格差社会を生き抜く読書 シリーズ ケアを考える (ちくま新書)

  • 筑摩書房
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (201ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480071798

作品紹介・あらすじ

波瀾万丈な人生を歩んできた佐藤氏と、貧困の現実を熟知する臨床心理士の池上氏が、格差社会のリアルを語る。危機の時代を生き抜くために役に立つ読書案内。

感想・レビュー・書評

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  • ↓貸出状況確認はこちら↓
    https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00271632

  • ●対談形式で読みやすい。
    ●日本の福祉、特に児相関係がよくわかる。根深い問題だ。もっと親権を制限して強制介入するべきだが、そこらへんは予算や人員、そもそもの権利意識の整理が追いついていないから難しい。
    ●給付などについて、選択制か一律制かは議論になるが、実務上は一律にした方が結果的に楽ではないか。あとはいかに誰かが一方的に得はしていないなどの国民感情への配慮を行うか。ポピュリストな政治家には無理だろうなあ…
    ●今の時代は混迷だと言うが、まあバブルの時よりは悲壮感はあるかもしれないが、あまりに階層化しすぎているから、国民一体的な考えはあまりないのではないかな。
    ●とにかく児相ネタは悲壮感しかなく、読むに堪えない…悲しいね

  • 開発目標10:人や国の不平等をなくそう
    摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50125316

  •  タイトルから、格差社会を生き抜く一つとして「読書」が大切で、それをどう生かしていけばいいのか、そんなことについて書かれているのかなと思っていたが、全く違った。

     かと言って、「いかに格差社会を生き抜くか」というものでもないように思う。格差社会の実態と、それについて書かれていたり、参考になる図書が紹介されている。

  • 読書法の紹介的なものを期待したが違った.紹介文も読まないとダメですね.

    日本では6人に1人の子供が相対的貧困に喘いでいるとのこと.
    "OECDでは、等価可処分所得(世帯の可処分所得を世帯人数の平方根で割って算出)が全人口の中央値の半分未満の世帯員を相対的貧困者としている。相対的貧困率は、単純な購買力よりも国内の所得格差に注目する指標であるため、日本など比較的豊かな先進国でも高い割合が示される。"

    貧困の原因を社会のせい(他責)にして無思考に福祉の拡大だ,金よこせ というような本か?と思ったがそうではなかった.格差,特に子供や教育にまつわる格差について理解を深めたい人にはオススメ.
    関連書籍の紹介も多々ある(だからタイトルに「読書法」がついている)

    自分はあまり興味が持てず半分くらいでリタイア

  •  本の中に紹介されていた、福祉を低所得層だけでなく、中・高所得層にも配分する視点は面白い。確かに税金を取られるだけならば誰だって反発するからだ。誰もが利益享受者に巻き込めば、福祉の話も前に進みそうな気はする。

  • 厚生労働省の統計によると、日本における「子どもの相対的貧困率」は16.3%。
    この数値を人数に換算すると0~17歳人口のうち、約328万人が相対的貧困の状態にあることになります。(池上さん)
    「相対的貧困」とは、同一の国の中の、豊かな人々とくらべて貧しい人を指す言葉。
    所得が低いほうから順番にならべてちょうど真ん中に位置する人の所得(中位所得)の半分以下の所得しかない人がどれくらいいるかをあらわす指標です。(池上さん)

    でも実際、日本では貧困が見えにくい。
    私のまわりには、まったくいません!
    私のまわりの子どもたちは「王子さま&お姫さま」状態。
    ごめんなさい。
    でも私の責任ではありませんよね。

    だから私は、佐藤さんの言葉を借りれば、「地方の保守層」なのです。
    「子どもの貧困?おれの町にはそんなものはない!」
    「各家庭の問題だから、安易に制度的に介入するべきではない」
    「たとえ貧困が存在したとしても、その解決は自助努力でやるべきだ」
    それらの意見に賛同したら、佐藤さんに怒られそう…。

    「問題はたしかに問題である」と理解、
    この本でいろいろなことを学びました。
    自分にできることは、できるだけ協力していきたいです。

    ちょうど今日の朝日新聞に「特別養子縁組」について
    1ページつかって語られていました。
    こういう方法で、いろいろな問題が解決すればいいなと思いました。

  • 東2法経図・6F開架 B1/7/1333-5/K

  • 368.2||Sa

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著者プロフィール

1960年1月18日、東京都生まれ。1985年同志社大学大学院神学研究科修了 (神学修士)。1985年に外務省入省。英国、ロシアなどに勤務。2002年5月に鈴木宗男事件に連座し、2009年6月に執行猶予付き有罪確定。2013年6月に執行猶予期間を満了し、刑の言い渡しが効力を失った。『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて―』(新潮社)、『自壊する帝国』(新潮社)、『交渉術』(文藝春秋)などの作品がある。

「2023年 『三人の女 二〇世紀の春 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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