書のしかたもあるんだなぁと感心しきりである。 -
言葉のチョイスや表現が的確で面白い。楽しんで読める。
スキルとセンスの違い、参考になった。
読書に対する熱量。私も本を読んで、トリップしたいと思った。 -
読みたかった感想は「日本の経営を創る」と「成功はゴミ箱の中に」。
読みたくなった本は「プロフェショナルマネージャー」。
年間300冊ほど読んで、普通の読書好きレベル、というご認識のようで、私など足元にも及ばない。 -
ストーリーとしての競争戦略が非常に面白く、同じ著者の本書を購入
まさに芋づる式で読んだ本書だが、この本の面白さはトリップにあると思う
著者が選定した本に書評を書いてるかのごとく、22冊の本と対話している様が想像できる
たまにストーリーとしての競争戦略の話も出てくるが、著者の考えや視座の高さを感じられたり、具体から抽象への振幅の部分も自分に取り入れられる可能性があるように感じられ
目線を合わせながら書いてくれている部分がまた共感を呼ぶし、個人的にも面白かった
巻末の出口氏の解説もまた面白く、文章の構成の仕方が素晴らしい -
読後の満腹感の強い一冊でした。
楠木健さんの本は初めて。タイトルとハードカバーの本の厚みに、大変なの選んでしまったかも!と思いましたが読んでみるとするする読める、惹き込まれる一冊。
21冊の本を各章で紹介しながら自身の考えや経営という視点で解説してくれているのだが、もれなく紹介された本を読んでみたくなるような書評。一冊の本を読んだだけで、たくさんの本を読んだような満足感じさせてくれることに魅力を感じました。
創業者の自伝などはもちろん、建築家の本、ダイエットの本、遣欧少年使節団の本などとてもビジネスの視点と結びつくとは思えない本も紹介することで各章毎にも飽きない構成になっていました。
読むのに時間はかかってしまったけど、他の著書も読んでみたいと思ったので既にファンになってしまったようです。 -
面白い
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取り上げられた本の半分は、ビジネス書ではない。著者は、「アクター高峰秀子さんの自伝」を最も影響を受けた本として挙げている。ここには載せてないんですけど。。。挙げられたのは、軍人石原莞爾「最終戦争論」、銀座の伝説「おそめ」、井原西鶴「日本永代蔵」、天才建築家・隈研吾の処女作、ジェンダー美術史家・若桑みどりさんの晩年の作「クアトロ・ラガッツイ」など。こららの文面下に流れるものを捉え、引揚げられた。ビジネス書は好きでは無いが、紹介されたビジネス書も読んでみようと思う。
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ちょっとくどすぎた