自己・あいだ・時間: 現象学的精神病理学 (ちくま学芸文庫 キ 14-2)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (472ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480089694

作品紹介・あらすじ

精神の病態を一時的な疾患としてではなく人生全体の示す歴史的な歩みとして位置づけ、独自の思想を重ねてきた著者の代表的論考のかずかず。自己と他者の「あいだ」の病態として捉えられてきた分裂病を、「時間」の病態として、現象学的な思索を展開する。とりわけ鬱病者の"あとのまつり"的体制に対し、分裂病者が"前夜祭"的な時間体制をもつという新しい構図は世界的に大きな波紋を広げた。他者や世界との「あいだ」、自己自身との「あいだ」の歴史性における患者の生のあり方を追究した本書は、精神病理学と哲学を自由に横断する独創的な学問的達成であるといえよう。

感想・レビュー・書評

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  • [出典]
    「異常の構造」木村敏

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/737921

  • ひと通り読んだけど自分には難しすぎた・・・
    他の本も読んでまた読み返したい

  • すごくおもしろい。うつや統合失調症にも触れながら、独自の哲学的な分析が堂々と記されている。日本に希有な、オリジナリティの人。

  •  分裂病と躁鬱病(ないし鬱病)に関する本。2008.8.17-25.

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著者プロフィール

1931年生まれ。京都大学名誉教授。著書に『木村敏著作集』全8巻(弘文堂)、『臨床哲学講義』(創元社)、共訳書にヴァイツゼカー『ゲシュタルトクライス』(みすず書房)ほか。

「2020年 『自然と精神/出会いと決断』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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