- Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480429834
作品紹介・あらすじ
「私の一生の中で大連の昭和20年8月15日より青い空はない。生徒の前に先生が一列に並んでいた、異様な空気だった」、中国で迎えた終戦の記憶から極貧の美大生時代まで。夫婦の恐るべき実像から何の役にも立たないとわかっているけれど読まずにいられない本の話まで。「卵、産んじゃった」などの単行本未収録作を新たに加えた、愛と笑いがたっぷり詰まった極上エッセイ集。
感想・レビュー・書評
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この前読んだエッセイが面白かったのでまた。
切り口の小気味良さ。
年齢と世代とのギャップは勿論感じながらも、それを文章にじゃんと表してくれているのが面白く、また有難い。
フラットさとユニークさは、嫌味がなくて気持ちいい。 -
角田光代さんの本で触れられていたので読んでみた。角田さんが言うようにすごかった。本音のオンパレード。ずばずばと書かれていて、思わず笑ってしまう。でもご本人はただ思ったことを書いただけ、というお茶目さもあって憎めない。ほかのエッセイも読んでみようと思う。
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ここまで書いていいものかと驚くとともに、これを青少年にすすめる人もどうかと思う。
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幼年・若い時の話面白く読めたけど、後半の老人の愚痴みたいなのはちょっとつまらなく感じる。
同世代であれば・または自分が歳を取ればまた感じ方も違うかも。
青い空、白い雲
黒いベスト
コッペパンとマッコール
下町の子どもたち
どけどけペンペン草
が面白かった。 -
角田光代「世界は終わりそうにない」で紹介。中毒になるらしい。
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長嶋有の解説に惹かれて手に取る。ぱきっと気持ちいい文章。
"「ねエ、六本木ヒルズ行った?」「表参道ヒルズ行った?」行くわけがねエだろ。"に声出して笑った
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佐野さんの毒舌で、かつこつけてるところ、大正から昭和初期に生きてきたひとたちの戦後ショックでしょうね
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読み始め…16.4.19
読み終わり…16.5.23
絵本「100万回生きたねこ」の著者
佐野洋子さんのエッセイ集です。
佐野さんの数々のエピソードの中で
特に印象に残ったお話は
「心ときめきたる枕草子」
「大きな目、小さな目」
「北軽井沢、驚き喜びそしてタダ」
「役にたちたい」
「わけがわからん」
「屈強なおまわりさん」
少しも取り繕うことをしない飾らない、ためらうことなく潔くきっぱりと直球で投げかてくる佐野さんの語り口は、すいっと気持ちよくストライクゾーンに突き刺さります。それでいて、佐野さんのまっすぐな心はくすりと笑わせてくれるところがあるのが魅力です。
佐野洋子さんの絵本は大好きですが、
エッセーは未読でした。
面白そうですね♪
佐野洋子さんの絵本は大好きですが、
エッセーは未読でした。
面白そうですね♪
こちらも母子の相克を書いて辛いものがあります。...
こちらも母子の相克を書いて辛いものがあります。
佐野洋子の辛辣さの元なのかも知れないと思っています。