アンビエント・ドライヴァー (ちくま文庫 ほ 24-1)

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 256
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480433428

感想・レビュー・書評

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  • ミュージシャン細野晴臣のエッセイ


    思ってた5倍くらい感覚的に生きている人だった。理屈で考えるよりとにかく感じるままに、観念的に、スピリチュアルに、宗教的に、第六感で。
    こんなにも違う世界に住んでるな、と感じさせられるのも珍しかったです。

    ふつうに考えたら根拠がわけわかんなくても、その人が信念を持って生きてたら、それはそれでひとつの"確かなもの"にができあがっていくのかも

  • 神秘体験というと悪いイメージが先行しがちだが、音楽、映画、小説等が産出する感覚の拡張化や普段は使用していない領野を刺激される超体験など、どれもみな神秘的体験と近しい関係にあると考える自分としては、感覚的世界に重点を置きながら創作活動を行う細野さんのスタイルには強く共感する。
    どれもみなバランスだけど。
    アンビエントミュージックは聞きます。

  • 「細野観光」で興味が湧き読んでみた。

    コラムをまとめたようなもので、この方のこと知らなくても、細野晴臣のキャラクターがなんとなくわかる。

    はっぴぃえんどやYMO、音楽の歴史を作ってきた音楽の神様が何を考えてるのか、音楽以外の色々なものにアンテナをはってるところが興味深かった。

    あととっても文章が面白い〜。

  • のっけから横尾忠則とインドで見たUFOの話出てきたりなかなかカロリーが高い

  • 2020/10/18

  • アニミズム的な志向とアンビエントについて、20世紀と21世紀の音楽の間にある分断についてなど、文化的な資料としても価値のあるエッセイ集。細野晴臣氏の音楽はもちろん、ネイティブアメリカンの教え、日々の思考から物理学まで、幅広い興味・関心が広く浅く、ところどころとんでもない深度で書かれていてどこまでも興味深い。

  • 1996年に執筆された「アンビエント・ドライヴァー」と、Sketch Show結成後の2002年に執筆された「センス・オブ・ワンダー」という2作のエッセイ集をまとめた一冊。

    様々な日常生活の中で細野さんが触れたことが静かな筆跡で語られていく。90年代の細野さんのアンビエント時代の作品を聞きながら読むのが心地よかった。

  • 1995年から96年にかけて連載された「アンビエント・ドライヴァー」と、2002年から2006年にかけて連載された「センス・オブ・ワンダー」を収録している著者のエッセイ集です。

    著者の人生観や音楽観などを語った雑多煮的なエッセイ集ですが、アンビエントやネイティヴ・アメリカンの世界観、ニューエイジ・サイエンスなどへの著者の関心がさまざまなしかたで語られていて、おもしろく読みました。

    著者と坂本龍一が、確か80年代におこなわれた栗本慎一郎との対談のなかで、日本、とくに東京をエキゾティックな視点で再発見するといったニュアンスの発言をしていたのが印象的だったのですが、90年代以降の著者が本書で語られているような方向に立ち位置をシフトさせていったのは、どういう経緯だったのか、とくに80年代をどのように清算したのかということが気になりました。

  • 自分自身が書いたとしか思えない内容に愕然として、細野さんへの内面的な距離が一気に近づいた一冊でした。

  • 細野さんの大ファンなのに実は彼の著書を初めて読んだ。
    なんたることだ!なぜいままで読まなかったのだろう!
    ほんとに楽しく読んだ。枕元に置いてなんども繰り返し読む類の本だ。
    6月にライブに行くのがますます楽しみになった。
    表紙デザインも大好きなテイトウワさん。

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著者プロフィール

1947年、東京生まれ。音楽家。69年にエイプリル・フールでデビュー後、はっぴいえんど、ソロ、ティン・パン・アレー、YMOで活動。ワールド・ミュージックやアンビエント・ミュージックを探求する一方、歌謡曲のプロデュースも。

「2017年 『HOSONO百景 いつか夢に見た音の旅』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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