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- Amazon.co.jp ・本 (626ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480087645
作品紹介・あらすじ
ユダヤ系でありながら熱烈な愛国者にしてゲオルゲ派。迫害と亡命。二十世紀の矛盾そのものを生きたかのような著者の法外な学殖と情熱は、王権表象の冷徹な解剖に向けられた。王は死んでも王位や王冠、王朝は存続する。その自然的身体とは独立して存在するように見える王の政治的身体は、いかにして産出されたのか。王権の政治神学的・象徴的基盤は西欧の歴史の中で、どのように編制されたのか。本書には、問題提起とシェイクスピア『リチャード二世』論に始まり、キリスト論との類比、法学的思考の浸透とその影響、王を神秘体の頭と捉える政体有機体説に説き及ぶ、第五章までを収録する。全二巻。
感想・レビュー・書評
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『王の二つの身体』をひいひい言いながら読んでいる。カントーロヴィチさん厳密すぎて、途中なんのためにこの論理が展開されているかわからなくなるが、章の終わりに、きちんと論を整理してまとめてくれるところが彼のいいところであり、その瞬間に青写真が掴め読み応えを感じる。
今日面白かったのは、イングランドにおいて、「国庫」が王と貴族のパワーゲームの中で、キリストと比較されるほどにどんどん存在感を増していくところ。がんばれ、あともう少しで生身の身体を持った王の付属物から離れ、永遠を手に入れることができるぞ王冠!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
可死の王と不可死の王冠。あまりにも美しい法の詩学。
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