- Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480073587
作品紹介・あらすじ
奴隷制開始からブラック・ライヴズ・マターが再燃する今日に至るまで、人種差別はなくなっていない。アメリカ黒人の歴史をまとめた名著を改題・大改訂した新版。
感想・レビュー・書評
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奴隷制が始まって以来、黒人は白人による差別や迫害に常に遭ってきた。奴隷船やプランテーションでの非人間的な扱いを生き延び、解放され自由民になっても、「約束の地」である北部に逃れても、彼らが人種差別から解放されることはなかった。四〇〇年にわたり黒人の生活と命を脅かしつづけてきた差別と、地下鉄道、公民権運動、そしてブラック・ライブズ・マター(BLM)に至る「たたかい」の歴史を、アメリカ南部出身の著者が解説する。
この本の目次
第1章 アフリカの自由民からアメリカの奴隷へ
第2章 奴隷としての生活
第3章 南北戦争と再建―一八六一〜一八七七
第4章 「ジム・クロウ」とその時代―一八七七〜一九四〇
第5章 第二の「大移動」から公民権運動まで―一九四〇〜一九六八
第6章 公民権運動後からオバマ政権まで―一九六八〜二〇一七
第7章 アメリカ黒人の現在と未来 -
アメリカにおける黒人差別の歴史がまとめられています。
扱う内容が広範な分、一つ一つの内容が薄くなりがちで、ちょっと分かりづらいかなと感じる部分もありましたが、黒人差別を扱った本の中では比較的新しいこともあり、最新の情報に触れることが出来ます。
【こんな人におすすめ】
黒人差別の歴史に興味がある -
著者はアメリカ人で、言語学やアメリカの文化史を研究している。早稲田大学に勤めていたようだ。
本書は、アメリカ黒人の歴史を書いた書物であり、本田創造先生(岩波新書)と上杉忍先生(中公新書)と似たような内容である。相違としては、奴隷という制度の成り立ち(いわば前史)や2013年以降のBLMブラックライブズマターにかんする記述があることが挙げられる。また、本田・上杉の書物では言及されなかった指摘も多かった。少し厚めの本ではあるが、読む価値は大いにある。
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南北戦争、公民権運動、ジムクロウ、ブラックライブズマターと黒人の差別の歴史を網羅的に解説してくれている。改めてBLM運動について考え直すきっかけになった!
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4.17/154
内容(「BOOK」データベースより)
『奴隷制が始まって以来、黒人は白人による差別や迫害に常に遭ってきた。奴隷船やプランテーションでの非人間的な扱いを生き延び、解放され自由民になっても、「約束の地」である北部に逃れても、彼らが人種差別から解放されることはなかった。四〇〇年にわたり黒人の生活と命を脅かしつづけてきた差別と、地下鉄道、公民権運動、そしてブラック・ライブズ・マター(BLM)に至る「たたかい」の歴史を、アメリカ南部出身の著者が解説する。』
著者:ジェームス・M. バーダマン (James M. Vardaman)
訳者:森本 豊富
出版社 : 筑摩書房
新書 : 317ページ
発売日 : 2020/12/9 -
316-B
閲覧新書 -
アメリカ黒人の通史が良くまとまっています。現代に近づくにつれやや情緒的になることはやむを得ないでしょうか。
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東2法経図・6F開架:B1/7/1539/K