建築の大転換 増補版 (ちくま文庫 い 88-1)

  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480433114

感想・レビュー・書評

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  • f.2021/7/4
    p.2020/11/21

  • 建築とは何か?
    ということは、考えたことはなかった。
    改めて、見直してみると、建築って
    もっとも 自然と対立した存在なんだね。
    宗教について、深い造詣を持つ中沢新一と、
    建築家との対話は、建築においての違った視点をあぶり出す。
    自然の持つ 非線形性。そして、宗教の神殿の持つ 螺旋状。
    いずれも、地の上に立てるという当たり前の建築が
    地の神の影響を受けるというのは、意味が深そうだ。

    新国立競技場の話は、面白い。
    ザハ案に対する指摘が、建築のあり方を問う。
    そこから、伊東豊雄の持つ建築家としての矜持がうかがわれる。

    自然からの贈与。に感謝しながら、
    どう建築を組み立てていくのかということは
    3月11日の東日本大震災の後の、何もなくなったことに対する
    新しい建築のあり方を提起する。
    確かにどんなに大きな堤防を作っても、自然は容赦しない。
    みんなの家 という発想が、建築の外側が コミュニティで
    あるべきであるということなんですね。

    諏訪の出身で、壁をどうするのかが、かなり問題意識として
    強く、それが、テントになっていく。
    裏返しの発想など、今までにない建物のあり方を
    追求しているのは、確かだね。

  • 著者:伊東豊雄(1941-、韓国ソウル、建築家)

  • 新国立競技場のコンペってどうなってるんだろう。

  • 2015/11/9

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著者プロフィール

建築家。1941年生まれ。主な作品に「せんだいメディアテーク」「みんなの森 ぎふメディアコスモス」「台中国家歌劇院(台湾)」など。ヴェネチア・ビエンナーレ金獅子賞、王立英国建築家協会(RIBA)ロイヤルゴールドメダル、プリツカー建築賞など受賞。2011年に私塾「伊東建築塾」を設立。児童対象の建築スクールや、地方の島のまちづくりなど、これからのまちや建築を考える建築教育の場としてさまざまな活動を行っている。

「2017年 『冒険する建築』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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