- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480071880
作品紹介・あらすじ
なぜヨーロッパは世界を席巻することができたのか。「宗教と科学の相剋」という視点から、ルネサンスに始まり第一次世界大戦に終わる激動の五〇〇年を一望する。
感想・レビュー・書評
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私の前提知識が不足しているため、読み進めるのに少し苦労しました。ヨーロッパの歴史を含む世界史をもうちょっと理解してから読むとさらに興味深く読めたかもしれません。
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15〜20世紀初頭の間の歴史を概説、ある期間を代表する人物の人生を通して時代の特徴を描写。人と時代、2つを同時に楽しめてお得。
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教科書的な記述と思い入れのある事項の記述の差がある。
当然、後者が面白い。ダーウィンとかレーニンとか。
レーニンがヨーロッパ近代に対して抱いていた憧れとコンプレックス、ドストエフスキーも指摘していたロシア的心情としてプーチンも抱いているだろう。 -
ルネサンスに始まり、第一次世界大戦を経て、国そのものが疲弊したヨーロッパ地域の国々を中心に、宗教や美術、科学、政治などの観点から、ヨーロッパの近代史を概観する本である。
6、8章は政治面の記述がメインで、複雑な近代の国際政治を整理することができた。 -
各章ごとに、その時代を象徴する一人の人物を中心に解説されていたので、一人の人の人生を追うように時代を知ることができた。
歴史に名前を残す偉人たちは様々だけれど、多くの人は環境に恵まれていて名前を残せるだけの学びができる場があったからなのだと思った。もちろん一部の人は良いとは言えない環境から生え抜きで名声を得た人もいるけれど、多くは環境要因が大きい。
また、今の時代は昔に比べるとかなり改善されてきていることも改めて実感した。 -
ヨーロッパ近代、すなわちルネサンスから第一次世界大戦までのヨーロッパの歴史を扱う。各章で、一人の偉人に焦点を当て、彼らの生涯を追いながら同時代のヨーロッパを振り返る、という構成。ある章から次の章へのバトンタッチがなんとも形容しがたいほど美しい。偉人の生涯に重点が置かれていることから、ページ数の割に政治史や外交史のウェイトは軽め。同著者による『近代ヨーロッパ国際政治史』で補いたい。
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かなり前にKindleセールで購入した。ルネサンスとかちょっと知ってる章は退屈な時もあったけど、全体的にドラマチックで面白かった!特にルターの章が胸熱だった。
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ヨーロッパ近代の歴史を8章に分け、それぞれ「ダヴィンチ、ルター、ガリレオ、ロック、ヴォルテール、ゲーテ、ダーウィン、レーニン」という8人の人物史と重ねて語るという形式で、なかなか品のある文章で語っており、「時代とその空気感の一面」というような感じ。ただ、ヨーロッパ史について多少は知識があることが前提となっている感がある反面、逆にヨーロッパ史に詳しい人には既知の事項が多くて今ひとつ入り込めないかもしれない。…ということで、ヨーロッパ史について多少の知識はあるもののそれほどは詳しくないという人が読むには面白いかと…つまり、わたし的には結構面白く読了。笑
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巻末の“おわりに”の前半部に本著の要約が書かれている。
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ダ・ビンチからレーニンまで、時代を代表する人物の評伝を重ねることでヨーロッパの近代を概観する。