ネットで勝つ情報リテラシー (ちくま新書)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480072542

作品紹介・あらすじ

ネット空間は怖くない! フェイクを見破り、炎上を防ぎ、あなたの声を正しく届ける技術、教えます。「ネットで勝ち抜く」大人のための情報リテラシー入門書。

感想・レビュー・書評

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  • 仕事関係で読んだ本。

    同じ作者の「11歳からの…」よりもっと突っ込んだ内容。
    ネットだけでなく、情報というものをどういう風に解釈するのか?自分の中に取り込み、取捨選択して、必要なものを消化し、どのように養分としていくのか?あたりの考え方は大いに参考になった。

    「SNS内で大勢を占めるように見える意見も世間で見れば少数派」ってのも、感情で分かっていてもこうしてきちんと説明されると知識として理解できる。コロナ真っ只中の昨今「正義マン」「指摘厨」がいかに騒ぎ立てていても、正義ではないし体勢でもないわけだ。

    炎上案件に対するアクティブな防衛術は、高度な判断が必要で要検討。

  • 情報の本質についての考え方は特に勉強になった。

  • ネットリテラシーに関する講演を数多く行う著者がこれからの社会を担う若者に向け,上手なネットの使い方について書いた本。二部構成の第一部では情報の正体を,第二部ではネット情報の扱い方を解説します。若者だけではなくネットを使う人みんなに役立つ内容です。

  • 007-O
    閲覧新書

  • 2022年10月~11月期展示本です。
    最新の所在はOPACを確認してください。

    TEA-OPACへのリンクはこちら↓
    https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00546127

  • 情報には意図その他色々が含まれる。
    フェイクには情報発信で対応する。論争は好き嫌い、基本的に伝わらないもの。

  • ●実は情報と呼ばれるものの中に「本当の何々」とか「真実の何々」と呼べるものは存在しません。とにかくすべての情報に本当の真実もないのです。
    地球にあなた1人しかいない時は情報は存在しない。伝える相手がいなければ単なる出来事。
    ●いじめが親に言えない理由。いじめの事実を親に話したら、その瞬間、それまで唯一安らげる場所であった自分の家の中にまで「いじめ」と言う事実が入り込んでしまう。
    ●寝る前のブルーライトは脳活性化させ睡眠の質を下げる。だから寝る前の安眠対策として使うのなら意味もある。
    ●「ストローマン」とは相手の意見に歪んだ解釈を加えて反応する人のこと。藁人形論法とも呼ばれます。
    ●「チェリーピッキング」自分に都合の良い事例だけに着目する。
    ●「燻製ニシンの虚偽」本題から注意をそらす。全く関係ないものを引き合いに出す。
    ●堀江が情報を届けた相手は、自分の極端な意見、批判よりも先に共感を覚える人たち。やがて自分のコアなファンとなるかもしれない大切な見込み顧客たち。そんな人たちに向け、情報を低コストかつ幅広く届けるには、炎上が1番なのです。
    ●オンラインサロンは、運営コストが安く、収益率が非常に高い双方向のファンクラブなのです。
    ●ネットの世界では、発言しない人=ネット上の声のでかい人たちに同意したとみなされてしまう場合がある。日常とは違う。
    ●炎上に対する対応①炎上させたことに対する謝罪②謝罪する理由③指摘に対する感謝
    ●個人的なやりとりをネットに投稿されることもある。たとえダイレクトメッセージでも個人チャットでも誰かに見られたら困るようなものは送らないほうが良いでしょう。
    ● SNSは自分の本性がバレる道具です。
    ●玄関ドアの表に貼れないものは、ネットに貼らない方が良いのではなく、「貼れない」と言うことです。
    ●論争は単なる好き嫌いに起因するものが多い。情報とは基本的に伝わらないものである。

  • 本書の魅力は、「具体的」なところ。
    Twitterの具体事例が豊富。
    ネットバトル対処法やネットへの書き込み方法なども具体的で参考になる。
    例)Facebookで下書きしてTwitterに投稿すると良い etc

    ☆3つとしたのは「騙されない情報リテラシー」に関して新しい見識を得られなかったから。

    著者は本書を書いている途中で、「議論すらまともに成立しない未熟な社会」への問題意識が芽生えたのだそうだ。
    そして途中から本書の方向性を変えたという。(あとがきより)
    この問題意識には、とても共感する。
    がしかし、本書からは、その問題解決のヒントが得られなかった。
    今後の著作に期待したい。

  • どの情報を選んで信用するかは自分で考えて決める。そのためのセンスを磨くことが情報リテラシーであることを説明する一冊。「ネットバトル対処法」判断フローチャート(p.201)がわかりやすくて参考になりそう。主張はやや強めに思え、第一部の読み始めは安易に頷けない部分もありましたが、第二部で著者の苦い体験に触れ、最後まで読み終えたときは、聞く耳持たずに痛い目みるよりずっと良いという気持ちになりました。

  • フェイクニュースを見破り、核心をついている情報を得るネットリテラシーを身につけるための本。

    必要な3つのアクション
    1:情報に隠された情報を見破る
    2:情報の発信源を知る。情報バイアスの存在を認識する。
    3:能動的に情報を獲得しようとする。

    情報伝達する時には、目的を達成するために有利な情報のみを抽出するため、デメリットを伏せる。表面的な情報のみに囚われては行けない。

    発信者に応じて情報の信憑性や拡散性が変化しバイアスがかかるため、自身で修正しなければならない。

    受動的に情報を得るのみでは意見の偏りが生じて多角的な思考が出来ない。

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著者プロフィール

国際大学GLOCOM客員研究員。
1973年生まれ、埼玉県出身。複数のITベンチャーを経て現職。書籍や講演、メディア出演などを通じて「ネットで絶対に失敗しない方法」やネットリテラシーに関する情報発信を幅広くおこなっている。これまでに企業、学校、官公庁などで2000回以上、のべ40万人に講演。著書に『11歳からの正しく怖がるインターネット』(晶文社)、『ネットで勝つ情報リテラシー』『大人を黙らせるインターネットの歩き方』(筑摩書房)、監修に『13歳からの「ネットのルール」』(メイツ出版)他多数。

「2022年 『炎上しても大丈夫! 今日から使える企業のSNS危機管理マニュアル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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